【2024年最新】eSIM(イーシム)とは?基本的な特長と普及が進む背景、課題について解説!
eSIMは、スマートフォンに内蔵された新しい形のSIMで、物理的なSIMカードを使用せずに、オンラインで簡単に通信プランを設定できる点で注目を集めています。本記事では、eSIMの基本的な特長、従来のSIMカードとの違い、そして普及が進む背景や課題について紹介します。
これからeSIMの利用を検討している方にとって、利便性とその一方での課題を理解する手助けとなると幸いです。
目次
1 eSIM(イーシム)とは?
ここでは、eSIMについてやSIMカードとの違い、利用できる対応機種などについて紹介します。
1.1 eSIMについて
eSIM(イーシム)とは、スマートフォンに内蔵された一体型のSIMを指します。これは「embedded SIM(埋め込まれたSIM)」の略称で、物理的なSIMカードとは異なり、交換や挿入の手間が不要である点が大きな特徴です。
物理的なSIMカードは、通信や通話のために必要な契約者情報や電話番号を記録したICチップをスマートフォンのSIMトレイにセットして使用します。一方、eSIMはその機能をスマートフォン内部に組み込んでいます。
この技術により、携帯ショップに出向かずに遠隔で情報を書き込むことが可能になり、物理的なSIMカードを扱う必要がなくなります。また、新しいキャリアへの乗り換えやプラン変更もオンラインで簡単に行うことができるため、利便性が向上しました。さらに、一つの端末に複数のキャリア情報を登録できるため、異なるキャリアの回線を用途に応じて使い分けることができるようになりました。
eSIMの普及によって、これまで以上に柔軟でスムーズな通信環境が整いつつあります。
1.2 eSIMと従来のSIMカードの違い
eSIMと従来のSIMカードには以下のようにいくつかの大きな違いがあります。
・ SIMカードを紛失・破損する心配がない
eSIMはスマートフォンに内蔵されているため、物理的なSIMカードを紛失したり破損したりする心配がありません。
・ オンラインで手続きが完了するため、キャリアの乗り換えが容易
eSIMはオンラインで手続きがすべて完了するため、キャリアの乗り換えが非常にスムーズです。従来のSIMカードのように新しいカードの配送を待つ必要がないため、時間を大幅に節約できます。
・ 複数の通信会社のプランを手軽に試すことが可能
eSIMを利用することで、複数の通信会社のプランを手軽に試すことが可能です。例えば、ひとつのスマートフォンで仕事用とプライベート用に異なるキャリアを使い分けたり、海外旅行時に現地の通信会社のプランを利用したりと、用途に応じて柔軟に選択することができます。
このように、eSIMは利便性と柔軟性の面で従来のSIMカードに比べて多くの利点を提供しています。
1.3 eSIMの利用状況
スマートフォン、タブレット、携帯電話、通信、インターネットに関する市場調査や消費者動向を調査している「MMD研究」の調査結果によれば、日本国内におけるeSIMの認知度は全体で38.9%と一定の認知が進んでいるものの、「利用経験」は8.0%、「現在利用」は6.1%に留まっています。
特に年代別のデータでは、30代が「認知」で42.7%、「利用経験」で10.3%、「現在利用」で7.9%と、いずれも最も高い数値を示しており、比較的若い層がeSIMに対する関心を持っているものの普及が進んでいないことがわかります。
出典:eSIMの認知~利用状況「ファネル構造」※年代別 2023年2月通信契約サービスに関する調査(MMD研究所)
一方、海外ではeSIMがより広範に普及しており、総務省の報告によると2021年では55ヵ国以上で携帯電話事業者100社以上が対応しています。こうした背景から、インバウンド需要への対応や、MVNOや通信会社間の乗り換え促進、さらには市場拡大を目的として、日本でも総務省を中心にeSIM普及が推進されています。
eSIMの利用が進むことで、通信業界の競争がさらに活性化し、ユーザーにとっても利便性の向上が期待されます。これからのeSIM市場の成長に注目が集まる中、適切な対応や普及策が鍵となるでしょう。
2 eSIMのセキュリティ対策
eSIMは、従来のSIMカードと比べて物理的な盗難や紛失のリスクを低減できるだけでなく、高度な暗号化技術を活用することで、データの安全性をさらに向上させることが可能です。ここでは、eSIMのセキュリティ対策の特徴について説明します。
2.1 物理的な盗難リスクが低い
eSIMは、従来の物理的なSIMカードに比べて、盗難や紛失時のリスクを大幅に軽減できる特徴を持っています。物理的なSIMカードは容易に端末から取り外され、悪用される可能性がありますが、eSIMは端末に組み込まれているため、その心配がありません。
また、eSIMを利用することで、SIMスロット自体が不要となり、カードの窃盗リスクも排除されます。このように、eSIMは安全性に優れた技術であり、利用者に安心感を提供します。
2.2 リモートで管理
eSIMの大きな利点の一つに、リモートでの管理が挙げられます。物理的なSIMカードとは異なり、eSIMは遠隔操作によるプロファイルの追加や削除が可能です。そのため、端末が紛失や盗難に遭った場合でも、リモートでプロファイルを無効化することで、不正利用を防止できます。
この機能は個人利用にとどまらず、企業にとっても大きなメリットをもたらします。例えば、IT部門は従業員が使用する複数の端末を一括で管理し、プロファイルの更新や削除を迅速に実行できます。これにより、管理負担を軽減しながら、セキュリティを強化することが可能です。eSIMのリモート管理機能は、現代の多様なニーズに応える柔軟かつ安全な選択肢といえます。
