無料で100MBが使えるGigSkyのeSIMを日本で使ってみた
様々な料金のeSIMが販売されていますが、GigSkyは各国向けに「100MB 7日間 無料トライアル」を行っています。実際に無料でどの程度使えるのかを試してみました。なおスマートフォンは日本販売のiPhone 12 miniを使っています。
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世界各国用eSIMを提供、日本でも使えるGigSky
GigSkyは200か国以上でサービスを展開しています。その中にはもちろん日本も含まれており、日本でGigSkyの通信サービスを使うことも可能です。
さらに日本での料金は、1GB / 7日間:4.49ドル(約720円)、3GB / 15日間:8.49ドル(約1370円)、5GB / 30日間:11.49ドル(約1850円)、10GB / 30日間:17.99ドル(約2890円)、データ無制限 / 7日間:28.99ドル(約4660円)、データ無制限 / 15日間:50.99(約8200円)ドルの6プランがあります。基本料金無料のpovoより若干割高ですが、契約不要でいつでもすぐにeSIMを買えるので緊急用に向いているかもしれません。海外から日本へ知人が来た時に勧めるのもいいかもしれません。
このGigSkyは各国向けに100MBの無料お試しプランを出しています。利用できるのはアプリをインストールしてから1回のみですが、緊急時に使うのもありかもしれません。また今後GigSkyを使ってみようと思った時に、どの程度使えるのかを試すこともできます。
アプリを入れて無料プランを登録
スマートフォンをWi-Fiに接続し、GigSkyのアプリをいれてから画面下の「ログイン」からユーザー登録を行います。メールアドレスまたはApple ID、Googleアカウントで作成。今回はメールで作成したので、確認メールが届いたらリンクをクリックして登録を完了させます。
登録後は「アカウント」からログインして、トップ画面の「調べる」の下に「日本」といれて検索。すると日本のプランが出てくるので、一番上の「100MB 7日 無料トライアル」をタップして進みます。
次の画面の「ラベルデバイス」はよくわからなかったので、適当な名前をいれました。そして次へ進むとすでに自分のプラン(無料)が選択されています。ここで「eSIMをインストール」の部分をタップ。デバイスにeSIMを印すとーしてもいいかと聞かれるので「はい」で進みます。
続けて「準備をする」の画面が出ますが、画面下に「続ける」が出てくるまで数十秒くらいかかりました。このまま続けて次の画面で「許可」をタップ、eSIMがインストールされます。
しばらくするとeSIMのインストールが完了。アプリ画面の下から「自分のプラン」を見ると、eSIMの部分に今度は「有効にする」という文字が表示されるのでタップします。ところがここで設定からGigSkyをオフからオンにして数分後に再試行してくださいと出ます。設定画面に移動して、SIM / eSIMの一覧を見ると、今回は「モバイルデータ通信」という名前でeSIMがインストールされていました。ただし「アクティベート中」という表示があり、まだ使える状態にはなっていないようです。
この「モバイルデータ通信」のeSIMをタップして、「個の回線をオンにする」の部分をタップ。するとオフになります。この時点でWi-FiはオフにしておくとeSIMが有効化されたときにわかりやすいでしょう。しばらくオンとオフを繰り返すと、やがて画面右上のアンテナピクト部分に「LTE」の表示がされ、無事eSIMが有効化されたことがわかります。なお今回は5分ほど放置して有効化されました。
データ残量も確認可能
GigSkyのeSIMのインストールが終われば、キャリア名の表示のところにもGigSkyの名前が表示されているはずだ。アプリへ戻って自分のプランを開けば、データ残量と残りの使用期間が明記される。100MBはあまり多い容量ではないだろうが、残量を見ながら使えば有効利用できるだろう。なお改めて日本や他の国を検索しても、無料トライアルの表示は出てこない。アプリ・IDにつき1度だけこの無料トライアルは使えるのだ。
日本での速度はまあまあ、ライトユースなら十分使える
今回は東京都内の数カ所で使ってみました。接続は4Gで、5Gにはつながらないようです。サーバーとスピードテストアプリの相性がよくないようで、速度テストを完了できたのは数回のみ。速度は最大で下り40Mbps、遅い時で15Mbps程度でした。4G接続のeSIMとしては妥当なところと言えるのではないでしょうか。
このまま日本で課金して使う場合も速度はこの程度とわかれば安心して使えるのではないでしょうか。また他の国へ行った時に、時間的に余裕があればまずはGigSkyの無料トライアルを使い、速度に満足がいくなら課金して使い続けるのも良さそうです。アプリの使い勝手も悪くはなく、データ残量と有効期限がすぐにわかるのも使いやすいといえます。他のeSIMプロバイダにもぜひ同様のサービスを提供してほしいものです。
香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。