povo回線でeSIMが利用できるスマートフォンとは?開通方法や再発行方法についても紹介
スマホの通信プランをより自由に、より安く使いたい方に人気なのがauの廉価版料金プラン「povo」です。基本料金0円でスタートできる上、自分に必要な機能だけを選んで使える“トッピング方式”が特徴です。特に、物理的なSIMカードが不要な「eSIM」に対応している点も大きな魅力の一つです。
本記事では、povoでeSIM対応の機種や開通手順、再発行の方法、さらに物理SIMからeSIMへの切り替え方法まで紹介します。
目次
eSIMとは?
eSIM(イーシム)とは、「embedded SIM(埋め込まれたSIM)」の略で、スマートフォン本体にあらかじめ内蔵されているSIMのことを指します。従来のように物理的なSIMカードを差し込む必要がなく、通信に必要な情報をオンラインで書き込めるのが特徴です。
これにより、SIMカードの抜き差しや紛失のリスクがなくなるほか、防水性や耐久性といった端末設計の自由度も高まります。キャリアの乗り換えやプラン変更も、店舗に出向くことなくすべてオンラインで完結するため、利便性は大きく向上しています。
また、eSIM対応端末であれば、1台のスマートフォンに複数の通信プランを登録することも可能です。たとえば、仕事用とプライベート用の番号を1台で管理したり、海外旅行中に現地のeSIMプランを使うなど、柔軟な活用ができます。
現在はpovoをはじめとする多くの通信サービスがeSIMに対応しており、今後さらに多くの端末やキャリアで導入が進む見込みです。eSIMの普及によって、私たちの通信環境はより自由で快適なものへと進化しつつあります。
▼詳細はこちらもご覧ください
【2024年最新】eSIM(イーシム)とは?基本的な特長と普及が進む背景、課題について解説!
eSIMと従来のSIMカードの違い
eSIMの特徴がより際立つのは、従来のSIMカードとの違いを比較したときです。ここでは、「使いやすさ」「手続きの手間」「活用の柔軟性」といった視点から、その違いを紹介します。
- ・紛失や破損のリスクがない
物理SIMは抜き差しが必要なため、小さなカードの扱いに注意が必要でした。eSIMは端末内に組み込まれているため、紛失や破損の心配がなく、安心して使えます。 - ・SIMカードの到着を待たなくていい
従来のSIMでは、乗り換え時に新しいカードが届くまで通信が使えないケースもありました。eSIMなら申し込み後すぐに開通でき、時間を無駄にしません。 - ・通信プランの切り替えがスムーズ
複数のプランを登録しておき、アプリから簡単に切り替えができる点も大きな魅力です。状況に応じて最適な回線を選べる柔軟さがあります。 - ・海外利用やサブ回線にも便利
海外旅行時に現地のeSIMを追加したり、データ専用のサブ回線を一時的に契約したりと、より自由な使い方が可能です。
このように、eSIMは「小さなカード1枚」に縛られない、よりスマートな通信環境を実現してくれます。
povo回線でeSIMを利用できる機種
povo回線でeSIMが利用可能な機種は2025年4月現在、以下のとおりです。それ以外の機種では利用できない場合もあるため、事前に公式サイトやau公式サイトなどで確認することをおすすめします。
カテゴリ | モデル名 |
---|---|
iPhone | iPhone XS/XS Max、iPhone XR~iPhone SE (第2世代) のモデル(4G LTEのみ)iPhone 12シリーズ以降のモデル(5Gのみ) |
Google Pixel | Google Pixel 5以降のモデル(5Gのみ) |
Galaxy | Galaxy Z Fold4 (SCG16)以降のモデル(5G SA/5G) |
Xperia | Xperia 1 IV (SOG06)以降のモデル(5Gのみ) |
AQUOS | AQUOS zero6 (SHG04)以降のモデル(5Gのみ) |
その他 | arrows We2(5G SAのみ)TORQUE G06 (KYG03)(5G SAのみ)OPPO Reno7 A (OPG04)(5G SA/5G)Redmi 12 5G (XIG03)(5G SAのみ)Xiaomi 13T (XIG04)(5G SAのみ) |
povo回線のメリット
ここでは、povo回線を利用することのメリットについて紹介します。
トッピング方式で無駄なく使える
出典:トッピング一覧 | 基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0
povoの大きな特徴は、月額制ではなく「トッピング方式」を採用していることです。利用したいデータ量や期間に応じて、必要なときにだけプラン(=トッピング)を追加できる仕組みで、無駄な通信費を抑えることができます。
たとえば、24時間データ使い放題は330円、30日間で30GB利用できるプランは2,200円といった具合に、ライフスタイルに合わせて自由に組み合わせ可能です。「今月はあまり使わない」「出張や旅行で一時的に容量が必要」といったシーンに柔軟に対応できます。