2.3 プロファイルを暗号化
eSIMの安全性を支える要素の一つに、プロファイルの暗号化技術があります。eSIMプロファイルは、ダウンロードや保存時に高度な暗号化が施されており、通信キャリアの情報やユーザーの個人情報を確実に保護します。
この暗号化技術は、国際標準規格(例:GSMA規格)に準拠しており、世界中の通信キャリアや端末メーカーが信頼できるセキュリティ基準を満たしています。これにより、利用者は安心してeSIMを活用でき、セキュリティに対する不安が軽減されます。eSIMの暗号化技術は、セキュリティの新たな基準を示し、現代のデジタル社会に適した安全な通信環境を提供します。
2.4 安全な認証プロセスを採用
eSIMは、プロファイルの認証プロセスにおいても高い安全性を誇ります。プロファイルのダウンロードには、通信キャリアが提供する公式アプリやQRコードを使用するため、不正なプロファイルのインストールを未然に防ぐことが可能です。
さらに、近年では認証プロセスに二要素認証(2FA)を取り入れる動きが広がり、ユーザーがプロファイルをアクティブ化する際のセキュリティが一層強化されています。このような安全な認証プロセスは、eSIM利用者に安心感を提供し、個人情報や通信データの保護につながります。
eSIMのセキュリティ対策は、デジタル時代に求められる高い安全性を実現する重要な技術といえます。
3 eSIMを利用できる通信会社
ここでは、日本の通信キャリアである「NTT docomo」「au」「SoftBank」「楽天モバイル」とMVNOなどのその他通信会社のeSIMに関連するサービスについて紹介します。
3.1 NTT docomo
NTT docomoでは、eximo、ahamo、irumoといったメインブランドだけでなく、サブブランドや廉価版料金プランを利用するユーザーにeSIMの提供を行っています。オンラインでの手続きは24時間365日対応しており、手軽に利用を開始できます。新規契約や機種変更だけでなく、既存の物理SIMカードからeSIMへの変更も可能です。
さらに、対応機種をお使いの方は「eSIMクイック転送(iPhone/iPad)」や「Android eSIM転送機能」の活用も可能となっており、端末の設定画面から迅速かつ簡単にeSIMを再発行できます。料金については、SIMカードと同額であるため、特別な追加コストが発生しません。ただし、ドコモショップやコールセンターで手続きを行う場合には、3,850円(税込)の手数料が必要なため注意が必要です。
また、ahamoについてはすべての対応がドコモショップでの対応ができず、ネットだけの対応になるため、スタッフにフォローしてもらいたい場合には、eximo、irumoのいずれかを選択しましょう。
3.1.1 NTT docomoでeSIMが利用可能な機種
NTT docomoでeSIMが利用可能な代表的な機種は以下のとおりです。それ以外の機種では利用できない場合もあるため、事前に公式サイトやドコモショップなどで確認することをおすすめします。
カテゴリ | モデル名 |
---|---|
iPhone | iPhone XS/XS Max、iPhone XR以降のモデル |
Google Pixel | Google Pixel 7a以降のモデル |
Galaxy | Galaxy Z Flip4 (SC-54C)以降のモデル |
Xperia | Xperia 1 IV (SO-51C)以降のモデル |
AQUOS | AQUOS R7 (SH-52C)以降のモデル |
その他 | DuraForce EX (KY-51D)※ ahamoは非対象 arrows We2 (F-52E) arrows We2 Plus (F-51E) arrows N (F-51C) motorola razr 50d (M-51E) らくらくスマートフォン (F-53E) らくらくスマートフォン Lite (MR01) |
3.2 au
auでは、au、UQモバイル、povoとNTT docomo同様メインブランドだけでなく、サブブランドや廉価版料金プランの3つのブランドでeSIMを利用できます。オンラインでの申し込みは年中無休で対応しており、9:00~21:15の間に手続きが可能です。また、電話での申し込みも9:00~20:00の間で対応しています。
また、新規契約や機種変更だけでなく、物理SIMカードからの切り替えにも対応しており、対応機種をご利用中の方は「eSIMクイック転送(iPhone/iPad)」や「Android eSIM転送機能」を利用して、端末設定から簡単にeSIMを再発行できます。料金は物理SIMと同額で、オンラインで手続きする場合には追加費用は発生しませんが、店頭での再発行手続きには3,850円(税込)の手数料が必要です。
また、povoについてはすべての対応がauショップでの対応ができず、ネットだけの対応になります。そのため、自分で対応が困難な場合は、au、UQモバイルのいずれかのサービスを契約することをおすすめします。
3.2.1 auでeSIMが利用可能な機種
auでeSIMが利用可能な代表的な機種は以下のとおりです。それ以外の機種では利用できない場合もあるため、事前に公式サイトやauショップなどで確認することをおすすめします。
カテゴリ | モデル名 |
---|---|
