ポルトガルで使えるeSIMサービス7選!料金・通信品質・導入ポイントを解説
eSIMを利用すると、実物のSIMカードを差し替える必要がなく、スマートフォン上で購入から開通まで完結できるため、リスボンやポルトなどの都市に到着してすぐにネット接続が可能です。
本記事では、ポルトガルで使えるおすすめのeSIMサービス7選と、料金などをわかりやすく紹介します。
さらに、機種別の設定方法や選び方のポイント、現地で購入できるSIMとの違いなども解説します。
目次
1.ポルトガルでおすすめのeSIMサービス7選
(1)Holafly

Holaflyは、ポルトガルを含むヨーロッパ地域での渡航に対応しており、出発前に設定を済ませておくことで、到着後すぐにデータ通信が可能です。
物理SIMの製造・配送を削減して環境に配慮できるため、エシカルな選択を重視する旅行者にも向いています。
| 運営会社 | Holafly Limited |
| プラン
データ/日数 |
データ量無制限プラン
無制限/1日~90日 |
| 事務手数料 | 無料 |
| 即日利用 | 可能 |
| サポート体制 | ・365日24時間チャットサポート
・LINEで相談が可能 |
| 公式サイト | https://esim.holafly.com/ja/ |
サポート体制は24時間の日本語チャット対応で、万が一のトラブル時にも安心です。
さらに、データ無制限プランも提供されており、動画視聴やナビアプリなど、容量を気にせず使いたい人にも向いています。
(2)World eSIM

World eSIMは、日本企業の株式会社ビジョンが提供しており、200以上の国や地域に対応しています。
ポルトガルを含むヨーロッパ域内でも、ヨーロッパ周遊やポルトガル単独のプランが用意されており、たとえばポルトガル専用「データ無制限/1日~15日」「固定データ量(1 GB・5 GB・10 GBなど)/30日間」といった選択肢があります。
| 運営会社 | 株式会社ビジョン |
| プラン
データ/日数 |
・無制限プラン
無制限/1~15日 ・期間容量プラン 1GB・5GB・10GB・15GB・30GB・50GB/30日 |
| 事務手数料 | 無料
※初期費用に700円+消費税が必要 |
| 即日利用 | 可能 |
| サポート体制 | ・Webフォーム
※9:00~18:00まで対応 |
| 公式サイト | https://jp.world-esim.com/ |
サポート体制には、ウェブ上でよくある質問やチャット・電話での問い合わせ窓口があり、旅行者・出張者の利用を見据えた安心感があります。
注文完了後、約5分前後で登録メールにQRコードまたはアプリによる設定情報が届き、それを用いて端末にeSIMプロファイルをインストールします。設定が完了すれば利用開始が可能なため、手軽さを重視する人にも適しています。
(3)eSIM-san

eSIM-sanは、出発前に設定を済ませておくことで、目的地に到着してから現地キャリアのシグナルを掴むだけでデータ通信が可能です。
| 運営会社 | 株式会社グランシー |
| プラン
データ/日数 |
・デイパス
500MB(1日分)/1~30日 ・無制限 無制限/1~30日 |
| 事務手数料 | 無料 |
| 即日利用 | 〇 |
| サポート体制 | ・設定方法・動作保証端末・よくある質問などのページが用意されている |
| 公式サイト | https://esim-san.jp/ |
スマートフォンのiOS/Androidそれぞれの設定手順(プロファイルのインストール、ローミング・APN設定など)を詳しく掲載しており、初めてeSIMを使う旅行者も迷いにくいでしょう。
(4)SkyeSiM

SkyeSiMは、出発前の申し込みとスマートフォンのeSIMプロファイルインストールだけで海外でのインターネット通信を可能にするeSIMサービスです。
日本に本拠を置く株式会社 FREEDiVEが手掛けており、日本出発時にQRコードを受信・読み取りしてスマホにeSIMを追加、現地到着後にモバイルデータ通信をオンにすることで即利用可能です。
| 運営会社 | 株式会社 FREEDiVE |
| プラン
データ/日数 |
・500MB/1日~
・1GB/1日~ |
| 事務手数料 | 無料 |
| 即日利用 | 可能(QRコード読み込みで即時開通) |
| サポート体制 | 日本語サポート対応(メール・問い合わせフォーム) |
| 公式サイト | https://e-freedive.com/ |
支払い方法はクレジット・キャリア決済・バーコード決済など幅広く対応しており、出発直前でも申し込みがしやすい設計です。
(5)トリファ

