iPhone SE2のeSIM活用法と注意点をまとめてみました！

iPhone SE2は、2020年4月に発売され、今も手頃な価格と使い勝手の良さから、多くのユーザーに支持されているモデルです。

特に、iPhone SE2はeSIM対応が特徴の一つです。この記事では、iPhone SE2におすすめなeSIMの活用方法と注意点についてまとめました。デュアルSIMの利用や海外での活用方法、機種変更時の注意点など、iPhone SE2を最大限に活用するための情報も紹介しております。

参考にしていただけますと幸いです。

1.iPhone SE2のeSIMとは？

iPhone SE2でeSIMを利用する上での基本知識について紹介します。

1.1 eSIMの基本情報

eSIMとは、組み込み型SIM（Embedded SIM）の略で、デバイス内に内蔵された電子的なSIMカードのことをいいます。物理的なカードを差し替える必要がないため、プロファイルのダウンロードと切り替えを簡単に行うことが可能です。

従来の物理SIMカードに比べ、eSIMは利便性や柔軟性、機能性などの理由により急速に普及が進んでいます。特に、eSIMは通信プロファイルのダウンロードと切り替えが簡単で、旅行や出張時にも非常に便利です。ただし、利用できるデバイスが限られている点や、一部のキャリアでの利用に制限があるなどの注意点があるため、自分の利用する際は、デバイスが使用可能かどうか調べるようにしましょう。

近年、主要なスマートフォンメーカーが続々とeSIMを搭載したことにより、急速に普及が進んでいます。さらに、GSMA（世界移動通信システム協会）によって標準化したことで、世界中での利用が可能になっております。

関連記事：eSIMとは？その仕組みとメリット・デメリットを徹底解説！

1.2 iPhone SE2のeSIM対応状況

iPhone SE2は、国内外のau、ソフトバンク、ドコモ、楽天モバイルの主要キャリアやMVNOなどの通信会社が提供しているeSIMに対応しています。

また、iPhone SE2は、物理SIM + eSIMのデュアルSIMにも対応しているため、一つの端末で二つの異なるキャリアや通信会社のサービスを同時に使用することが可能です。これにより、仕事とプライベートの番号を分けたり、海外旅行時には現地のeSIMを追加してローミング費用を節約したりすることができます。

さらに、iPhone SE2でeSIMを利用する場合のセキュリティ対策は、複数のレイヤーでしっかりと設計されていることから、データの安全性とプライバシーが確保され、安心して利用することが可能となっています。

2.iPhone SE2のeSIMを活用するメリット

iPhone SE2でeSIMを利用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは３つのポイントに絞って紹介します。

2.1 デュアルSIMが利用できる

デュアルSIMとは、1台のスマートフォンに2つのSIMを搭載することで、複数の回線を利用できる機能です。iPhone SE2は、物理的なSIMカードとデジタル形式のeSIMの組み合わせによって、異なる2つの電話番号やデータプランを同時に運用することが可能です。

デュアルSIMを利用することで、仕事用とプライベート用の番号を1台のiPhone SE2で使い分けられたり、利用エリアや方法によって複数の通信プランを利用したりすることができるようになります。これにより、利便性とコストパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能になります。

また、スマートフォン、タブレット、携帯電話、通信、インターネットに関する市場調査や消費者動向を調査している「MMD研究」の調査結果によると、デュアルSIMについて現在スマートフォンを契約している36,563人を対象に調査を行ったところ、「認知」は37.6％、「利用経験」は6.0％、「現在利用」は3.7％ということが判明しました。

中でも、デュアルSIMについて30代～40代で4割近くが認知しており、これから利用者はさらに増えることが想定されることからさらに利便性があがるのではないでしょうか。