iPhone | iPhone XS/XS Max、iPhone XR~iPhone SE (第2世代) のモデル(4G LTEのみ) iPhone 12シリーズ以降のモデル(5Gのみ) |
Google Pixel | Google Pixel 5以降のモデル(5Gのみ) |
Galaxy | Galaxy Z Fold4 (SCG16)以降のモデル(5G SA/5G) |
Xperia | Xperia 1 IV (SOG06)以降のモデル(5Gのみ) |
AQUOS | AQUOS zero6 (SHG04)以降のモデル(5Gのみ) |
その他 | arrows We2(5G SAのみ) TORQUE G06 (KYG03)(5G SAのみ) OPPO Reno7 A (OPG04)(5G SA/5G) Redmi 12 5G (XIG03)(5G SAのみ) Xiaomi 13T (XIG04)(5G SAのみ) |
3.3 SoftBank
SoftBankでは、SoftBank、Yahooモバイル、LINEMOといったメインブランドだけでなく、サブブランドや廉価版料金プランの3つのブランドでeSIMを利用できます。オンラインでの申し込みは年中無休で、午前4時から午後11時15分まで対応しており、MNP(のりかえ)の場合も午前9時から午後9時まで手続きが可能です。新規契約や機種変更だけでなく、物理SIMからeSIMへの切り替えも柔軟に対応しています。
また、対応機種をお使いの方は「eSIMクイック転送(iPhone/iPad)」や「Android eSIM転送機能」を利用して、端末設定画面から簡単にeSIMを再発行できます。料金は物理SIMと同額で、オンライン手続きの場合は手数料が不要ですが、店頭での再発行手続きには3,850円(税込)の手数料が発生するため注意が必要です。
また、LINEMOについてはすべての対応がSoftbankショップでの対応ができず、ネットだけの対応になります。そのため、自分で対応が困難な場合は、SoftBank、Yahooモバイルのいずれかのサービスを契約することをおすすめします。
3.3.1 SoftbankでeSIMが利用可能な機種
SoftbankでeSIMが利用可能な代表的な機種は以下のとおりです。それ以外の機種では利用できない場合もあるため、事前に公式サイトやSoftbankショップなどで確認することをおすすめします。
カテゴリ | モデル名 |
---|---|
iPhone | iPhone XS/XS Max、iPhone XR以降のモデル |
Google Pixel | Google Pixel 4以降のモデル |
Galaxy | Galaxy Z Fold4、Galaxy Z Flip4以降のモデル |
Xperia | Xperia 1 Ⅳ以降のモデル |
AQUOS | AQUOS sense4 lite以降のモデル |
OPPO | OPPO Find X3 Pro以降のモデル |
Xiaomi | Redmi Note 10T以降のモデル |
その他 | arrows We Libero 5G IV Rakuten BIG TORQUE G06 かんたんスマホ3 Android One S10 DIGNO SX3 Android One S9 かんたんスマホ2+ Rakuten Hand |
3.4 楽天モバイル
楽天モバイルでは、ネット、電話、楽天モバイルショップでeSIMの申請が可能で、これらすべて無料で利用できます。新規契約や機種変更だけでなく、既存の物理SIMからeSIMへの切り替えにも対応しており、利便性が高いのが特徴です。
対応機種をご利用中の方は「eSIMクイック転送(iPhone/iPad)」や「Android eSIM転送機能」を活用することで、端末設定から簡単にeSIMを再発行できます。料金は物理SIMと同額で、データ使用量に応じた柔軟なプランを提供しており、3GBまで月額980円(税込1,078円)、20GB超過後は月額2,980円(税込3,278円)で無制限に利用可能です。
3.4.1 楽天モバイルでeSIMが利用可能な機種
楽天モバイルでeSIMが利用可能な代表的な機種は以下のとおりです。それ以外の機種では利用できない場合もあるため、事前に公式サイトや楽天モバイルショップなどで確認することをおすすめします。
カテゴリ | モデル名 |
---|---|
iPhone | iPhone XS/XS Max、iPhone XR以降のモデル |
Google Pixel | 対応なし |
Galaxy | Galaxy Z Flip4以降のモデル |
Xperia | Xperia 5 IV以降のモデル |
AQUOS | AQUOS sense4 lite以降のモデル |
Rakuten | Rakuten Mini以降のモデル |
OPPO | OPPO A73以降のモデル |
その他 | Redmi Note 11 Pro 5G arrows We2 Plus |
3.5 その他通信会社
eSIMは、大手通信キャリアだけでなく、多くの格安SIMを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)でも利用可能です。
MVNO各社では、新規契約や物理SIMからeSIMへの変更に対応していることが多く、料金や申請可能な時間、さらに「eSIMクイック転送(iPhone/iPad)」や「Android eSIM転送機能」といった機能の利用ができることもある。
詳細については、各通信会社の公式サイトで確認することをおすすめします。
4 eSIMの普及が進む背景とは?
