Google Pixelが利用できるeSIMとは?対応機種や設定方法を紹介!
近年、スマートフォンの進化に伴い、SIMカードの形態も大きく変化しています。その中でも注目されているのが「eSIM」です。eSIMは物理的なSIMカードを必要としないため、旅行時やデュアルSIMの利用時に大変便利です。
Google Pixelシリーズでは、eSIM対応が進んでおり、利便性がさらに高まっています。本記事では、eSIMの基本的な仕組みから、Google Pixelでの対応機種や設定方法まで解説します。
今後のスマートフォンライフをより快適にするために、本記事を活用していただけますと幸いです。
目次
1 そもそもeSIMとは?
ここでは、eSIMとはどういうものなのか、物理SIMと何が違うのかを説明します。
1.1 eSIMの概要
eSIMとは、物理的なSIMカードを使わないデジタルSIMのことで、デバイスに内蔵されています。プロファイルのダウンロードや切り替えが簡単にでき、海外旅行や出張時には現地の通信サービスをすぐに利用できる利便性が高い特徴があります。
さらに、複数のプロファイルを保存し、利用目的に応じて通信会社を柔軟に使い分けることが可能です。また、物理SIMカードが不要なため、デバイス内部のスペースを有効活用でき、SIMカードの生産や廃棄による環境負荷も軽減します。
ただし、利用できるデバイスやキャリアが限られているため、事前に確認することが大切です。eSIMの普及により、今後さらに多くのデバイスでの対応が期待されています。
関連記事:eSIMとは?その仕組みとメリット・デメリットを徹底解説!
1.2 物理SIMとeSIMの違い
eSIMと物理SIMカードにおける違いは、「物理的なカード」を使用しない点です。
物理SIMカードは携帯電話に物理的に挿入する必要がありますが、eSIMはスマートフォンに組み込まれているため、カードを差し替える手間がありません。また、eSIMはソフトウェアで設定されるため、複数のプロファイルを簡単に切り替えることができ、デュアルSIMなどの利用が簡単になります。さらに、契約後すぐに回線が開通するため、待ち時間が短縮されます。
そのため、旅行時やキャリア変更時に利便性が高いのが特徴です。
2 Google PixelのeSIM対応機種について
Google Pixelとは、Googleが作成したスマートフォンブランドで、機能性の高さとコストパフォーマンスの良さから口コミで人気を徐々に増やしています。ここでは、Google PixelのeSIM対応機種や通信事業者について紹介します。
2.1 Google PixelのeSIM対応機種
Google PixelでeSIMが利用可能な機種はどれにあたるのでしょうか。発売日ごとに対応状況をまとめてみました。
機種名 | 発売日 | 対応状況 |
---|---|---|
Pixel(初代) | 2016年10月4日 | eSIM未対応 |
Pixel 2 | 2017年10月4日 | Google Fi サービスで購入した端末のみ対応可能 |
Pixel 3 | 2018年10月9日 | Sprint および Google Fi で購入した端末のみ対応可能※なお、オーストラリア、台湾、日本で販売した端末は未対応 |
Pixel 3a | 2019年5月7日 | Verizon サービスまたは日本で購入した端末以外は対応可能 |
Pixel 4 | 2019年10月15日 | すべての端末で対応可能 |
Pixel 4a | 2020年8月3日 | |
Pixel 4a (5G) | 2020年9月30日 | |
Pixel 5 | ||
Pixel 5a | 2021年8月17日 | |
Pixel 6 | 2021年10月19日 | |
Pixel 6a | 2022年5月11日 | |
Pixel 7 | 2022年10月6日 | |
Pixel 7a | 2023年5月10日 | |
Pixel Fold | 2023年5月10日 | |
Pixel 8 | 2023年10月4日 | |
Pixel 8a | 2024年5月7日 |
Pixel 4 以降はすべての端末でeSIMを利用することが可能ですが、Pixel 3a以前の機種は入手方法によってeSIMが利用できるかどうかが異なります。そのため、利用の際は注意が必要です。
