iPhone 14 でeSIMは対応してる?デュアルSIMやメリット、注意すべきポイントを紹介
iPhone 14は、性能と価格のバランスに優れた人気のスマートフォンです。特に、eSIMに対応していることで、物理SIMを使用せずにデュアルSIM運用が可能な点が注目されています。また、緊急SOS機能の搭載や、強化されたカメラ機能により、安全性と撮影性能の両面で大きく向上しています。さらに、世界中で広く使われているiPhoneシリーズだからこそ、海外でもeSIMが利用しやすいというメリットがあります。
本記事では、iPhone 14の基本スペックやeSIM対応状況、使い方、メリット、設定方法、さらにはおすすめのプリペイドSIMについても詳しく紹介します。
目次
iPhone 14の基本情報
iPhone 14シリーズは、2022年9月16日に発売された機種で、「iPhone 14」「iPhone 14 Plus」「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」が発売されています。主なスペックは以下のとおりです。
iPhone 14 | iPhone 14 plus | iPhone 14 Pro | iPhone 14 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL2,532×1,170ピクセル | 6.7インチ 有機EL2,778×1,284ピクセル | 6.1インチ 有機EL 2,556 x 1,179ピクセル Dynamic Island常時表示ディスプレイ ProMotionテクノロジー | 6.7インチ 有機EL2,778×1,284ピクセル Dynamic Island常時表示 ディスプレイProMotionテクノロジー |
プロセッサ | A15 Bionic(5コアGPU) | A16 Bionic | ||
ストレージ | 128GB、256GB、512GB | 128GB、256GB、512GB、1TB | ||
RAM | 非公開(6GB) | |||
カメラ | ・アウトカメラ 超広角:1,200万画素 13mm(F2.4)広角:1,200万画素 26mm(F1.5) 望遠:- ・インカメラ:1,200万画素(F1.9) | ・アウトカメラ 超広角:1,200万画素 13mm(F2.2) 広角:4,800万画素 24mm(F1.78) 望遠:1,200万画素 77mm(F2.8)LiDARスキャナ ・インカメラ:1,200万画素(F1.9) |
iPhone 14では、発売当時世界最速CPUの「A16 Bionic」の搭載がされたほか、アクションモードの実装などが行われ、より快適で高機能なiPhone体験を行うことができるようになりました。
また、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxでは、ノッチが「Dynamic Island」として生まれ変わりました。
iPhone 14でeSIMは対応してる?
ずばり言うと、iPhone 14は、eSIMに対応しています。iPhone 14 plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxも同様に対応しています。
そのため、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといったキャリアや格安SIM業者(MVNO)などの通信会社が提供しているeSIMであれば利用することができます。契約方法は、主要キャリアではオンラインで申し込みができる他、店舗での契約も可能です。格安SIM業者の場合、多くは公式サイトでの申し込みを推奨していますが、一部の家電量販店でも契約可能です。
▼ ほかのiPhoneシリーズのeSIM対応状況についてはこちらをチェック
iPhoneでデュアルSIMを使ってみよう|メリットやおすすめ業者も – esim.love
iPhone 14のここがおすすめ!
ここではiPhone 14で初めて搭載された新機能のうちおすすめの機能について紹介します。
緊急SOS機能の搭載
iPhone 14シリーズには、新たに「緊急SOS機能(衝突事故検出)」が搭載されたことにより、携帯電話の電波が届かない場所でも衛星通信を利用して緊急通報が行えるようになりました。
たとえば、山奥や海上などの圏外エリアで事故や急病に見舞われた際には、iPhoneが状況を自動で検知します。利用者には状況を確認するためのいくつかの質問が表示され、回答後、端末を特定の方向に向けるよう案内されます。
正しい方向に向けると、テキスト形式のSOSメッセージが衛星を経由してAppleのコンタクトセンターに送信され、センターの担当者が内容を確認して最寄りの緊急サービスと連携し、救助を手配する仕組みです。
この機能によって実際に命が救われた事例もあり、一人での外出が多い方や、登山・ドライブなどアウトドア活動を楽しむ方にとって、非常に心強い安全対策といえるでしょう。iPhoneの進化が、万一の際に命を守るツールとなり得ることを実感させてくれる注目の機能です。