eSIMの普及拡大が見込まれている理由とはどのような背景があるのでしょうか。ここでは、3つのポイントを踏まえて承知します。
4.1 利便性の高さ
eSIMが普及している大きな理由の一つに、その利便性の高さがあります。eSIMを利用することで、複数の携帯電話会社のSIM情報をひとつのスマートフォンに登録することが可能です。このため、仕事用とプライベート用で異なるキャリアを使い分けたり、通話とデータ通信で別々のキャリアを利用するなど、柔軟な運用が実現できます。
また、従来の物理的なSIMカードと異なり、SIMカードの到着を待つ必要がなく、オンライン手続きのみですぐに利用を開始できるのも大きなメリットです。キャリアの乗り換えがスムーズに行えるため、ユーザーは手軽に最適なプランを選ぶことができ、利用者にとって非常に便利です。さらに、旅行先や出張先でも新たなSIMカードを購入することなく、現地の通信プランに簡単に切り替えることが可能であり、これもeSIMならではの利便性です。
さらに、オンラインでの手続きが完了することで、時間と手間を大幅に省くことができるため、特に忙しいビジネスパーソンにとって利便性が良くなります。eSIMを活用すれば、携帯ショップでの待ち時間や煩雑な手続きから解放されることができ、迅速かつ効率的な通信環境を確保できます。
4.2 セキュリティの向上
eSIMの普及が進む背景には、セキュリティ技術の向上もあります。
eSIMは高度な暗号化技術を活用し、ユーザーデータのセキュリティを強化しています。この暗号化により、通信内容や契約情報が外部からの不正アクセスから保護され、従来の物理的なSIMカードよりも高い安全性が確保されています。
さらに、eSIMは物理的なカードではないため、紛失や盗難のリスクを低減することができます。従来のSIMカードは物理的な形状で存在していたため、抜き取られたり紛失したりするリスクがありましたが、eSIMは端末内に内蔵されているため、簡単に取り外すことができません。このため、盗難や不正利用のリスクが大幅に減少します。また、eSIMは遠隔で情報を書き換えることが可能なため、スマートフォンを紛失した際にもリモートでeSIMを無効化でき、セキュリティを確保できます。
ただし、IT機器やソフトウェアのすべてに脆弱性があるように、eSIMにも脆弱性が存在します。定期的にメーカーから配布されるセキュリティアップデートを適用することで、スマートフォンをサイバー上の脅威から守ることができます。
このように、eSIMは高度な技術によってセキュリティが強化され、安心して利用できる環境を提供しています。
4.3 海外での利用のしやすさ
eSIMが普及している背景には、海外での利用のしやすさも大きな要因の一つです。eSIMは世界的に普及が進んでおり、国際的な通信環境においても非常に使いやすくなっています。従来の物理的なSIMカードでは、海外旅行や出張の際に現地のSIMカードを購入し、交換する手間が必要でした。しかし、eSIMを利用することで、このような煩雑な手続きが不要となり、オンライン上ですべて完結することが可能です。
例えば、旅行先で現地の通信プランを利用したい場合、現地に到着してからでも簡単にeSIMを有効化し、すぐに通信を開始することができます。これにより、空港でのSIMカード購入や設定の時間を省くことができ、よりスムーズな旅が実現します。また、複数の通信会社のプランを簡単に比較し、その場で最適なプランを選択できるため、費用を抑えつつ効率的に通信環境を整えることが可能です。
さらに、eSIMは国際的な通信キャリアとも提携している場合が多く、対応する国や地域が広いため、海外における利用の利便性が非常に高いです。このように、eSIMの導入によって海外でも手軽に通信環境を整えられる点が、多くのユーザーから支持されており、eSIM普及の一因となっています。
関連記事:海外旅行でおすすめなeSIMとは?eSIMのメリットや選び方、セキュリティについて紹介
5 eSIMの課題とは?