2.2 Google PixelでeSIMが使える通信業者は?
Google Pixelは、国内外の主要キャリアであるau、ソフトバンク、ドコモ、楽天モバイルに対応しています。ただし、Google Pixelを取り扱っていないキャリアも存在するため、端末と同時にeSIMを購入・契約したい場合には注意が必要です。
さらに、MVNOなどの一部通信会社では、eSIMの利用が制限される可能性もあるため、契約前に必ず対応状況を確認しましょう。
また、Google PixelシリーズはPixel 4a (5G)以降の機種から、物理SIMとeSIMのデュアルSIMに対応しています。この機能により、一台の端末で異なるキャリアや通信会社のサービスを同時に利用することが可能です。例えば、仕事とプライベートの電話番号を分けたい場合や、海外旅行時に現地のeSIMを追加してローミング費用を抑えたい場合に非常に便利です。
なお、eSIM対応状況やデュアルSIMの設定方法について、詳細は各通信会社のホームページに掲載されています。掲載されていない場合でも問い合わせ窓口に確認することで対応状況を知ることができます。
3 Google PixelでeSIMを利用するメリット
Google PixelでeSIMを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのポイントを踏まえて紹介します。
3.1 デュアルSIMが利用できる
デュアルSIMは、1台のスマートフォンで2つの回線を利用できる機能で、異なる電話番号やデータプランを1台で管理したいときにおすすめです。
たとえば、仕事用とプライベート用の番号を分けたい場合や、海外旅行に行くときに一時的に利用したい場合、利用シーンに応じて最適な通信プランを選んでコストパフォーマンスをよくしたい場合に利用できます。
スマートフォン、タブレット、携帯電話、通信、インターネットに関する市場調査や消費者動向を調査している「MMD研究」でデュアルSIMについて調査したところ、「認知」は37.6%、「利用経験」は6.0%、「現在利用」は3.7%ということが判明しました。
中でも、デュアルSIMについては30代~40代で4割近くが認知しており、これから利用者はさらに増えることが想定されるため、さらに利便性があがるのではないかと予測されます。
なお、Google Pixelでは、Pixel 4以降の機種であれば対応可能です。
さらに、Google Pixel 7、Google Pixel 7 Pro 以降の機種であればeSIMのみのデュアルSIMが可能になるため、柔軟な通信が利用できます。Google Pixel 8a 以降の機種では、通話中に2つのSIMを同時に利用することができるようになりました。これにより、1 つ目の SIM で電話している際に、2つ目のSIMで発信または応答が可能になります。
ただし、通信会社によってはeSIMのみでのデュアルSIMが不可な場合もあるため、利用には注意が必要です。
3.2 海外で利用しやすい
Google Pixelは、日本国内だけでなく、世界的に利用者が急増しています。その結果、海外でも対応するeSIMの通信事業者が数多く存在します。
多くの国や地域で、Google PixelのeSIMに対応した通信キャリアが提供されており、現地で急にSIMサービスが必要になっても、簡単に契約することができ、ローミング料金を抑えることが可能です。また、物理的なSIMカードを購入して挿入する手間が省け、到着直後からインターネットや通話をスムーズに利用できるのも大きなメリットです。
さらに、デュアルSIM機能を使えば、日本と海外の通信事業者を同時に利用できるため、通信環境を気にすることなく旅を楽しむことができます。
3.3 国内シェアが急拡大中
Google Pixelは、近年国内シェアが急拡大しています。
IDC Japan株式会社の報告によると、国内における従来型携帯電話およびスマートフォン端末について、2023年度と2022年度の出荷台数の調査した結果、わずかにシャープに届かずシェア3位となったものの、2022年の1.5%から2023年は10.7%へと急速にシェアを拡大したことがわかりました。
Google Pixelが国内でシェア拡大している理由は「機能性の高さとコストパフォーマンスのバランス」にあります。
たとえば、写真に写り込んだ不要なものを簡単に消せる「消しゴムマジック」やGoogle の AI を活用する写真編集機能、Google が独自で開発した高性能プロセッサ「Tensor」が搭載されているなどが高機能な技術が多く搭載されています。