2.2 海外で利用しやすい

iPhone SE2は、世界中で多くの利用者がいるため、海外でもeSIMが利用できる通信会社が豊富です。

ほとんどの国や地域の通信キャリアがiPhone SE2のeSIMに対応しており、現地での急にSIM通信が必要になった場合でも、現地の通信会社と迅速に契約が可能で、ローミング費用を抑えることができます。また、物理的なSIMカードを購入して差し替える必要がないため、現地に到着したその瞬間からスムーズにインターネットや通話を利用できるのも魅力です。

さらに、デュアルSIMの機能を活用することで、日本と海外の通信会社を同時に利用することが可能となるため通信の可用性を心配する必要がなく、旅を楽しむことができます。

2.3 コストパフォーマンス抜群

iPhone SE2は、2020年4月発売と4年前のモデルではあるものの、現在では手頃な価格で手に入れることができます。Apple Payや4K対応高機能カメラ、Touch ID指紋認証センサーの搭載など、現在でも日常の使用に必要な機能は十分に備わっていることから、コストパフォーマンスの観点からみてもバランス優れていることからおすすめなモデルです。

それにより、整備済製品が未だ数多く販売されており、1台あたり1.5万円～2万円台で購入可能となっています。

しかし、iPhone SE2は5G通信に対応していないため、通信速度や接続の安定性を重視する方にとって注意が必要です。さらに、一部のeSIMサービスでは5G通信のみを提供している場合があるため、契約していざ使おうとしてもiPhone SE2では利用できない可能性もあります。

そのため、eSIMサービスを契約する際には、対応している通信規格を事前に確認することが重要です。

3.iPhone SE2のeSIM利用における注意事項

iPhone SE2におけるeSIMの利便性や活用法について紹介してきましたが、実際に利用する際にはいくつか注意が必要です。

この章では、iPhone SE2のeSIM利用における注意するポイントについて解説します。

3.1 eSIMクイック転送が利用できる条件がキャリアによって異なる

eSIMクイック転送とは、eSIMを簡単に移行できる便利な機能です。

通常、iPhone SE2で機種変更時にeSIMを利用する場合、新しい端末でeSIMを発行する手続きが必要になります。しかし、この発行手続きは時間がかかる場合があり、利用者にとっては煩雑に感じることも少なくありません。そこで登場するのが「eSIMクイック転送」です。この機能を利用することで、従来の発行手続きを行わずに、iPhone本体の設定から手軽にeSIMの移行が可能となります。さらに、追加料金もかからず、短時間で移行を完了できるため、非常に便利です。

ただし、このeSIMクイック転送機能はすべてのキャリアで利用できるわけではありません。

現時点で、この機能が利用できるのは、auとソフトバンクのユーザーに限られています。ドコモや楽天モバイル、さらには格安SIMを利用している場合、この機能を使うことはできず、従来通りのeSIMの発行が必要となります。そのため、iPhone SE2でeSIMクイック転送機能を使ってeSIMを発行したい場合は、自分の利用するキャリアがeSIMクイック転送に対応しているかどうかを事前に確認してから契約することをおすすめします。

3.2 SIMロックの解除

SIMロックとは、スマートフォンが特定のキャリアのSIMカードしか使用できないように設定されている状態を指します。この制約があると、他のキャリアのSIMカードを挿しても利用できないため、異なる事業者の通信サービスを併用することができません。デュアルSIMの利便性を最大限に引き出すためには、このSIMロックを解除することが必要不可欠です。

たとえば、国内のキャリアAで契約しているSIMカードと、海外旅行用に現地で調達したSIMカードを同時に利用したい場合、iPhone SE2がSIMロックされていると、契約しているキャリアAのSIMカードしか利用できません。これを避けるために、事前にキャリアに連絡し、SIMロック解除の手続きを行うことが推奨されます。SIMロック解除は、多くの場合、キャリアのオンライン手続きや店頭で簡単に行えますが、契約条件によっては手続きに時間がかかることもあるため、余裕を持って行うことが重要です。