さらに、月額の基本料金は0円なので、まったく使わない月には一切費用がかからないのも大きな魅力です。これにより、普段はWi-Fi中心で通信をほとんど使わない人や、スマホ2台持ちでサブ回線として使いたい人にもぴったりのサービスです。
また、ローソンとのコラボによる限定トッピングやコカ・コーラドリンク1本つきトッピングなど、ユニークで楽しみながら使えるトッピング企画も随時登場しています。
海外でもトッピング方式を利用可能
出典:トッピング一覧 | 基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0
povoでは、海外でも利用できる「海外ローミング用トッピング」が用意されています。国や地域、データ容量、利用期間に応じてプランが細かく分かれており、自分にあったプランを選択することができます。必要なときに、必要な分だけデータ通信を購入できるため、無駄なく利用できる点が特長です。
また、出発前でも現地からでも、アプリで簡単に購入および適用が可能です。海外用のSIMカードを調達したり、Wi-Fiルーターをレンタルしたりする必要もありません。そのため、海外到着後すぐにスマートフォンを使用したい場合や、ホテルのWi-Fiが不安定な場合、翻訳アプリや地図アプリを少しだけ使いたいときなど、利用シーンに応じて柔軟に使い分けることができます。さらに、緊急時の連絡手段として通信環境を確保しておく際にも便利です。
通話もたっぷり楽しめる
出典:5分以内通話かけ放題 | 基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0
povoでは、データ通信だけでなく、通話にも「トッピング方式」が採用されています。月額550円で5分以内の通話がかけ放題となるプランや、1,650円で24時間いつでも通話し放題となるプランなど、ニーズに応じて選べる点が特長です。
これらの通話トッピングには契約期間の縛りがないため、「今月は通話が多そうなので追加する」「あまり使わなかったため、来月は外す」といった柔軟な使い方が可能です。サブ回線や一時的な利用にも適しており、無駄なく通話機能を利用できます。
また、通話トッピングは、家族や友人と長時間通話をする機会が多い方や、在宅勤務・リモートワークにおいて通話を多用するビジネスユーザーにも適しています。通話品質も安定しており、スマートフォン1台で音声通信とデータ通信を包括的に利用できます。
povo回線で注意すべきポイントとは?
ここまでpovo回線のメリットについて紹介しましたが、注意すべきポイントもあります。ここでは3つのポイントにわけて紹介します。
180日間以上有料トッピングの購入がなければ利用停止になるかも
povo2.0は基本料金が0円で利用できる点が特長ですが、180日以上、有料トッピングを一度も購入しなかった場合、回線が利用停止または契約解除となる可能性があります。対象となるのは、データ通信・通話・コンテンツなど、すべての有料トッピングです。
そのため、半年以上povoを保持しているだけで利用実績がない場合、回線が予告なく停止される可能性があるため、注意が必要です。ただし、期間内に1回でもトッピングを購入していれば、問題なく継続利用が可能です。また、従量通話料やSMS送信料の合計が660円を超えている場合も、利用停止の対象にはなりません。
povoを継続的に利用する場合は、定期的に少額のトッピングを購入するなど、意識的に利用実績を作っておくことをおすすめします。
申し込み・相談はオンラインのみ
povo2.0の申し込みや各種手続きは、すべてオンラインで完結します。店頭窓口や電話での対応は行っていないため、Webやアプリを使って自分で手続きを進める必要があります。
サポートが必要な場合は、自動応答のチャットボットのほか、専門オペレーターとのチャットでのやり取りも可能です。eSIMの開通手続きやトッピングの追加なども、基本的にはオンライン上で完了できる設計になっています。
もし対面でのサポートを希望する場合は、auショップやUQ mobileなど、店頭対応に対応したサービスを選択するのもおすすめです。
データの繰り越しができない
povo2.0では、トッピングで購入したデータ容量の繰り越しができません。月額制のプランでは前月に使いきれなかったデータを翌月に持ち越せる場合がありますが、povoでは購入した容量は有効期間内に使い切る必要があります。
たとえば、7日間や30日間のトッピングで余ったデータがあっても、期限を過ぎると自動的に無効となってしまいます。そのため、使い切れる容量を見極めて、ライフスタイルに合ったトッピングを選ぶことが大切です。
povoを上手に活用するには、使用頻度に応じて小まめにトッピングを調整するのがコツです。無駄を避けるためにも、データ量の管理には注意しましょう。
povoでeSIMを使ってみよう!