カメラの機能が向上
iPhone 14シリーズでは、前モデルのiPhone 14と比較してカメラ機能が大幅に向上したことにより、写真や動画の撮影体験がより高品質なものとなりました。特にインカメラの性能が強化され、すべてのモデルでレンズが明るくなり、従来よりも38%多くの光を取り込めるようになっています。これにより、暗い場所でも明るくクリアな自撮りが可能です。
また、iPhoneのインカメラとしては初めてオートフォーカスに対応した点も注目されます。ピントが自動で合うため、被写体が多少動いても写真がぼやけにくくなり、撮影ミスを大幅に減らせます。
さらに、「TrueDepthカメラ」の性能も活かされており、暗所でも素早くピントを合わせることができるのも魅力の一つです。
加えて、iPhone 14シリーズには「アクションモード」という新たな動画撮影機能も搭載されました。手ぶれ補正が強化されたこのモードでは、走りながらの撮影や動きの多いシーンでも、まるでアクションカメラで撮影したかのような滑らかな映像を記録できます。写真も動画も高品質に記録できる点は、日常の記録から旅行、Vlog撮影に至るまで、幅広いシーンで活躍する大きな魅力といえるでしょう。
iPhone14でeSIMを利用するメリット
ここでは、iPhone14でeSIMを使用することのメリットについて紹介します。
eSIMのみでデュアルSIMの利用が可能
iPhone 14では、eSIMのみでのデュアルSIM運用が可能となり、より柔軟な使い方ができるようになりました。iPhone12以前の機種では、デュアルSIMを利用する際に「物理SIM+eSIM」の組み合わせが必要で、少なくとも1枚の物理SIMカードを準備する必要がありました。そのため、差し替えの手間や紛失のリスクが避けられませんでした。
しかし、iPhone 14は「eSIM+eSIM」という構成で2回線を同時に利用でき、物理SIMカードが不要になった点は大きな進化といえます。これにより、仕事用とプライベート用、国内用と海外用といった使い分けが、スマートフォン1台で簡単に行えるようになりました。
特に、海外出張や旅行が多い方にとっては、現地の通信事業者のeSIMをその場で追加し、すぐに利用を開始できる点が大きなメリットです。SIMカードを持ち歩く必要がなくなり、紛失のリスクも軽減されるため、より安全かつ効率的にモバイル通信を活用できます。
コストパフォーマンス抜群
iPhone 14は、2022年9月に発売された3年前のモデルで、現在は手頃な価格で入手できます。日常使用に必要な機能は今でも十分に備わっており、普段使いにも適しているため、コストパフォーマンスの観点からもバランスの取れたおすすめのモデルです。
そのため、中古品も多く出回っており、1台あたり約5万円程度から購入可能です。
ただし、iPhone 14シリーズのサポート終了時期は2027年から2029年頃と予測されています。サポートが終了すると、セキュリティリスクが高まるだけでなく、AppleCareに加入していても正規の修理サービスを受けられなくなるため、故障時の対応が難しくなります。購入にあたっては、この点に十分ご注意ください。
海外で利用しやすい
近年では、主要なスマートフォンメーカーがeSIM対応の端末を次々にリリースし、通信キャリア各社もeSIM対応プランの提供を拡大していることから、eSIMの普及が急速に進んでいます。
国内では、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった主要キャリアに加え、多くのMVNO(格安SIM事業者)もeSIMサービスを提供しており、ユーザーが手軽にeSIMを利用できる環境が整ってきました。海外でも同様の動きが広がっており、旅行や出張時に現地で簡単にeSIMを契約・利用できるようになっています。
また、イギリスの独立系モバイルネットワーク調査会社の調査によると、eSIM利用者は物理SIMよりも頻繁に通信事業者を変更する傾向があることが明らかになりました。特にヨーロッパ、アメリカ、東南アジアなどではeSIMの普及率が高く、短期滞在の旅行者やビジネスユーザーにとって利便性の高い選択肢となっています。
このような背景から、eSIMは今後さらに利用者を拡大し、物理SIMに代わる新たな通信手段として定着していくと考えられます。eSIMの導入は、国際ローミングのコスト削減や、通信事業者間の競争促進にもつながっており、今後はさらに高品質で価格競争力のある通信サービスが期待されます。
iPhoneでの設定手順
iPhone 14でeSIMを設定する手順は、簡単に数ステップで完了します。ここでは、iPhone 14でeSIMを利用する設定方法を紹介します。
1.利用するiPhone 14にeSIMの設定
eSIMを設定するには「モバイル通信サービスを設定」をタップし、提供されたQRコードをカメラでスキャンするか、キャリアの公式アプリからプロファイルをダウンロードします。