さらに、SIMロック解除後は、異なるキャリアのeSIMや物理SIMを自由に選択して利用できるようになります。これにより、国内外の通信サービスを柔軟に利用でき、コストや通信品質を自分のニーズに合わせて最適化することが可能となります。

ただし、SIMロック解除後でも、特定の周波数帯域に対応していない通信サービスがある場合もあります。その場合は、利用できない可能性があるため、契約前に対応状況を確認することが重要です。

3.3 機種変更時の手続きがやや複雑

iPhone SE2でeSIMを利用した機種変更の手続きを行う場合、やや複雑になることがあります。

通常、物理SIMカードを使用している場合は、新しい端末にSIMカードを差し込むだけで簡単に通信が再開できるため、特別な手続きはほとんど必要ありません。しかし、eSIMを利用している場合は、単純にSIMカードを差し替えるだけでは済まず、いくつかの手順^※を踏む必要があります。

まず、eSIMを新しいiPhoneSE2に移行するためには、eSIMの発行手続きを行う必要があります。

eSIMの発行はキャリアのウェブサイトやアプリから行うことが一般的ですが、この手続きには一定の時間がかかり、手間に感じる方も少なくありません。さらに、発行後には新しいiPhoneSE2での設定が必要です。この設定にはQRコードのスキャンやプロファイルのダウンロードが含まれており、初めてeSIMを利用する方にとっては少しハードルが高いと感じるかもしれません。

デュアルSIMを利用したい場合、iPhone SE2では物理SIMとeSIMの両方を同時に使用できますが、それぞれの設定が必要となります。物理SIMは簡単に挿入して利用できますが、eSIMの設定には上述の手続きが必要です。したがって、機種変更を考えている方は、事前に手続きの流れを理解しておくことが重要です。

また、手続きが面倒だと感じる方や、設定に不安がある方は、キャリアのサポートを活用することをおすすめします。

※「4 iPhone SE2のeSIM設定方法」にも設定方法を紹介しているのでよかったら参考にしてみてください。

4.iPhone SE2のeSIM設定方法

iPhone SE2のeSIMの基本情報やメリットについてここまで紹介しました。それでは、実際にiPhone SE2でeSIMを利用するにはどのように設定すればよいのでしょうか。ここでは、iPhone SE2でeSIMを有効にするための設定方法を紹介します。

4.1 初期設定の手順

iPhone SE2のeSIMを利用するためには、事前準備が必要です。以下のステップを踏んで、スムーズにiPhone SE2のeSIMを設定しましょう。

1. 1. eSIMの契約
   まず、使いたいeSIMの契約を行うため、通信プランの選定と契約を行います。契約完了後は、キャリアもしくは格安SIM業者（MVNO）が提供しているeSIMのプロファイルをダウンロードしてインストールしましょう。
2. 2. データのバックアップ
   設定前には、必ずiPhoneのデータをiCloudやiTunesなどを使って、連絡先、メッセージ、アプリのデータなどをバックアップしておくことをおすすめします。
   これにより、設定中に何らかのトラブルが発生してもデータを保護できます。
3. 3. SIMロックの解除
   異なるキャリアのSIMを使う場合は、iPhoneのSIMロック解除が必要です。
   SIMロックがかかっていると、特定のキャリアのSIMカードしか使用できません。通常、購入から一定期間（契約状況により異なります）が経過していれば、無料または少額の手数料で解除できます。詳しくはキャリアの店舗や公式サイトのヘルプページを参照してみてください。

4.2 eSIMの設定方法

iPhoneSE2でeSIMを設定する手順は、簡単に数ステップで完了します。ここでは、iPhoneSE2でeSIMを利用する設定方法を紹介します。

1.利用するiPhoneSE2にeSIMの設定
eSIMを設定するには「モバイル通信サービスを設定」をタップし、提供されたQRコードをカメラでスキャンするか、キャリアの公式アプリからプロファイルをダウンロードします。
その後、通知のタップから直接来た場合「eSIMを設定」を、もしくは、QRコード等でモバイル通信プランを追加した場合 eSIMをアクティベート画面より「続ける」をタップし、画面に従いモバイル通信プランを追加します。

