eSIM TIPS
2024年3月21日

中国旅行におすすめのeSIM7選!注意点や使い方、サービスごとの比較も紹介

中国への旅行や出張を計画しているなら、現地でのインターネット環境をどう整えるかが重要です。eSIMは物理的なSIMカードの交換が不要で、スマートフォンにデジタルでSIM情報を追加する仕組みを利用します。

この記事では、中国で利用可能なおすすめのeSIMサービスを厳選してご紹介します。それぞれのサービスの特徴やメリット、注意点を詳しく解説し、初めての方でも簡単に選べるようお手伝いします。中国滞在をより快適にするためにお役立てください。

中国で使えるeSIMとは何?ローミング通信についても解説

そもそもeSIMとは、端末内部に埋め込まれているSIMのことです。

スマートフォンなどの端末に外部から挿入するSIMカードと異なり、現地でSIMカードを購入したり挿し替えたりする必要がありません。

手持ちのスマートフォンの操作だけで中国の通信サービスを利用することができとても便利になりました。

関連記事:eSIMとは?その仕組みとメリット・デメリットを徹底解説!

eSIMとSIMカードの違い

eSIMとSIMカードの違いを装着方法、設定方法、利用開始日時という観点から比較しています。

eSIM SIMカード
装着方法 端末にチップが内蔵されているので装着の必要なし 端末にカード型のチップを挿し込む
設定方法 eSIMプロファイルをダウンロードする SIMカードを挿し込む
ネットで申し込み 最短即日で利用可能 発送によって3~5日

SIMが必要なのはなぜ?

SIMには「契約したキャリア」「電話番号」といった契約情報などが記録されています。それらの情報をもとに「電話回線での音声通話」や「データ回線を使ったインターネット通信」を行っています。

ローミング通信とは?

ローミング通信とは、携帯電話やスマートフォンなどのモバイルデバイスを使って、自分の契約した通信事業者のサービスエリア外で通信することを指します。

具体的には、自分の契約した通信事業者のサービスエリア外に出た場合でも、他の通信事業者のネットワークを利用して通話やデータ通信を行うことができる仕組みです。

ローミング通信で検閲システムを回避するとは、検閲システムが適用される中国本土の通信キャリアのネットワークを利用せずに、他国の通信事業者のネットワークを中国本土で利用することで、検閲を回避するということです。

国際ローミングのプランはeSIMに比べると割高となるので、利用する際には各キャリアの金額やプランをチェックしましょう。

中国旅行でのeSIM利用に関する注意点は?LINEが使えないって本当?

LINEを使えるのは一部のeSIMのみ

中国でLINEを利用したい場合、選ぶeSIMサービスに注意が必要です。中国では「グレートファイアウォール(金盾)」と呼ばれる厳しいインターネット検閲システムが導入されており、LINEやGoogle、Instagram、YouTubeといった日本で日常的に利用されている多くのサービスがブロックされています。そのため、通常の中国通信キャリアのプリペイドSIMや一部のeSIMでは、これらのアプリやサービスにアクセスできません。

LINEを中国でも利用したい場合、検閲を回避できるeSIMやVPN機能がセットになったサービスを選ぶことがポイントです。特に、日本と同じようにLINEやGoogleを使いたい場合は、VPN通信をサポートしているeSIMを選択しましょう。

一部のeSIMサービスでは、事前にVPNの設定が組み込まれており、追加のアプリや設定をする必要がないものもあります。これにより、複雑な設定に悩むことなくスムーズにLINEや他のブロックされたサービスを利用できます。

一方で、現地のプリペイドSIMを購入する場合は、これらのサービスにアクセスすることはできません。中国滞在中にLINEを含む日本のサービスを使い続けたい場合、ローミング通信が可能なeSIMやVPN対応eSIMを選びましょう。

デバイスの互換性

eSIMはスマートフォンやタブレットなどの端末にデジタル形式でSIM情報を追加する技術ですが、すべてのデバイスで利用できるわけではありません。例えば、Apple製品ではiPhone XRやiPhone XS以降の機種がeSIMに対応している一方、Androidではメーカーやモデルによって対応状況が異なるため、事前にチェックが必要です。

さらに、VPN対応のeSIMを利用する場合、VPN機能が端末に対応しているか、または事前に設定が必要な場合があります。特に中国では、LINEやGoogleなどのサービスがブロックされているため、規制を回避してこれらのサービスを利用したい場合は、VPNの動作確認も必須です。公式サイトやサポートを活用して、デバイスの互換性と設定方法を事前にしっかり確認しておきましょう。これにより、現地でのトラブルを防ぎ、快適なインターネット利用が実現できます。

eSIMの対応エリアを確認

eSIMサービスは提供事業者によって対応エリアが異なる場合があり、中国のように広大な国土を持つ国では、地方部での通信環境が整っていない場合もあります。主要都市である北京や上海、広州、深圳といったエリアでは多くのeSIMが利用可能ですが、地方都市や農村部では通信状況が不安定になることがあるため注意が必要です。

