iPhone上でSIMカードをeSIMに変換する、eSIMを移す
iPhoneには、挿入したSIMカード(物理SIM)をeSIMに変換したり、iPhone同士でeSIMを移す「sSIMクイック転送」という機能が搭載されています。ではさっそく、この機能を使ってSIMカードをeSIMに変換してみましょう。
目次
UQモバイルのSIMカードをeSIM化する
筆者手持ちのiPhone 15 Proに、UQモバイルで契約している物理SIMが装着されていました。このSIMカードをeSIMに変換する手順をご紹介します。
以上でiPhone上でSIMカードをeSIMに変換できました。とても簡単で、あっという間でしたね。
なお、eSIMに変換できるのは、NTTドコモ(ahamoを含む)、KDDI(UQ mobile/povo2.0を含む)、ソフトバンク(ワイモバイル、LINEMOを含む)、楽天モバイルのみとなっています。MVNOなどでは利用できません。
また一度eSIMにしてしまうと、それまで使用していたSIMカードは使えなくなります。再度、SIMカードに戻したいときは、通信キャリアで新たなSIMカードを発行してもらう手続きが必要で、手数料もかかります。
別のSIMカードを挿入してデュアルSIMで使う
Appleによれば、iPhoneには8個以上のeSIMをインストールできると公表しています。それに加えて1枚のSIMカード(物理SIM)を挿入でき、それらインストールされた回線の中から同時に2回線を利用することができます。これをデュアルSIMといいます。
先ほどeSIMに変換したiPhoneに、別のSIMカードを挿入してみましょう。
別のiPhoneにeSIMを移す
続いて、iPhoneの「eSIMクイック転送」を使ってeSIMを他のiPhoneに移してみましょう。ここでは、先ほどiPhone 15 Pro上でeSIM化したUQモバイルの回線を、iPhone 12 miniに移します。手順は以下のとおりです。
以上で、iPhoneの「eSIMクイック転送」を使ったeSIMの移し替えは完了です。
eSIMを他のスマホに移し替える(機種変更)するには、基本的には契約している通信キャリアのサイトから手続きをして、eSIMのプロファイルを発行してもらい、そのプロファイルを新しいスマホにインストールする(プロファイルのQRコードを読み込むなど)などの手間がかかりましたが、iPhone同士であれば通信キャリアを介することなく、とても簡単にeSIMを移すことが可能です。
名桜大学人間健康学部健康情報学科教授。’90年代から携帯電話端末のレビューやサービスの解説を行ってきた。携帯電話情報サイトの編集長などを務めた後、2009年に大学教員に転身。以後スマートフォンの社会での活用などを研究テーマとして活躍。現在は医療・ヘルスケア分野へのデジタルデバイスの応用を中心に研究に従事。携帯電話コレクターとしても知られる。