2.モバイル通信プランの設定
各回線に個別の名前を設定します。回線をタップして「モバイル通信プランの名称」を入力します。名前は「仕事用」や「プライベート用」など、用途に応じて設定します。

3.モバイルデータ通信のデフォルト回線選択

これは、デュアルSIMを使う場合のみですが、メイン回線とサブ回線の通信切り替えを許可するための方法です。
まず、「モバイルデータ通信」をタップし、デフォルトで使用する回線を選択します。
たとえば、データ通信料の安い方の回線をデフォルトに設定すると、通信コストを抑えられます。また、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにしておくと、受信可能範囲や利用可能状況に応じて回線が自動で切り替えられます。

4.通話回線のデフォルト回線選択

これも、デュアルSIMを使う場合のみですが、もし音声回線を利用する場合は、通話回線のデフォルト回線を選択することをおすすめします。
「デフォルトの音声回線」をタップし、通話用の回線を選択します。デフォルトの通話回線に設定した回線が、通常の通話やSMSの送受信に使用されます。

4.3 eSIMへの切り替え方法

iPhoneSE2でeSIMを利用する際に、デュアルSIMで利用することもあります。ここではデータ回線・通信回線を利用するための切り替え方法について解説します。

まず、データ回線の場合です。

「設定」＞「モバイル通信」＞「モバイルデータ通信」の順でタップします。そうすると、現在接続している回線が表示されるため、データ回線に使用したいSIMをタップして設定完了します。

つづいて、通話回線の場合について紹介します。

「設定」＞「モバイル通信」＞「デフォルトの音声回線」の順でタップします。

そうすると、現在接続している回線が表示されるため、通話回線に使用したいSIMをタップして設定完了します。

なお、通話時にダイヤル画面上部でSIMを切り替えることもできます。

5.iPhone SE2のeSIMはどこを選んだらいい？

iPhoneSE2におすすめであるeSIMについていろいろ紹介してきましたが、ではどこのeSIMはどこを選んだらいいのか悩みますよね。

おすすめは、ずばり「プリペイドSIMどっとこむ」です。おすすめポイントは以下の３点です。

 

• ・豊富なプランと安心のドコモ回線
  「プリペイドSIMどっとこむ」は、「135GB（91日間）プラン」や、「90GB（61日間）プラン」、「3GB（8日間）プラン」など日本国内向けにデータ通信量や利用期間が異なる様々なプランを揃えています。
  さらに、国内最大キャリアであるドコモの回線を利用しているため、山間部や沿岸部、地下といった電波が届きにくい場所でも繋がりやすかったり、混雑しやすい時間帯も速度が落ちずに快適に通信が繋がりやすかったりします。

• ・簡単な購入手順
  公式サイトから利用したい地域やデータ容量に応じたプランを選び、オンラインで注文を完了できます。お支払いは、クレジットカードやAmazon Pay、paypay、銀行振込、コンビニ決済など様々な方法を用意しています。

• ・充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド
  「プリペイドSIMどっとこむ」は、初めてプリペイドeSIMを使用するユーザーでも安心して利用できるよう、充実したサポート体制を整えています。
  また、電話相談可能なサポートセンターがあり、疑問や問題が発生した場合でも安心してサポートを受けられます。また、FAQセクションや設定ガイドも充実しており、簡単に設定方法を確認できます。

まとめ

ここでは、iPhone SE2におすすめなeSIMの活用方法と注意点についてまとめました。

iPhone SE2は4年たった今でも「隠れたコスパ最強機種」として多くのユーザーから愛されています。eSIMを活用することで、デュアルSIMや海外での利用が可能になり、その利便性は非常に高いです。

本記事がiPhoneでeSIMを利用する際の参考にしていただけますと幸いです。