ここまで、eSIMの普及が進んでいる背景について紹介してきましたが、課題も存在します。ここではeSIMが抱える課題について3つのポイントで紹介します。
5.1 機種変更時における手続きの煩雑さ
まず、eSIMの利用には機種変更時の手続きに課題が残っています。
eSIMでの機種変更にはオンライン手続きが必須であり、物理的なSIMカードのように簡単に差し替えることができないため、手続きが煩雑になる場合があります。物理的なSIMカードであれば、新しい端末に差し替えるだけで利用を再開することができますが、eSIMでは専用の手順に従って新しい端末に情報を書き換える必要があります。
出典:「eSIMの促進」(検討の方向性(案)について)総務省
そのため、時間と労力がかかり、操作に慣れていないユーザーにはハードルが高く感じられることがあります。
さらに、eSIMの設定や変更は基本的にオンラインのみで行われるため、別途安定した無線LAN環境が必要です。インターネットにアクセスできない状況では手続きを進めることが難しく、手軽さを求めるユーザーにとって不便に感じられることもあります。
また、eSIMの機種変更時には説明書を読み、手順を確認しながら必要な環境を整える必要があります。サポートなしで対応することが多いため、特にITに苦手意識を持つユーザーにとってさらに手間がかかると感じることが多いです。
5.2 対応機種が限定的
eSIMの普及が進んでいるものの、まだ対応機種は限定的であることも課題の一つです。
先でも紹介したように、総務省の試算によると、国内向けeSIM対応スマートフォンは少なくとも22機種が発売されているとされていますが、物理的なSIMカードに比べて対応機種の数が少ないのが現状です。そのため、eSIMを利用する場合、対応する機種の選択肢が限られており、ユーザーは自身が使用しているスマートフォンや購入を検討している機種がeSIMに対応しているかどうかを事前に確認する必要があります。
また、特に中古のスマートフォンや一部のエントリーモデルにおいては、eSIMに対応していない場合が多く、選択の幅が狭まることがあります。このように、対応機種の限定性は、eSIMの利便性を最大限に活用したいと考えるユーザーにとって、大きなハードルとなるでしょう。
eSIMの利用を検討する際は、必ずメーカーの公式サイトで対応機種を確認し、自分の利用シーンに適した端末であるかどうかをチェックすることが重要です。
今後、対応機種が増えると推測されていることから、eSIMの普及がさらに加速し、より多くのユーザーがその利便性を享受できるようになることが望まれます。
5.3 インターネット回線が別途必要
eSIMの利用においては、インターネット回線が別途必要であることも大きな課題の一つです。
eSIM登録に必要なQRコードを取得するには、別の端末でQRコードを表示させたり、紙に印刷する方法などが必要です。そのため、複数のデバイスや作業環境が整っていない場合、設定が難しくなることがあります。
さらに、新しい機種にeSIMを設定する際にはWi-Fiなどのインターネット接続が必須です。このため、Wi-Fi環境が整っていない場所や状況では、eSIMの設定に時間がかかり、手間が増える可能性があります。特に急いで通信環境を整えたいユーザーにとっては、この点が大きな障害となることがあります。例えば、出先や旅行中に新しい機種に設定を試みた場合、安定したインターネット環境がなければ、設定がスムーズに進まない可能性が高まります。
また、通信会社によってeSIMの設定手順が異なる場合があるため、事前に公式ホームページなどで手順を確認することが必要です。設定プロセスでは、通信会社ごとに専用アプリやウェブサイトを使用するケースも多く、各社の手順に従う必要があるため、ユーザーが混乱することもあります。このような手順の多様性により、デバイスや環境に依存する要素が多く、利用環境を十分に検討しなければならない点も課題と言えるでしょう。
こうした課題を軽減するためには、利用前に十分な準備を行い、必要なインターネット接続やデバイスを確保することが重要です。また、通信会社が提供するサポートサービスを活用し、設定手順に不安がある場合はサポートを受けることも有効な対策です。
6 オンライン専用格安SIMサービスでeSIMに機種変更してみよう!
ここでは、eSIMを利用してオンライン専用格安SIMサービスに機種変更を自分で実施する方法を紹介します。なお、楽天モバイルについてはオンライン専用格安SIMサービスを提供していないため、楽天モバイルの機種変更方法について紹介します。
6.1. ahamo
ahamoでは、機種変更時にeSIMを別の端末に移す方法として「eSIMクイック転送を利用する方法」と「eSIMを再発行する方法」があります。機種変更元スマートフォン、新しいスマートフォンの利用状況に応じて選択しましょう。
ただし、eSIMの機種変更には注意すべき点があります。自分で判断が難しい場合は、チャットサポートや公式サイトで確認してから行いましょう。
- ・eSIMの再発行には手数料がかかる場合がある
- ・eSIMや携帯電話会社の対応端末なのか確認が必要
- ・eSIMを誤って削除すると手間がかかることがある
ここでは、その2つの方法をそれぞれ紹介します。
6.1.1 eSIMクイック転送を利用する方法
iPhone同士で機種変更を行う場合、以下の条件を全て満たすことで「eSIMクイック転送」を利用することができます。
- ・iOS → iOSへの機種変更
- ・移行前後の端末が両方ともiOS16以降
- ・移行前後の端末が両方ともiPhone 11以降に発売の端末
機種変更には、新しいiPhoneと今まで使っていたiPhoneが必要になります。
- 1.新しいiPhoneで「設定」>「モバイル通信」>「モバイル通信プランを追加」の順でタップ
- 2.転送するモバイル通信プランをタップ
- 3.今まで使っていたiPhoneの画面に表示される指示内容を確認し、転送処理を確定