しかし、端末価格は先日発売されたGoogle Pixel 9だとiPhone16の発売価格と比較して低価格です。そのため、最近ではiPhoneからGoogle Pixelへ乗り換えをしている方も増えております。
4 Google PixelのeSIM設定方法
Google PixelでeSIMを利用するにはどうすればよいでしょうか。ここでは、設定方法を紹介します。
4.1 初期設定の手順
Google PixelのeSIMを利用するためには、事前準備が必要です。以下のステップを踏んで、スムーズにGoogle PixelのeSIMを設定しましょう。
- 1. eSIMの契約
まず、使いたいeSIMの契約を行うため、通信プランの選定と契約を行います。契約完了後は、キャリアもしくは格安SIM業者(MVNO)が提供しているeSIMのプロファイルをダウンロードしてインストールしましょう。 - 2. データのバックアップ
設定前には、Google Pixel内のデータをGoogle cloudやバックアップサービスなどを使って、連絡先、メッセージ、アプリのデータなどをバックアップしておくことをおすすめします。
これにより、設定中に何らかのトラブルが発生してもデータを保護できます。 - 3. SIMロックの解除
異なるキャリアのSIMを使う場合は、Google PixelのSIMロック解除が必要です。SIMロックがかかっていると、特定のキャリアのSIMカードしか使用できません。
通常、購入から一定期間(契約状況により異なります)が経過していれば、無料または少額の手数料で解除できます。詳しくはキャリアの店舗や公式サイトのヘルプページを参照してみてください。
なお、SIMロックについてはGoogle Pixel 5a以前に発売された機種のみが対象になります。
4.2 eSIMの設定方法
ここでは、Google PixelでeSIMを利用する設定方法を紹介します。
- 1. [設定]-[ネットワークとインターネット]-[SIM]の順でタップします。
- 2. [モバイルネットワークへの接続]画面の[SIMをダウンロードしますか?]をタップして、[次へ]を押します。
- 3. 通信会社から提供されたQRコードをカメラでスキャンするか、キャリアの公式アプリからプロファイルをダウンロードして[ダウンロード]をタップします。
これにより、eSIMを利用することができるようになります。
5 eSIMはどこを選んだらいい?
Google PixelにおすすめのeSIMについていろいろ紹介してきましたが、ではどこのeSIMはどこを選んだらいいのか悩みますよね。
おすすめは、ずばり「プリペイドSIMどっとこむ」です。おすすめポイントは以下の3点です。
- ・豊富なプランと安心のドコモ回線
「プリペイドSIMどっとこむ」は、「135GB(91日間)プラン」や、「90GB(61日間)プラン」、「3GB(8日間)プラン」など日本国内向けにデータ通信量や利用期間が異なる様々なプランを揃えています。
さらに、国内最大キャリアであるドコモの回線を利用しているため、山間部や沿岸部、地下といった電波が届きにくい場所でも繋がりやすかったり、混雑しやすい時間帯も速度が落ちずに快適に通信が繋がりやすかったりします。
- ・簡単な購入手順
公式サイトから利用したい地域やデータ容量に応じたプランを選び、オンラインで注文を完了できます。お支払いは、クレジットカードやAmazon Pay、paypay、銀行振込、コンビニ決済など様々な方法を用意しています。
- ・充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド
「プリペイドSIMどっとこむ」は、初めてプリペイドeSIMを使用するユーザーでも安心して利用できるよう、充実したサポート体制を整えています。
また、電話相談可能なサポートセンターがあり、疑問や問題が発生した場合でも安心してサポートを受けられます。また、FAQセクションや設定ガイドも充実しており、簡単に設定方法を確認できます。
まとめ
この記事では、Google PixelのeSIMの利用方法やメリットについて紹介しました。
eSIMは、従来の物理SIMカードに比べて柔軟性が高く、海外旅行や複数キャリアの利用に最適な技術です。特にデュアルSIM対応によって、仕事とプライベートを1台で管理したり、海外での通信コストを抑えたりといった使い方が可能です。
Google Pixelでは、Pixel 4以降の機種でeSIMが利用でき、さらなる利便性を提供しています。今後もeSIMの普及が進むことで、さらに多くのデバイスやキャリアで対応が期待されます。この機会にeSIMの活用を検討してみてはいかがでしょうか?
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