その後、通知のタップから直接来た場合「eSIMを設定」を、もしくは、QRコード等でモバイル通信プランを追加した場合 eSIMをアクティベート画面より「続ける」をタップし、画面に従いモバイル通信プランを追加します。
2.モバイル通信プランの設定
各回線に個別の名前を設定します。回線をタップして「モバイル通信プランの名称」を入力します。名前は「仕事用」や「プライベート用」など、用途に応じて設定します。
3.モバイルデータ通信のデフォルト回線選択
これは、デュアルSIMを使う場合のみですが、メイン回線とサブ回線の通信切り替えを許可するための方法です。
まず、「モバイルデータ通信」をタップし、デフォルトで使用する回線を選択します。
たとえば、データ通信料の安い方の回線をデフォルトに設定すると、通信コストを抑えられます。また、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにしておくと、受信可能範囲や利用可能状況に応じて回線が自動で切り替えられます。
4.通話回線のデフォルト回線選択
これも、デュアルSIMを使う場合のみですが、もし音声回線を利用する場合は、通話回線のデフォルト回線を選択することをおすすめします。
「デフォルトの音声回線」をタップし、通話用の回線を選択します。デフォルトの通話回線に設定した回線が、通常の通話やSMSの送受信に使用されます。
SIMの切り替え方法
iPhone 14でeSIMを利用する際に、デュアルSIMで利用することもあります。ここではデータ回線・通信回線を利用するための切り替え方法について解説します。
まず、データ回線の場合です。
「設定」>「モバイル通信」>「モバイルデータ通信」の順でタップします。そうすると、現在接続している回線が表示されるため、データ回線に使用したいSIMをタップして設定完了します。
つづいて、通話回線の場合について紹介します。
「設定」>「モバイル通信」>「デフォルトの音声回線」の順でタップします。
そうすると、現在接続している回線が表示されるため、通話回線に使用したいSIMをタップして設定完了します。
なお、通話時にダイヤル画面上部でSIMを切り替えることもできます。
プリペイドSIMはどこを選んだらいい?
iPhone 14におすすめであるeSIMについていろいろ紹介してきましたが、ではどこのeSIMはどこを選んだらいいのか悩みますよね。
おすすめは、ずばり「プリペイドeSIM」です。おすすめポイントは以下の3点です。
・豊富なプランと安心のドコモ回線
「プリペイドeSIM」は、「135GB(91日間)プラン」や、「90GB(61日間)プラン」、「3GB(8日間)プラン」など日本国内向けにデータ通信量や利用期間が異なる様々なプランを揃えています。
さらに、国内最大キャリアであるドコモの回線を利用しているため、山間部や沿岸部、地下といった電波が届きにくい場所でも繋がりやすかったり、混雑しやすい時間帯も速度が落ちずに快適に通信が繋がりやすかったりします。
・チャージで繰り返し利用可能
「プリペイドeSIM」で、利用期間およびデータ容量が残っており、かつモバイル・プランニングから購入されたSIMであれば、チャージにより繰り返し利用することが可能です。そのため、利用期間に余裕はあるものの、データ容量が残り少なく、利用できなくなると困る場合におすすめです。
ただし、毎週火曜22時から翌水曜9時までのメンテナンス中に購入された場合は、メンテナンス終了後にチャージが反映されますので、注意が必要です。あわせて、本サービスは海外では利用できず、日本国内のみで利用可能である点にもご注意ください。
・充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド
「プリペイドeSIM」は、初めてプリペイドeSIMを使用するユーザーでも安心して利用できるよう、充実したサポート体制を整えています。
また、電話相談可能なサポートセンターがあり、疑問や問題が発生した場合でも安心してサポートを受けられます。また、FAQセクションや設定ガイドも充実しており、簡単に設定方法を確認できます。
まとめ
iPhone 14は、eSIMに対応した利便性の高いスマートフォンであり、デュアルSIMの柔軟な使い分けや、衛星通信を活用した緊急SOS機能、進化したカメラ性能など、さまざまな魅力を備えています。特に、物理SIM不要の「eSIM+eSIM」構成によって、国内外問わず使いやすく、旅行や出張の多い方にとっては大きなメリットとなります。
中古市場でも手頃な価格で購入できるため、コストパフォーマンス重視のユーザーにもおすすめです。さらに、プリペイドeSIMサービスを活用すれば、短期間の利用にも柔軟に対応可能です。
本記事がiPhone 14でeSIMを利用する際の参考にしていただけますと幸いです。

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