- 4.新しいiPhoneに表示される「モバイル通信プランの設定を完了する」バナーをタップ
- 5.通信事業者のWebページに自動転送されるので、eSIMの転送手続きを進める
なお、3.の転送処理確定後、新しいiPhoneでモバイル通信プランがアクティベートされる(有効になる)と、今まで使っていたiPhoneのeSIMは使えなくなるため、注意が必要です。
▼詳細はこちらをチェック
6.1.2 eSIMを再発行する方法
「eSIMクイック転送」の条件を満たさないiPhoneやAndroidなどの他社のOSを利用の場合には、eSIMを再発行します。
- 1.手続きサイトまたはアプリを開き、ahamoにログイン
- 2.メニューから「その他の手続き」をタップ
- 3.「eSIM発行・再発行のお手続き」をタップ
- 4.eSIM情報(32桁のEID)を入力※
- 5.入力内容を確認し、注文完了させる
eSIMを再発行して新しいスマホで通信・通話が使えるようになると、今まで使っていたスマホのeSIMは使えなくなるため、利用の際には注意しましょう。
※ 本体が入っていた箱の側面のEIDラベル、もしくは端末の「設定」から確認できます。
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6.2. povo
povoでは、機種変更時にeSIMを別の端末に移す方法として「eSIMクイック転送を利用する方法」と「eSIMを再発行する方法」があります。ただし、受付可能な時間が決まっており、それ以外の時間では申し込みができないため注意が必要です。
- ・eSIMクイック転送を利用する方法(受付時間:1:00~2:50、7:00~23:50)
- ・eSIMを再発行する方法(受付時間:9:30~20:00)
また、eSIMの機種変更には注意すべき点があります。自分で判断が難しい場合は、チャットサポートや公式サイトで確認してから行いましょう。
- ・eSIMの再発行には手数料がかかる場合がある
- ・eSIMや携帯電話会社の対応端末なのか確認が必要
- ・eSIMを誤って削除すると手間がかかることがある
ここでは、その2つの方法をそれぞれ紹介します。
6.2.1 eSIMクイック転送を利用する方法
iPhone同士で機種変更を行う場合、以下の条件を全て満たすことで「eSIMクイック転送」を利用することができます。
- ・iOS → iOSへの機種変更
(日本で発売されたiPhone以外は動作保証しておらず、iPhone-iPad間での転送は非対応であるため注意が必要) - ・移行前後の端末が両方ともiOS16以降
- ・移行前後の端末が両方ともiPhone 8以降に発売の端末
機種変更には、新しいiPhoneと今まで使っていたiPhoneが必要になります。また、新しいiPhone、機種変更元のiPhoneともにBluetoothがONになっていること、かつ機種変更元のiPhoneにパスコードが設定されていることを確認してください。
- 1.新しいiPhoneで「設定」>「モバイル通信」>「モバイル通信プランを追加」>「近くのiPhoneから転送」をタップ
- 2.今まで使っていたiPhoneの画面に表示される指示内容を確認し、転送処理を確定
- 3.新しいiPhoneに表示される「モバイル通信プランの設定を完了する」バナーをタップ
- 4.通信事業者のWebページに自動転送されるので、eSIMの転送手続きを進める
- 5.発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけ、ガイダンスを最後まで聞いて電話を切る。また、Wi-Fiを切った状態でブラウザを起動し、モバイルデータ通信を利用してWebサイト(https://povo.jp)が閲覧できるかどうかを確認する
なお、3.の転送処理確定後、新しいiPhoneでモバイル通信プランがアクティベートされる(有効になる)と、今まで使っていたiPhoneのeSIMは使えなくなるため、注意が必要です。
▼ 詳細はこちらをチェック
eSIM クイック転送(iPhoneの設定からeSIMを再発行する)
6.2.2 eSIMを再発行する方法
「eSIMクイック転送」の条件を満たさないiPhoneやAndroidなどの他社のOSを利用の場合には、eSIMを再発行します。
- 1.機種変更後の端末をWi-Fi接続しpovo2.0アプリにログインし、eSIMを再発行する手続きを実施
- 2.eSIMの有効化(発行)を実施
- 3.eSIMプロファイルをダウンロード
- 4.モバイル通信プランの設定および 通信利用設定を行う
- 5.発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけ、ガイダンスを最後まで聞いて電話を切る。また、Wi-Fiを切った状態でブラウザを起動し、モバイルデータ通信を利用してWebサイト(https://povo.jp)が閲覧できるかどうかを確認する
eSIMを再発行して新しいスマホで通信・通話が使えるようになると、今まで使っていたスマホのeSIMは使えなくなるため、利用の際には注意しましょう。
▼ 詳細はこちらをチェック
機種変更お手続き|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0
6.3. LINEMO
LINEMOでは、機種変更時にeSIMを別の端末に移す方法として「eSIMクイック転送を利用する方法」と「eSIMを再発行する方法」があります。ただし、受付可能な時間が決まっており、それ以外の時間では申し込みができないため注意が必要です。
- ・eSIMクイック転送を利用する方法(受付時間:2:00 〜 23:30)
- ・eSIMを再発行する方法(受付時間:4:00 ~ 23:15)
また、eSIMの機種変更には注意すべき点があります。自分で判断が難しい場合は、チャットサポートや公式サイトで確認してから行いましょう。