トリファは出発前にスマートフォンにeSIMプロファイルをインストールしておけば、現地到着後すぐにスマホが使える状態になります。
| 運営会社 | 株式会社トリファ |
| プラン
データ/日数 |
1GB・3GB・無制限/3・7・15日など |
| 事務手数料 | 無料 |
| 即日利用 | 可能 |
| サポート体制 | ・日本語サポート対応 |
| 公式サイト | https://www.trifa.co/ja |
利用手順もシンプルで、まず渡航先国を選び、プラン(データ量/日数)を購入します。
そしてメールまたはアプリ経由でQRコード等の設定情報が届き、それをスマホに登録すれば準備完了という流れです。
(6)エアトリeSIM

エアトリeSIMは100か国以上で利用可能な汎用性の高さと、オンライン申込から利用開始が数分で完了する利便性を備えたeSIMサービスです。
| 運営会社 | 株式会社インバウンドプラットフォーム |
| プラン
データ/日数 |
1日あたり3GB/1日~30日
(データ超過後は5Mbpsで利用可能) |
| 事務手数料 | 無料 |
| 即日利用 | 可能 |
| サポート体制 | ・日本語対応のチャット、LINEサポート |
| 公式サイト | https://esim.airtrip.jp/ |
さらにサポート体制も整っており、365日日本語対応のチャットサポートが利用できます。
(7)eSIM square