また、eSIMが利用する回線(例:China Mobile、China Unicom、China Telecomなど)によっても対応エリアが異なることがあります。

たとえば、中国国内で広いエリアをカバーしているのはChina Mobileですが、China UnicomやChina Telecomもエリアによっては十分なカバレッジを提供しています。利用するeSIMがどのキャリアの回線を利用するのかを事前に確認することで、より安定した通信環境を確保することができます。

VPNの使用方法を把握

中国でeSIMを利用する際、LINEやGoogle、Instagram、YouTubeなどのサービスを使いたい場合には、VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用が必須となります。

VPNを利用することで、検閲を回避して日本や他国と同じインターネット環境を実現できます。

・VPN対応eSIMを利用する場合

VPN機能が事前に組み込まれたeSIMを利用する場合、VPNアプリを別途インストールする必要がなく、QRコードを読み込んでeSIMをインストールすれば、すぐにVPNが有効化されます。これにより、LINEやGoogleの利用を簡単に開始できるため、初心者にもおすすめです。

・VPNアプリを利用する場合

VPNが内蔵されていないeSIMを利用する場合、VPNアプリをスマートフォンにインストールする必要があります。以下の手順で利用できます。

  1. 1.VPNアプリをダウンロード
  2. 2.アカウント作成・契約
  3. 3.接続設定
  4. 4.利用確認

VPNは中国国内での新規ダウンロードが制限される場合があるため、必ず渡航前にインストールと設定を済ませることが重要です。また、無料VPNは通信速度が遅い、接続が不安定といったデメリットがあるため、信頼性の高い有料VPNを選ぶことを推奨します。

SIMロック解除が必要

SIMロックとは、スマートフォンが特定の通信キャリアのSIMカードしか使用できないように制限された状態のことを指します。eSIMを利用するためには、SIMフリー端末、つまりSIMロックが解除された状態のスマートフォンが必要です。もし端末がSIMロックされたままだと、中国で購入したeSIMや海外の通信キャリアのeSIMを使用できなくなります。

中国旅行中にeSIMを使うメリット

eSIMのメリットは多々ありますが、特に物理的な形態でないことによるメリットが数多くあります。

○現地でのSIMカード購入が不要

○荷物を減らせる

○インターネットの利用がスムーズ

○即時利用が可能

○コストパフォーマンスが高い

中国旅行中にeSIMを利用することで、現地での通信環境を簡単に整えられるだけでなく、荷物を減らし、スムーズでストレスのないインターネット接続を実現できます。

中国でのeSIMの使い方

中国でeSIMを使うためには、事前にいくつかの設定が必要です。iPhoneとAndroridそれぞれの設定方法を紹介します。端末やサービスによって表示される画面数やメッセージが違うこともあるので、購入元から案内される設定方法の確認は必須です。

出発前と到着後での設定手順も異なります。到着後にすぐ使えるように、出発前に設定を済ませておけば落ち着いて旅のスタートが切れるのでおすすめです。

SIMロック解除が必要なのはなぜ?

SIMロックとは、スマートフォンなどの端末に対して「特定のSIMしか動作しない」など利用制限がある状態のことを言います。この状態を解除することをSIMロック解除と言い、この設定がもともとない端末のことをSIMフリー端末と呼びます。

eSIM対応端末であっても、SIMフリー端末とは限りませんので、eSIMを申し込む前に忘れずに確認しましょう。

中国で使えるeSIM対応のiPhoneとAndroidの機種確認方法

iOS 「設定」>「情報」から、EID(識別番号)が表示されている

「設定」>「モバイル通信」に「eSIMを追加」がある

・iPhone XR/XS以降のSIMフリーiPhone

・iPad 第7世代以降 Wifi+セルラーモデル以降

Android メーカーにより異なりますが、一般的には「設定」>「デバイス情報」>「SIMステータス(SIMスロット2)」から、EID(識別番号)の文字がある

中国でのeSIMの使い方

中国でeSIMを使うためには、事前にいくつかの設定が必要です。iPhoneとAndroridそれぞれの設定方法を紹介します。端末やサービスによって表示される画面数やメッセージが違うこともあるので、購入元から案内される設定方法の確認は必須です。