- ・eSIMの再発行には手数料がかかる場合がある
- ・eSIMや携帯電話会社の対応端末なのか確認が必要
- ・eSIMを誤って削除すると手間がかかることがある
6.3.1 eSIMクイック転送を利用する方法
iPhone同士で機種変更を行う場合、以下の条件を全て満たすことで「eSIMクイック転送」を利用することができます。
- ・iOS → iOSへの機種変更
(日本で発売されたiPhone以外は動作保証していないため注意が必要) - ・移行前後の端末が両方ともiOS17以降
- ・移行前後の端末が両方とも iPhone XS/XR以降に発売の端末
機種変更には、新しいiPhoneと今まで使っていたiPhoneが必要になります。また、新しいiPhone、機種変更元のiPhoneともにBluetoothがONになっていること、かつ機種変更元のiPhoneにパスコードが設定されていることを確認してください。
- 1.新しいiPhoneで「設定」>「モバイル通信」>「モバイル通信プランを追加」>「近くのiPhoneから転送」の順でタップ
- 2.今まで使っていたiPhoneの画面に表示される指示内容を確認し、転送処理を確定
- 3.新しいiPhoneに表示される画面に「検証コード」が表示されたら次のステップに進む
- 4.今まで使っていたiPhoneに「検証コード」を入力する
- 5.新しいiPhoneで画面の表示に従い、選択すると「申し込みが完了しました」の画面が表示される
- 6.今まで使っていたiPhoneに「転送を開始しました」と表示されるため「続ける」をタップ
- 7.通信事業者のWebページに自動転送されるので、eSIMの転送手続きを進める
- 8.新しいiPhoneで「モバイル通信設定完了」と表示されたら「完了」をタップ
- 9.発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけ、ガイダンスを最後まで聞いて電話を切る。また、Wi-Fiを切った状態でブラウザを起動し、モバイルデータ通信を利用してWebサイト(https://www.linemo.jp/)が閲覧できるかどうかを確認する
なお、6.の転送処理確定後、新しいiPhoneでモバイル通信プランがアクティベートされる(有効になる)と、今まで使っていたiPhoneのeSIMは使えなくなるため、注意が必要です。
▼ 詳細はこちらをチェック
格安SIM/格安スマホ【LINEMO】公式サイト|eSIMクイック転送|手続き方法
6.3.2 eSIMを再発行する方法
「eSIMクイック転送」の条件を満たさないiPhoneやAndroidなどの他社のOSを利用の場合には、eSIMを再発行します。
- 1.ご契約中の回線をご利用しているスマートフォンからMy Menuへログインする
- 2.「申込する」をタップ
- 3.注意事項をご確認の上、「お手続き状況の通知先」から「携帯電話番号に送信する」または「Eメールアドレスに送信する」を選択し、「申込」をタップ
- 4.申込内容をご確認の上、「同意する」にチェックし「申込」をタップ
- 5.eSIM再発行受付完了
- 6.新しいスマートフォンで「eSIM設定に戻る」または「eSIMプロファイル発行完了のお知らせ」メールに記載のURLをタップ
- 7.「表示する」をタップ
- 8.QRコードが表示されたら、新たにご利用予定の端末でQRコードを読み取り、端末に表示される案内に沿ってプロファイルをダウンロード
- 9.プロファイルのダウンロードが完了したら、「eSIMプロファイルのインストールが完了しました。」にチェックし、「次へ」をタップ
- 10.注意事項をご確認の上、「以上の内容を確認しました。」をチェックし、「回線を切替えする」をタップ
- 11.「eSIM回線切替え完了のお知らせ」というメールが届いたら、新たにご利用予定の端末の電源を再起動
- 12.発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけ、ガイダンスを最後まで聞いて電話を切る。また、Wi-Fiを切った状態でブラウザを起動し、モバイルデータ通信を利用してWebサイト(https://www.linemo.jp/)が閲覧できるかどうかを確認する
eSIMを再発行して新しいスマホで通信・通話が使えるようになると、今まで使っていたスマホのeSIMは使えなくなるため、利用の際には注意しましょう。
▼ 詳細はこちらをチェック
SIMカードの交換やeSIM再発行はできますか?|よくあるご質問(FAQ)|【公式】LINEMO – ラインモ
6.4. 楽天モバイル
楽天モバイルでは、機種変更時にeSIMを別の端末に移す方法として「eSIMクイック転送を利用する方法」と「eSIMを再発行する方法」があります。
また、eSIMの機種変更には注意すべき点があります。自分で判断が難しい場合は、チャットサポートや公式サイトで確認してから行いましょう。
- ・eSIMの再発行には手数料がかかる場合がある
- ・eSIMや携帯電話会社の対応端末なのか確認が必要
- ・eSIMを誤って削除すると手間がかかることがある
6.4.1 eSIMクイック転送を利用する方法
iPhone同士で機種変更を行う場合、以下の条件を全て満たすことで「eSIMクイック転送」を利用することができます。
- ・iOS → iOSへの機種変更
(日本で発売されたiPhone以外は動作保証していないため注意が必要) - ・移行前後の端末が両方ともiOS16.0以降
- ・移行前後の端末が両方とも iPhone 11以降(iPhone SE 第2世代除く)
機種変更には、新しいiPhoneと今まで使っていたiPhoneが必要になります。また、新しいiPhone、機種変更元のiPhoneともにBluetoothがONになっていること、かつ機種変更元のiPhoneにパスコードが設定されていることを確認してください。
- 1.新しいiPhoneの電源を入れる