eSIM squareは、アプリが提供されており、スマートフォン上で購入・設定・残量確認・リチャージ(追加データ購入)まで完結できる環境が整っています。
| 運営会社 | 株式会社テレコムスクエア |
| プラン
データ/日数 |
1GB・3GB・10GB/7・30日 |
| 事務手数料 | 無料 |
| 即日利用 | 可能 |
| サポート体制 | 24時間日本語サポートあり |
| 公式サイト | https://esim.telecomsquare.net/ja |
公式サイトでは、「国・地域を選んで購入 → QRコード/プロファイルを端末に設定」という2ステップで利用開始できるという流れが紹介されており、eSIMを初めて利用する方も簡単に利用を開始できます。
2.ポルトガル向けeSIMの選び方
(1)通信品質・対応キャリアで選ぶ
ポルトガルでは、主な通信事業者として MEO、Vodafone Portugal、NOS の3社が広く展開しており、各社ともプリペイドや観光者向けプランを含めモバイル通信・eSIM対応を行っています。
都市部だけでなく地方・田舎・離島でも通信を確保したいなら、以下のように対応バンドや観光地・郊外でのカバー率を重視しながら探すことが重要です。
- 利用予定地域(例:リスボン、ポルト、アゾレス、アルガルヴェ等)で主要キャリアのカバー状況に問題ないか
- 購入先eSIMが「どのローカルキャリア」を利用するか明記されているか
- プランに「4G/5G利用可」や「データローミング対象回線」などの表記があるか。
- 利用者レビューで「速度が遅かった」「郊外で圏外だった」といった口コミがないか確認する
- 到着後すぐ使える設定となっており、到着してから通信が確保できるかどうか
上記のように、通信品質・対応キャリアを基準に選ぶことで、ポルトガルでストレスなくeSIMを使える可能性が高まります。
(2)料金プラン・容量単価で選ぶ
旅行や出張など短期間の利用であれば、「日数あたり」・「データ量あたり」のコストを見ないと、不必要に高額な支出をしてしまう可能性があります。
たとえば、同じ3日間のプランでも、1GBと5GBでは料金が大きく異なることが多く、また「無制限」と表記されていても、一定量を超えると速度制限がかかるケースがあります。
そのため、料金だけでなく、実際にどの程度データを使えるのかという“実質的な通信量”にも注意が必要です。
(3)購入と開通の手軽さ
eSIMではオンラインでプランを選び、支払いを済ませ、スマホにQRコードを読み込ませるなど簡単な操作で利用開始できるケースが一般的です。
多くのサービスでは、公式サイトやアプリ上でプランを選び、決済を済ませると数分以内にQRコードがメールで届きます。
さらにサービスによってはアプリ上で開通ステータスや残容量を確認でき、データ追加もワンタップで可能です。
開通の手軽さと追加方法を確認しておくと、eSIMをより便利に利用できます。
(4)法人運用における選び方
法人向けでは「複数台の一括管理」「請求書払いへの対応」「利用データの可視化」など、運用管理のしやすさがポイントになります。
また、通信の安定性やサポート体制も重視すべき要素です。トラブル発生時に日本語で迅速に対応できるサポート窓口を持つサービスを選ぶと、現地での業務中断リスクを最小限に抑えられます。
料金面では、個別契約よりも法人契約のほうが割安になるケースもあるため、長期的な利用を前提に総コストを比較することが望ましいでしょう。
3.ポルトガルでのeSIMの使い方
(1)iPhoneの使い方、設定方法
出発前に日本でする設定
①受け取ったQRコードを印刷または他の端末で表示しておく
②「設定」>「モバイル通信」>「eSIMを追加」
③「QRコードを使用」をタップして、QRコードを読み取る
④「eSIMをアクティベート」>「続ける」をタップ
⑤「モバイル通信設定完了」>「完了」をタップ
※日本で設定するとアクティベーションに失敗しますが無視します
⑥「モバイル通信プランの名称」>「続ける」をタップ
※ここでeSIMの名称を「旅行」などわかりやすく変えておくのがオススメです
⑦デフォルト回線は契約中のキャリアを選択しておきます
ポルトガル到着後にする設定
①「設定」>「モバイル通信」をタップ
②登録したeSIMの回線を選択しオンにする
③「設定」 >「 SIM」>「 利用するeSIM選択 」> データローミングオンにする
④繋がるまで数回「この回線をオンにする」のオンオフを繰り返す
(2)Androidの使い方、設定方法
出発前に日本でする設定
①受け取ったQRコードを印刷または他の端末で表示しておく
②「ネットワークとインターネット」>「SIM」をタップ
③「SIMをダウンロードしますか?」をタップして「次へ」もタップ
※ダウンロードするのにWi-Fiなどでネットワークへの接続が必要です
④「ダウンロード」をタップ
※ダウンロード完了までしばらく待ちます
⑤ダウンロードが完了したら契約中の通信キャリアを選択して「完了」する
ポルトガル到着後にする設定
①「設定」>「ネットワークとインターネット」をタップ
②追加したeSIMをタップ
③「モバイルデータ」と「ローミング」をオンにする
④メッセージが表示されたら「使用」をタップ
4.ポルトガルで使えるeSIM対応のiPhoneとAndroidの機種確認方法