出発前と到着後での設定手順も異なります。到着後にすぐ使えるように、出発前に設定を済ませておけば落ち着いて旅のスタートが切れるのでおすすめです。

iPhoneの使い方、設定方法

出発前に日本でする設定

  1. ①受け取ったQRコードを印刷または他の端末で表示しておく
  2. ②「設定」>「モバイル通信」>「eSIMを追加」
  3. ③「QRコードを使用」をタップして、QRコードを読み取る
  4. ④「eSIMをアクティベート」>「続ける」をタップ
  5. ⑤「モバイル通信設定完了」>「完了」をタップ
    ※日本で設定するとアクティベーションに失敗しますが無視します
  6. ⑥「モバイル通信プランの名称」>「続ける」をタップ
    ※ここでeSIMの名称を「旅行」などわかりやすく変えておくのがオススメです
  7. ⑦デフォルト回線は契約中のキャリアを選択しておきます
    ※中国に行くまではeSIMを使う必要がないのでメイン回線のままにしておきます

中国到着後にする設定

  1. ①「設定」>「モバイル通信」をタップ
  2. ②登録したeSIMの回線を選択しオンにする
  3. ③「設定」 >「 SIM」>「  利用するeSIM選択 」> データローミングオンにする
  4. ④繋がるまで数回「この回線をオンにする」のオンオフを繰り返す

Andoroidの使い方、設定方法

出発前に日本でする設定

  1. ①受け取ったQRコードを印刷または他の端末で表示しておく
  2. ②「ネットワークとインターネット」>「SIM」をタップ
  3. ③「SIMをダウンロードしますか?」をタップして「次へ」もタップ
    ※ダウンロードするのにWifiなどでネットワークへの接続が必要です
  4. ④「ダウンロード」をタップ
    ※ダウンロード完了までしばらく待ちます
  5. ⑤ダウンロードが完了したら契約中の通信キャリアを選択して「完了」する
    ※中国に行くまではeSIMを使う必要がないのでメイン回線のままにしておきます

中国到着後にする設定

  1. ①「設定」>「ネットワークとインターネット」をタップ
  2. ②追加したeSIMをタップ
  3. 「モバイルデータ」と「ローミング」をオンにする
  4. ④メッセージが表示されたら「使用」をタップ

中国で使えるおすすめのeSIM7選!

中国で使えるeSIMは数多くありますが、購入のしやすさ、使いやすさ、プランの豊富さ、サポート対応などの観点から厳選して、7つのサービスをご紹介します。

日本のソフトバンクやNTTのように各国にも通信事業者があります。中国にはChina MobileやChina Telecom、China Unicomといった通信事業者があります。

中国企業のネットワークは通信速度も速く安定していますが、検閲システムの影響を受けるので注意が必要です。

eSIMキング

中国旅行esim

eSIMキング」は、MVNOやWi-Fiルーターのレンタルサービスを提供する、株式会社モバイル・プランニングが提供する海外で利用可能なプリペイドeSIMサービスです。

Web上で手続き完結、分かりやすい設定ガイド付きで、通信容量超過後も低速で利用可能なサービスです。

中国本土、香港、マカオでご利用いただけます。※台湾ではご利用いただけません。

主要キャリアの中国「China Unicom」/ 香港「SmarTone」/ マカオ「CTM」の通信回線に対応し、最短当日受け取りも可能なので、急な必要でも安心できます。

通信事業者 中国「China Unicom」/香港「SmarTone」/マカオ「CTM」
プラン

データ/日数

3GB 8日間/5GB 10日間/8GB 10日間
追加チャージ
販売サイト Amazon販売ページ

TRAVeSIM

中国旅行なら「ASIAプラン1,980円」を選べばOK!なのでとてもシンプル。
LINEやGoogleなどのサービスが利用できます。

ASIAプランなのでマカオや香港などに周遊予定の場合にもおすすめです。
運営しているのはa2networkというタイの会社ですが、24時間日本語で電話受付など手厚いサポートが受けられます。

通信事業者 a2network
プラン

データ/日数

6GB/8日間
通話
追加チャージ
公式サイト https://www.travesim.com/blog/country/china/

Holafly(オラフライ)

無制限プランを購入したい方におすすめ。
通信事業者はChainaMobileですがLINEは利用可能。

Holaflyは、アイルランドのダブリンに本社を置く2017年創業の海外のサービスです。

海外のサービスということだけあって、口コミは外国人のものが多く、日本人の口コミはあまり多くありません。サポート対応も外国人が対応しているようですので、日本人のサポートが必要な方には注意が必要です。

通信事業者 China Mobile
プラン

データ/日数

無制限/1日~90日
追加チャージ
公式サイト https://esim.holafly.com/ja/esim-china/

Airalo

2019年にシンガポールで誕生した海外渡航者向けのeSIMストアです。
アプリはアップルストアでも4.6と高評価。日本語チャット機能もあるので利用するならアプリの方がおすすめです。