- 2.言語と地域を設定したあと、新しいiPhoneに機種変更元のiPhoneを近づける
- 3.機種変更元のiPhoneで「続ける」をタップ
- 4.新しいiPhoneのカメラを機種変更元のiPhoneに向ける
- 5.機種変更元のiPhoneで「自分用に設定」をタップ
- 6.新しいiPhoneで機種変更元のiPhoneのパスコードを入力
- 7.2台を近づけたまま、何も操作せずに新しいiPhoneの設定が完了するまで待つ
- 8.新しいiPhoneで「別のiPhoneからの転送」を選択し「番号を転送」をタップ
- 9.機種変更元のiPhoneでポップアップが表示されたら、サイドボタンをダブルクリックする
- 10.しばらく待つとモバイル通信設定が完了するので、「続ける」をタップする
eSIMクイック転送はこれで完了します。その後、Face IDやApple IDなどのセットアップを続けて実施します。なお、8.の転送処理確定後、新しいiPhoneでモバイル通信プランがアクティベートされる(有効になる)と、今まで使っていたiPhoneのeSIMは使えなくなるため、注意が必要です。
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iPhoneのeSIM クイック転送を使ったデータとSIMの移行方法 | 初期設定(iPhone・Apple Watch) | お客様サポート | 楽天モバイル
6.4.2 eSIMを再発行する方法
「eSIMクイック転送」の条件を満たさないiPhoneやAndroidなどの他社のOSを利用の場合には、eSIMを再発行します。
- 1.新しいスマートフォンにmy 楽天モバイルをダウンロードする
- 2.my 楽天モバイルの右上のメニュー「契約プラン」を選択し、「各種手続き」内の「SIM再発行を申請する」をタップ
- 3.「SIM再発行」から、SIM再発行の理由と申し込むSIMタイプを選択し「再発行を申請する」をタップ
- 4.ワンタイムパスワードを入力し、「認証する」をタップ
- 5.申し込み内容を確認し、「確定する」をタップ
- 6.SIM再発行お申し込み完了
- 7.my 楽天モバイルアプリを起動後、「お申し込み履歴を見る」を選択し、表示された画面で「開通手続きへ進む」を選択
- 8.「my 楽天モバイルネットワークに接続します」と表示されますので、「接続」を選択します。処理に少し時間がかかります。画面が切り替わるまでそのまま待つ。しばらくすると、「開通手続きが完了しました」と表示される
- 9.回線の設定が「開通済み」と表示されると完了
eSIMを再発行して新しいスマホで通信・通話が使えるようになると、今まで使っていたスマホのeSIMは使えなくなるため、利用の際には注意しましょう。
▼ 詳細はこちらをチェック
7 eSIMはどこを選んだらいい?
ここまでeSIMについて紹介してきましたが、急な通信容量不足に陥ってしまった場合やデュアルSIMが必要になった場合、どこのeSIMを選んだらいいのか悩みますよね。
おすすめは、ずばり「プリペイドSIMどっとこむ」です。おすすめのポイントは以下の3点です。

- 豊富なプランと安心のドコモ回線
「プリペイドSIMどっとこむ」では、日本国内向けに、データ通信量や利用期間が異なる幅広いプランが用意されています。例えば、「135GB(91日間)プラン」、「90GB(61日間)プラン」、「3GB(8日間)プラン」などがあり、利用者のニーズに合わせた選択が可能です。また、会員登録したうえSIMを購入することで販売価格より10%割引した価格で購入できます。会員登録は無料で行えるため、非常にコストパフォーマンスよく利用することができます。
さらに、国内最大手キャリアであるドコモの回線を使用しているため、山間部や沿岸部、地下など電波が届きにくい場所でも接続が安定しています。また、混雑しやすい時間帯でも速度が低下しにくく、快適に通信が利用できる点が特徴です。 - 簡単な購入手順
公式サイトでは、利用したい地域や必要なデータ容量に応じたプランを選択し、オンラインで簡単に注文を完了することができます。支払い方法も多彩で、クレジットカード、Amazon Pay、PayPay、銀行振込、コンビニ決済など、さまざまな支払い手段が用意されており、利用者の利便性を考慮した柔軟な対応が可能です。
- 充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド
「プリペイドSIMどっとこむ」では、初めてプリペイドeSIMを利用するユーザーでも安心して使えるよう、充実したサポート体制が整っています。電話での相談が可能なサポートセンターが用意されているため、疑問やトラブルが発生しても、迅速に対応を受けることができます。また、FAQセクションや設定ガイドも豊富に揃っており、簡単に設定方法を確認できるため、スムーズに利用を開始できるのが魅力です。
まとめ
本記事では、eSIMの基本的な特長、従来のSIMカードとの違い、そして普及が進む背景や課題について紹介しました。
eSIMは、従来のSIMカードに比べて、手軽で柔軟な通信環境を提供する新しい技術です。キャリアの乗り換えやプラン変更がオンラインでスムーズに行えるほか、海外でも簡単に利用できる点が大きな利点です。しかし、機種変更時の手続きの煩雑さや対応機種の限定性、インターネット接続の必須性など、課題も存在します。
今後、eSIM対応機種の増加とサポート体制の充実により、より多くのユーザーがその利便性を享受できることが期待されます。本記事がeSIMを利用する際の参考にしていただけますと幸いです。

eSIM.loveは革新的なテクノロジーであるeSIMに焦点を当て、その情報発信を目的とした新しいメディアプラットフォームです。株式会社モバイル・プランニングが運営しており、「eSIM.love」を通じてeSIMの普及を促進し、ユーザーに基本的な情報から最新の情報、利便性の高い使い方を提供することを目指しています。