台北桃園空港でeSIMを購入、データ使い放題で快適な台湾滞在

目次
①台北桃園空港で買えるeSIM
桃園空港はターミナル1とターミナル2があり、どちらでもプリペイドSIMカードが販売されています。飛行機を降りた入国審査前のエリアにも数社のカウンターがありますが、入国に時間がかかることもあるので先に入国してしまったほうがいいでしょう。ターミナル1は入国して外に出てから左側、ターミナル2は右側に大手3社のキャリアカウンターが並んでいます。

今回はターミナル2に夜の到着。入国を済ませロビーに出てきたのは21時前でした。さっそく3社のカウンターへ行ってみたのですが、それぞれの営業時間はこのようになっておりました。
・中華電信(Chunghwa Telecom):5:00 – 22:00
・遠伝電信(Far EasTone):8:00 – 21:00
・台湾大哥大(Taiwan Mobile):8:30 – 20:00
中華電信は台湾No.1キャリアということもあり営業時間も長いようです。遠伝電信はまもなく閉店ということもあり、中華電信でプリペイドのSIMカードを買うことにしました。中華電信は全プラン、物理SIMとeSIMが提供されています。
料金は日数ごとに異なり、どのプランもデータ定額で速度制限なしという太っ腹。訪問時の為替レートは1台湾ドルが約4.6円でした。最低プランは3日間4Gで300台湾ドル、約1400円。たとえば週末だけ台湾滞在する場合も1000円ちょっとでデータ通信使い放題なのです。しかも到着日はカウントしないようなので、到着した翌日から加入した日数を利用できます。さらに各プランには音声通話料金もある程度ついているので、現地での急な通話もできます。
データ通信はテザリングもできます。ただし5Gのプランは4Gプランより200 – 300台湾ドル(約920円 – 1380円)高く、テザリングも1日換算で1GBの制限があります。ノートPCをつないで動画データのやりとりをする、なんて場合は足りなくなることがあるかもしれません。スマートフォンだけで使うなら5Gプランもいいかもしれません。

②中華電信のeSIM購入手順
今回は滞在が10日間と長いこともあり、4G10日間を買うことにしました。カウンターのスタッフに「4G 10日 eSIM」と伝えます。またプリペイドSIMカードの購入にはパスポートが必要です。スタッフによっては日本語ができる人もいますが、基本的には英語(あるいは中国語)での会話となります。とはいえプランを指差しして伝え、あとはパスポートを渡すだけと簡単です。
ただし支払いの時に困ったことが起きました。壁に掲げてある料金表にはクレジットカードで払えると表記があるのですが、この時間は現金でしか支払えないとのこと。もしかすると昼間だけカード払いができるのかもしれません。カウンターを見ると確かに「CASH ONLY」の案内が出ています。購入前にあらかじめクレジットカードが使えるかどうかを聞いておいた方がいいでしょう。

あわててそばにある両替所にいって現金を用意しました。空港なのでATMもありますし、台湾ドルの現金を手に入れるのは難しくはありません。

改めてカウンターでプリペイドの申込を行います。パスポートを渡して申請書にサイン、500台湾ドル(約2300円)を支払いつつ、eSIMのQRコードの発行を待ちます。eSIMは筆者も過去に韓国などで買ったこともあり、購入後の流れは知っています。QRコードの書かれた紙を渡され、それをスマートフォン側で読み込んで設定します。空港で時間が無い時はホテルに向かって部屋で設定したり、あるいは空港でちょっと休みたいときはカフェでeSIMをインストールしていました。

ところがこのカウンターでは「QRコードはこの場で設定するのでスマートフォンを渡してください。自分でやることはできません」といわれてしまいました。「今からすぐホテルに行きたいのですが」と伝えても、それはできないとのこと。購入体験記なので「スタッフがやってくれました」というのは事実なのですが、できれば自分でやってみたいもの。
なお友人が後日他のキャリアの店でeSIMを購入したところ、QRコードをもらって自分でやったそうです。ただしその時も「こちらでやりますか」とスタッフに言われたそうなので、面倒でなければやってもらうのがいいでしょうね。自分のスマートフォンを渡して、登録をしてもらいます。