海外のサービスとなりますので、口コミの多くは海外の人ですが、日本人の口コミの記載もあるので、気になる人は口コミの詳細をアプリストアでチェックしてみると良いでしょう。

通信事業者 China Unicom
プラン

データ/日数

1GB~20GB /7日~30日
追加チャージ チャージオプション有り
公式サイト https://www.airalo.com/ja/china-esim

eSIM-san

中国(本土)eSIMの500MB/dayプラン画像_eSIM-san

eSIM-sanはその使いやすさと信頼性で、多くの旅行者から高評価を得ており、中国旅行にも最適な選択肢といえるでしょう。eSIM-sanの特徴は、事前の受取や返却が不要な点です。オンラインで契約から設定まで完結するため、旅行の準備がスムーズに進められます。さらに、物理的なSIMカードの交換が不要で、設定が簡単なので、eSIMに不慣れな方でも安心して利用できます。

特に、設定に関するマニュアルが分かりやすいと評判です。日本語で丁寧にガイドが用意されており、QRコードをスキャンして簡単な操作を行うだけで、スマートフォンにeSIMをインストールできます。実際に利用したユーザーからも「初めてでも問題なく使えた」「設定が簡単で感動した」といった口コミが多数寄せられています。

通信事業者 株式会社グランシー
プラン 500MB/日~無制限/1日~30日
追加チャージ
公式サイト https://esim-san.jp/

VOYAGEESIM

VOYAGEESIMの特徴は、渡航先での安定した通信を簡単かつ迅速に提供することです。特に中国では、GoogleやLINE、YouTubeといったサービスが規制されているため、インターネット環境の準備が旅行の快適さを大きく左右します。このサービスを利用することで、物理的なSIMカードの紛失リスクを回避しながら、スマートフォンに副回線として追加設定が可能です。また、設定方法もシンプルで、eSIM対応のスマートフォンを持っていれば、QRコードをスキャンするだけで即座に利用を開始できます。

さらに、VOYAGEESIMは環境にも優しい通信手段として注目されています。物理的なカードの生産や配送を必要とせず、オンライン完結型のサービスを提供するため、地球に優しい選択肢となっています。

通信事業者 株式会社ティーガイア
プラン データ/日数:複数GB/利用日数に応じたプランあり
追加チャージ
公式サイト https://voyageesim.com/

旅ともモバイル

旅ともモバイル

レンタルWiFiや物理SIMカードを使う必要がなく、オンラインでの購入と簡単な設定だけでスマートフォンをインターネットに接続できる便利なサービスです。旅行者の「通信費が高い」「WiFiルーターの返却が面倒」「現地でのSIM購入が不安」といった悩みを解決し、多くのユーザーから高い評価を得ています。

通信事業者 TELINK株式会社
プラン 1GB~20GB/トータル、500MB~1GB
追加チャージ
公式サイト https://tabimoba.jp/

中国旅行で使えるeSIMに関するよくある質問

Q1. 中国で電話番号付きで、おすすめのeSIMはどれ?

ByteSimで取り扱っているeSIMに音声通話が可能なものがあります。
ByteSimは、イタリアに本社のあるKELI GROUP DI LIAO KELI問う会社が運営している世界各国向けのeSIM販売サイトです。

日本語対応などはなさそうなので、不安な方はAmazonで物理SIMカードを買う方法も検討してみてください。

Q2. 中国で5日間滞在の場合、おすすめのeSIMはどれ?

  1. Trip.com
    5日間/3GB 489円
  2. Trip.com
    7日間/5GB 775円
  3. TRAVeSIM
    8日間/6GB 1,980円

Q3. 中国で15日間滞在の場合、おすすめのeSIMはどれ?

  1. Trip.com
    15日間/10GB 1,379円
  2. カレンダーワールド
    15日間/20GB  3,542円
  3. eSIM Mart
    15日間/10GB 3,490円

Q4. 中国で30日間滞在の場合、おすすめのeSIMはどれ?

  1. Holafly
    30日間/無制限 8,400円
  2. Trip.com
    30日間/40GB 4,409円
  3. Airalo
    30日間/20GB 49USドル(約7,320円)

Q5. 中国で使えるeSIMは、即日利用も可能ですか?

即日利用できるものがほとんどです。

購入後に送られてくるメールの内容をよく読み手順通り設定を進めることがスムーズな利用のポイントです。

中国旅行ならeSIMが断然おすすめ

中国旅行中も日本と同じようにインターネットやSNSを利用したいならeSIMを選ぶべき!

中国本土以外にも立ち寄る予定であれば、中国周遊プランやアジアプランを選択すれば、移動中のネット環境の心配もせずに済みます。

関連記事:「壁越え」必須の中国用eSIMは事前オンライン購入がお勧め

関連記事:香港・中国出張に中国移動香港のeSIMをセレクト

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