| iOS | 「設定」>「情報」から、EID(識別番号)が表示されている
「設定」>「モバイル通信」に「eSIMを追加」がある ・iPhone XR/XS以降のSIMフリーiPhone ・iPad 第7世代以降 Wi-Fi+セルラーモデル以降 |
| Android | メーカーにより異なりますが、一般的には「設定」>「デバイス情報」>「SIMステータス(SIMスロット2)」から、EID(識別番号)の文字がある |
5.ポルトガルでeSIMを使うメリット・デメリット
(1)ポルトガルでeSIMを使うメリット
ポルトガルでの通信手段としてeSIMを利用する最大の利点は、「現地到着後すぐにネットが使える」ことです。
また、通信会社の店舗を探したり、パスポートを提示して契約したりする必要がないため、空港や市街地で時間を浪費することがありません。多くのeSIMはオンラインで購入でき、数分で開通可能です。
さらにスマートフォン内で複数のプランを切り替えられるため、他国との周遊旅行や出張でも柔軟に対応できます。加えて、日本語対応のカスタマーサポートがあるサービスを選べば、万が一のトラブル時も安心して利用できます。
(2)ポルトガルでeSIMを使うデメリット
eSIMは便利な反面、いくつかの注意点もあります。
最新のiPhoneや一部のAndroid機種では問題なく使えますが、古いモデルやキャリア版のスマートフォンではeSIMが非対応の場合があります。
さらに、トラブル発生時のサポートはオンライン対応が中心で、現地店舗での対面サポートを受けられない点もデメリットです。
通信が不安定な状況では、メールやチャットでの問い合わせが難しくなるため、事前に設定マニュアルや問い合わせ先を控えておくと安心です。
6.ポルトガルで使えるeSIMに関するよくある質問
(1)ポルトガルで主要な通信会社は?
ポルトガルの主要な通信会社は、MEO(メオ)、Vodafone Portugal(ボーダフォン・ポルトガル)、NOS(ノス)の3社です。
これらはいずれも全国的な通信インフラを持ち、都市部から地方、島嶼部まで広くカバーしています。
海外eSIMの多くは、これら3社のいずれかの回線をローミング利用しており、どのキャリア回線を使用するかで通信の安定性や速度が異なります。
ポルトガルで快適にネットを使うためには、eSIMサービス選択時に対応キャリアを必ず確認しておくと安心です。
(2)リスボンの空港やポルトガル国内でSIMカードは購入できる?
ポルトガルでは主要空港や市内で物理SIMカードを購入できます。
SIMカードの購入時にはパスポートの提示が必要で、料金はおおむね10〜20ユーロ前後。データ容量は3 GB〜10 GB程度が一般的で、通話付きプランも選べます。
ただし、空港で購入する場合はやや割高になる傾向があります。
旅行前にオンラインでeSIMを準備しておけば、到着後すぐにネットが使えるため、時間と手間を省けます。
(3)ヨーロッパ旅行におすすめのeSIMは?
ヨーロッパ旅行でeSIMを選ぶ際は、「複数国で使える」「購入から設定・開通が簡単」「料金・データ量が現実的」などの条件を満たしていると安心です。
ただし、いくつか注意点もあります。
まず、「ヨーロッパ対応」と記載されているeSIMでも、国ごとに通信品質や対応バンドは異なります。
たとえばポルトガルを含む一部地域では、都市部では快適でも地方では速度が不安定になることがあります。
また、「データ無制限プラン」と表記されていても、多くのサービスではフェアユースポリシー(一定量を超えると速度制限がかかる仕組み)が設けられています。
(4)ポルトガルでコスパの良いeSIMは?
ポルトガルでコスパの良いeSIMを探すなら、データ量が必要最低限を満たしており、かつ1 GBあたりの料金が低めに設定されているプランを「滞在日数×用途(テレワークか観光か)」で逆算して選ぶと間違いが少ないでしょう。
また、データ容量が同じなら日数が短いプランのほうが割高になりがちなので、滞在日数に見合ったプランを選ぶことが重要です。例えば5日滞在で10 GB使えるのに「30日プラン」を選ぶと余分なコストを払うことになります。加えて、「無制限」と謳われるプランでも実際にはフェアユースポリシーで速度制限がかかるケースがあるため、容量・速度・信頼性のバランスも併せて確認すると安心です。
7.ポルトガル旅行ならeSIMが断然おすすめ
ポルトガル旅行で快適にインターネットを利用するなら、eSIMが最適な選択肢です。
従来のSIMカードのように物理的な入れ替えが不要で、QRコードをスキャンするだけで即日開通できる手軽さが魅力です。
さらに、レンタルWi-Fiのようにルーターを持ち運ぶ必要もなく、荷物が減るため、より自由に旅行を楽しめます。
ポルトガル旅行を最大限楽しむために、ぜひ自分に合ったeSIMを選んで、快適なインターネット環境を確保しましょう。
eSIM.loveは、eSIMの設定方法や海外旅行での活用を解説する専門メディア。株式会社モバイル・プランニングが運営。2009年創業の通信のプロとして、NETAGEのWiFiレンタルや2023年からのeSIM・プリペイドSIM販売(プリペイドSIMどっとこむ)で通信をサポート。木暮祐一(モバイル通信専門家)、山根康宏(海外通信研究家)の寄稿で最新情報をお届け!