ここでは、povoのeSIM回通方法やeSIM再発行方法、物理SIMカードからeSIMに切り替える方法を紹介します。
eSIMを開通する方法
povoでeSIMを開通する場合は、オンライン上で以下の手順に従って手続きを行います。
- 1.povo公式サイトまたはアプリからeSIMを申し込む
- 2.申し込み完了後、表示されるQRコードを確認
- 3.スマートフォンの設定からeSIMを追加
- 4.QRコードを端末のカメラで読み取る
- 5.モバイル通信設定でeSIMを有効化し、開通完了
手続きはWi-Fiなどの安定した通信環境で行うのがおすすめです。QRコードが見つからない場合は、アプリから再発行を行うこともできます。
詳細は、povo公式サイトをご参照ください。
eSIMを再発行する方法
povoでは、スマートフォンの機種変更や誤って削除してしまった場合でも、再発行が可能です。以下の手順で行いましょう。
- 1.povo2.0アプリを開き、「SIMの再発行」メニューを選択
- 2.再発行の理由を選び、画面の案内に従って申請
- 3.審査が完了すると、QRコードが発行される
- 4.新しい端末でQRコードを読み取り、eSIMを再設定
再発行には本人確認が必要な場合があります。設定中は通信が一時的に使えなくなるため、Wi-Fiに接続して行いましょう。
詳細は、povo公式サイトをご参照ください。
SIMカードからeSIMに切り替える方法
povoで物理SIMからeSIMへ切り替えたい場合は、以下の手順で行います。
- 1.povo2.0アプリを起動し、メニューから「SIMの再発行」を選択
- 2.再発行理由で「SIMカードからeSIMへ変更」を選ぶ
- 3.本人確認など、画面の案内に従って手続きを進める
- 4.審査完了後、eSIM用のQRコードが発行される
- 5.スマートフォンでQRコードを読み取り、eSIMを設定すれば完了
eSIMはどこを選んだらいい?
ここまでpovoについて紹介してきましたが、つながりにくいエリアや自分との相性が悪いなどの理由で他の通信会社を選びたい場合、どこのeSIMを選んだらいいのか悩みますよね。
おすすめは、ずばり「プリペイドSIMどっとこむ」です。おすすめのポイントは以下の3点です。
参考:プリペイドSIMどっとこむ(https://prepay-sim.com/)
- ・豊富なプランと安心のドコモ回線
「プリペイドSIMどっとこむ」では、日本国内向けに、データ通信量や利用期間が異なる幅広いプランが用意されています。例えば、「135GB(91日間)プラン」、「90GB(61日間)プラン」、「3GB(8日間)プラン」などがあり、利用者のニーズに合わせた選択が可能です。また、会員登録したうえSIMを購入することで販売価格より10%割引した価格で購入できます。会員登録は無料で行えるため、非常にコストパフォーマンスよく利用することができます。
さらに、国内最大手キャリアであるドコモの回線を使用しているため、山間部や沿岸部、地下など電波が届きにくい場所でも接続が安定しています。また、混雑しやすい時間帯でも速度が低下しにくく、快適に通信が利用できる点が特徴です。 - ・簡単な購入手順
公式サイトでは、利用したい地域や必要なデータ容量に応じたプランを選択し、オンラインで簡単に注文を完了することができます。支払い方法も多彩で、クレジットカード、Amazon Pay、PayPay、銀行振込、コンビニ決済など、さまざまな支払い手段が用意されており、利用者の利便性を考慮した柔軟な対応が可能です。
- ・充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド
「プリペイドSIMどっとこむ」では、初めてプリペイドeSIMを利用するユーザーでも安心して使えるよう、充実したサポート体制が整っています。電話での相談が可能なサポートセンターが用意されているため、疑問やトラブルが発生しても、迅速に対応を受けることができます。また、FAQセクションや設定ガイドも豊富に揃っており、簡単に設定方法を確認できるため、スムーズに利用を開始できるのが魅力です。
まとめ
povoのeSIMは、スマホの通信をより柔軟かつ経済的に使いたい方にとって、非常に魅力的な選択肢です。対応機種の確認や開通手続き、再発行・切り替えなど、最初は不安に感じるかもしれませんが、正しい手順を踏めば誰でもスムーズに利用を始められます。
基本料金0円で必要な機能だけを追加できるトッピング方式と、オンラインで完結するシンプルな手続きは、eSIMとの相性も抜群です。
これからスマホの通信プランを見直したい方や、サブ回線を検討している方は、ぜひpovoのeSIMを活用して、無駄のない快適なモバイルライフを実現してみてください。

eSIM.loveは革新的なテクノロジーであるeSIMに焦点を当て、その情報発信を目的とした新しいメディアプラットフォームです。株式会社モバイル・プランニングが運営しており、「eSIM.love」を通じてeSIMの普及を促進し、ユーザーに基本的な情報から最新の情報、利便性の高い使い方を提供することを目指しています。