なおスマートフォンの言語は日本語のまま渡しましたが、スタッフは慣れた手順で設定画面を開いていました。欧米だとスタッフから「英語に変えてくれないか?」と言われることもあるのですが、台湾ではその心配も不要。eSIMの登録は数分で、申請書を書いてから10分もかからずeSIMの購入が完了しました。

なお設定画面を見るとeSIMの名前はデフォルトの「副回線」のまま、これは自分でわかりやすいものに直してもいいでしょう。しっかりとChunghwa Telecomのネットワークをつかんでいることがわかります。

③台北の街中でeSIMを使ってみた
さっそくその場でスピードテストを行ってみました。下りが276Mbps、上りが9.01Mbpsと十分な速度。これなら台北滞在中も快適にスマートフォンを使うことができるでしょう。なお時間があったのでベンチでノートPCを取り出してテザリングで接続し、原稿の送信など仕事をちょっとしてから市内のホテルに向かいました。

さて翌日以降はデータ使用量を気にすることなくスマートフォンを台北市内で使い続けました。台北の飲食店は夜遅くまで開いているところや、早朝からやっているところもあるため、時間を気にせず動き回ることができます。今は円安とはいえ、全体的に物価が安いため10日間毎日外食してもそれほど費用はかかりません。ローカルご飯も美味しく食事するだけでも十分楽しめます。

タクシーも安いとはいえ初乗り85台湾ドル(約400円)で、何度も乗るとそれなりに費用がかかります。よほど駅から離れていない場所でなければ地下鉄(MRT)の移動が楽ですね。コンビニや駅でICカード「EasyCard(悠遊カード)」を買っておけば乗車も楽。初乗り20台湾ドル(約90円)と手軽に乗れます。そして地下鉄の車内でもスマートフォンはそのまま使えます。なお日本と異なり車内での通話はできるようですが、改札口を入ってからの駅構内と車内では一切の飲食が禁止なので注意してください。

台北市内をあちこち移動しましたが、通信速度は遅くとも下り100Mbps程度は出るようで、どこへ行っても速度に悩まされることはありませんでした。

④日本からのローミングとの料金差は?
日本のキャリアの海外ローミングと料金を比較してみます。ドコモの世界そのままギガは、24時間980円、2日間1780円、3日間2480円です。今回のような10日滞在の場合は7580円になります。また海外でそのまま使えるahamoは最大20GBを15日間、2980円の基本料金で利用できます。
一方中華電信のプランは、3日と5日が300台湾ドル(約1400円)、7日と10日が500台湾ドル(約2300円)です。それぞれ無料音声分が異なるため日数が異なっても料金は同じになっています。また15日は700台湾ドル(約3200円)、30日は1000台湾ドル(約4600円)です。
比べてみると、週末弾丸台湾旅行であれば日本のローミングそのままでもそれほど高いものではありません。しかし滞在が4日以上なら、現地回線を買ったほうがお得でしょうね。特に長期滞在の場合は確実に現地回線が優位です。
ahamoは日本で使っている分がどれくらい残っているかによりますが、毎月日本で20GBをフルに使う用であれば、台湾に来た時は現地SIMを買ったほうがよいかもしれません。他のMVNOキャリアを使っている人は、台湾に来たら安心して安価な現地SIMを買うことができます。

⑤まとめ。台北のeSIMは安くてお勧め
身分証明書の提示は必要ですが、台北桃園空港でのプリペイドeSIMの購入は簡単です。市内での通信速度も良く、データ定額で安心して使えます。海外eSIMデビューするのにも台北はお勧めと言えるでしょう。今回は4Gを試しましたが、次回は5GのeSIMを使ってみようと考えています。
香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。