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2023年7月3日

もちろんeSIMにも対応のドコモ新料金プランを解説

NTTドコモはこのほど新料金プラン「irumo(イルモ)」と「eximo(エクシモ)」を発表し、2023年7月1日より提供を開始しました。同時に旧料金プランは6月30日をもって新規受付を終了しましたので、今後は「irumo」「eximo」、そして従来から提供中の中容量プラン「ahamo」の3種類が提供されます。いずれもeSIMに対応しています。今回はこの新プランについて解説します。

①3つのプランの概要

まずは新たに開始された2つのプランとahamoの違いについて簡単に解説します。

1.ahamo

ドコモが2021年3月26日より導入したオンライン契約専用プランとして登場したプランで、デジタルネイティブ世代のニーズに特化し、スマホファーストのシンプルなサービスを想定して登場したものです。

中容量(20GB)のシンプルな1プランのみを提供していますが、月額1,980円(税込)の「ahamo大盛りオプション」を契約することで、利用可能データ利用量がahamoの20GBに加え、80GB追加し合計100GBを利用することもできます。

なお、当初はオンライン契約専用プランとしていましたが、有償でドコモショップでもサポートを受け付けるようになりました。ドコモによれば、現在約500万人がahamoを利用しているそうです。

2.irumo

ひとことで説明すると、データ利用量が少ないユーザー向けの料金プランです。月間利用可能データ量0.5GB(550円(税込/月))、3GB(2,167円(税込/月))、6GB(2,827円(税込/月))、9GB(3,377円(税込/月))から選択します。

じつはドコモショップ店頭でも取り扱っているMVNO「エコノミーMVNO」の一つにNTTレゾナントが提供してきた「OCNモバイルONE」がありましたが、NTTレゾナントが2022年7月からNTTドコモの完全子会社となり、さらに2023年7月1日をもって完全吸収されました。これに伴い「OCNモバイルONE」も2023年6月30日をもって新規受付を終了しています。

irumoはこの「OCNモバイルONE」に代わるプランと見てよさそうです。

3.eximo

これまでドコモの主力とも言える料金プランだった「ギガホ」「ギガライト」に代わる新プランで、月間利用可能データ量1GBまでは4,565円(税込)/月、1GB超から3GBまでは5,665円(税込)/月、3GB超は7,315円(税込)/月の3段階制の料金プランです。ファミリー割引や全国2,146店舗(2023年6月20日現在)あるドコモショップでの店頭サポートなど、ドコモのフルサポートが受けられるプランです。

②データ利用量が少ないユーザー向け「irumo」

「irumo」は、生活に不可欠となったスマホ料金を少しでも安く抑えたいというユーザーのニーズに応えた料金プランで、月間利用可能データ量「0.5GB※1」「3GB」「6GB」「9GB」から選ぶことができます。「0.5GB」なら月額550円で利用可能です。

また、「3GB」「6GB」「9GB」では、「dカードお支払割」「『ドコモ光セット割』または『home 5G セット割』」の適用も可能です。たとえば「3GB」の場合、月額2,167円が「dカードお支払割」(▲187円/月)、「『ドコモ光セット割』または『home 5G セット割』」(▲1,100円/月)を適用することで、月額880円で利用できます。

月額料金などは以下の図をご参照ください。

国内音声通話料は22円/30秒ですが、かけ放題オプション(1,800円)(月額1,980円(税込/月))を設定すれば国内通話は無料になります。5分通話無料オプション(800円)(月額880円(税込/月))も用意されており、こちらを設定すると5分以内の国内通話が無料になります。

一方、ドコモショップでサポートを受ける場合は有料となります。

なお「irumo」の名称は、「あなたにiru(要る、必要とされる)」「あなたのそばにiru(いる)」ドコモを表現しているそうです。また、「i(I:私)」「r(relation:関係)」「u(you:あなた)」から、私やあなたと関係する「irumo」という意味を込めているのだとか。

なお、ドコモメール(@docomo.ne.jp)の利用も可能で、「ドコモメールオプション」(月額330円(税込))を設定する必要があります。また、irumoのリリースではネットワーク混雑時に、他の料金プランよりも先に混雑時の通信速度の制限を実施する場合があると記述されています。irumoは「OCNモバイルONE」に代わるプランだと思いますが、ドコモメールなどNTTドコモ独自のオプションが利用できるようになった一方で、もしかしたら旧OCNモバイルONEのように通信速度などの制約があるのかもしれません。

その他、irumoに関する詳細はNTTドコモホームページでご確認ください。

③今後のスタンダードを目指す「exsimo」

「eximo」は、月間利用可能データ量1GBまでは4,565円/月、1GB超から3GBまでは5,665円/月、3GB超は7,315円/月へと3段階で上昇する料金プランです。

「dカードお支払割」(▲187円/月)、「みんなドコモ割」(最大▲1,100円/月)、「『ドコモ光セット割』または『home 5G セット割』」(▲1,100円/月)の適用で、1GBまでは2,178円/月、1GB超から3GBまでは3,278円/月、3GB超は4,928円/月で利用可能です。その他、「ファミリー割引」の契約で家族間の国内通話が無料となります。

従来提供してきた「ギガホ」「ギガライト」に代わるドコモのスタンダード料金プランとして提供されます。全国のドコモショップ店頭でサポートも受けることができます。

月額料金の詳細は下図をご覧ください。

irumo同様に、国内音声通話料は22円/30秒ですが、かけ放題オプション(1,800円)(月額1,980円(税込/月))を設定すれば国内通話は無料になります。5分通話無料オプション(800円)(月額880円(税込/月))も用意されており、こちらを設定すると5分以内の国内通話が無料になります。

ドコモショップでのサポートについては、初期設定サポート(データ移行)、アプリ設定サポート、フィルム貼付サポートは有料ですが、それ以外の手続きやサポートは無料となります。

「eximo」の名称は、「お客さまの期待をエクシードする(exceed:超える)スペックで、あらゆるニーズに応える」「料金、サポートなどあらゆる面において上質なcustomer experience(顧客体験)を提供する」ドコモを表現したとしています。いずれにしても、ドコモのスタンダードな料金プランとして今後君臨していくことでしょう。

まとめ

以上、2023年7月1日から提供が開催されたドコモの新料金プラン「irumo」と「eximo」について解説いたしました。なお、ドコモは「ahamo」を含む3プランを分かりやすい動画で紹介しています。ドコモの新料金プランにご関心ある方はご覧になることをお勧めします。

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