eSIMはどこで買う?海外プリペイドeSIMの購入先
前回の記事では海外でeSIMを使うと現地料金でリーズナブルに自分のスマートフォンが使えるというメリットを説明しました。では実際にeSIMはどのように、どんな場所で買えるのでしょうか?
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目次
①オンラインでeSIMを購入
eSIMのメリットは物理的なnano SIMカードを入手する必要が無く、QRコードで配布されるためオンラインで買うこともできます。
プリペイドのeSIMはアマゾンなど大手ECサイトでも販売されていますが、各国の通信キャリアが直接オンラインで販売しているケースも増えています。
通信キャリアのオンライン販売はそのキャリアの通信回線を使えるという安心感があります。たとえば「韓国用 eSIM」で検索すると様々な製品が見つかりますが、どの通信キャリアを使うかわからないものもあり、eSIMによっては他の国の通信キャリアの韓国ローミング利用のため速度が遅い、ということもあります。
eSIM普及の進んでいる韓国の通信キャリアは3社(SKテレコム、KT、LG U+)それぞれがオンラインでeSIMを販売しており、日本語ページもあるため世界各国の中で最も買いやすい国かもしれません。LG U+はデータ通信に加え音声通話対応のeSIMを販売、現地の電話番号も使えます。オンラインでeSIMが買えれば出発前にスマートフォンにeSIMを入れておくことができるため、現地到着後に空港で通信キャリアのカウンターを探し購入する手間も省けます。オンラインでのeSIM購入の実際も今後紹介する予定です。
②空港のカウンターで購入
最もオーソドックスな方法です。世界各国の空港には通信キャリアやサービス会社のプリペイドSIMカード販売カウンターがあり、そこでプリペイドのeSIMを販売する例も増えています。
ソウルの仁川国際空港では一部の通信キャリアがQRコードを提示しており、カウンターに並ばずともスマートフォンからそれを読み取り、オンラインでそのままeSIMを購入できるサービスもありました。
なお海外に渡航するときは、ネットで現地の通信キャリアの名前をざっくりと調べておくといいかもしれません。空港に到着後、複数のプリペイドSIMカード販売カウンターを見かけたときに、現地通信キャリアの店なのか、サービス会社や代理店の店なのかを見分けたほうがいい場合もあるからです。
一般的にはサービス会社などより通信キャリアの店で買ったほうがより安価に変えることもあるからです。もちろんそんなことを調べている時間は無いでしょうから、複数のカウンターがあった場合はそれぞれでしっかり料金を聞いて、一番お得な通信キャリアのeSIMを買うのがいいでしょう。
台北桃園空港では大手3つの通信事業者がカウンターを並べています。通信料金が大きく欠かれていますが、eSIMの案内が小いため気が付かないかもしれません。空港のカウンターに行ったらeSIMの表記があるかどうかを確認しましょう。
③現地の通信キャリアの店舗で購入
空港でeSIMを買おうと思ったが行列が長くて買う時間が無い、あるいは空港料金の高いeSIMしか販売していない、ということもあるかもしれません。筆者の体験ではスペイン・バルセロナ空港に到着後、荷物を受け取る前の制限エリア内の某ショップで価格の高いプリペイドSIMカードしか在庫が無いと言われ、安価なものは販売してくれないという体験もありました。
台湾に渡航した際は、台北の松山空港で現地通信キャリアである中華電信がeSIMを販売していましたが、そちらではnano SIMカードを購入したかったのでeSIMは購入できず。
そのため台北の観光地、士林夜市にある別の通信キャリア「Taiwan Mobile」の店に行ったところ、プリペイドのSIMカード、eSIMのどちらも販売を行っていました。観光地のためかスタッフも英語はある程度でき、料金表を見ながら指さし会話を交えて買うことができました。なお台湾は1つの通信キャリアで1枚しかプリペイドのSIMを買えないため、2枚必要な時はこのように2つの通信キャリアでそれぞれ買う必要があったのです。
④eSIMをもらえることもある?
海外ではプリペイドSIMカードを無料で配布する例もあります。SIMカードには一定の金額が入っていたり、あるいは残高がゼロで、自分で料金を購入して追加して使えるのです。
通信キャリアとしては自社のSIMカードを渡すことで、店舗に来てもらわなくても引き続き料金を払って使い続けてくれるでしょうからビジネスになるわけです。2022年10月、ドバイの空港では入国審査の時にパスポートの返却と同時にプリペイドSIMカードが無料でもらえました。
しかしnano SIMカードを配るのも大変です。在庫が無くなれば新たに欲しい人がいても配れません。一方eSIMはQRコードなので、名刺サイズの紙に印刷して配布することが可能なのです。
実際に2022年9月、アメリカの展示会に行った時に某社のブースでプリペイドeSIMのQRコードが印刷されたものが来場者に無料で配布されました。
1GBが無料で使え、展示会期間中の数日間なら十分まかなえる量です。ところが当時筆者はeSIM対応スマートフォンを持っておらず、せっかく無料でもらえた1GBを使うことができませんでした。今後はこのQRコードによるeSIMの無料配布は増えそうです。
まとめ
物理的なnano SIMカードは、たとえ無料でもらうことができたとしても、スマートフォンのSIMカードトレイを抜いて入れ替えるのも面倒なもの。抜いたSIMカードを紛失してしまうこともあるでしょう。
eSIMならば入手後にスマートフォンでQRコードを読むだけで本体の中にインストールすることができます。海外に行く機会があるならば、eSIM対応スマートフォンをぜひ使いたいものです。次回からは実際に各国でのeSIM体験記も記事にしていきます。
チューリッヒ空港で見かけたeSIMのQRコード。海外ではeSIMスマートフォンを持ち歩きたい
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