山根康宏のワールドeSIMレポート
2025年10月6日

まるでiPhone 17みたいなシャオミの最新スマホ「Xiaomi 17 Pro Max」を使ってみた

2025年9月、シャオミは日本を含むグローバル市場で最新スマートフォン「Xiaomi 15T」シリーズを発表しました。高性能な本体に高解像度カメラを搭載したハイスペックなスマートフォンです。一方中国ではさらにその上を行くハイパフォーマンスなモデル「Xiaomi 17」シリーズを発表しました。その最上位モデルである「Xiaomi 17 Pro Max」を触ってきたので紹介します。

iPhone 17 Pro Maxにはない背面ディスプレイを搭載

Xiaomi 17シリーズは3つのモデルが登場しましたが、その中で最も注目されているのが最上位モデルとなる「Xiaomi 17 Pro Max」です。Pro Maxという名称のモデルは実はシャオミとしては初めてのもの。これは9月に発売されたアップルのiPhone 17シリーズに寄せてきているのは確実で、iPhone 17シリーズの最上位モデル「iPhone 17 Pro Max」へ対抗したものと見られています。

Xiaomi 17 Pro Max

フロントカメラ周には横に長い通知エリアを設置、タップすると画面が広がり、さらにそのままそのアプリを起動することも可能です。これは「Xiaomi HyperIsland」と呼ばれ、シャオミのスマートフォンの最新OSであるHyperOS 3からの標準機能になります。機能としてはアップルのiPhoneの「Dynamic Island」と同等ですね。

Xiaomi HyperIslandはHyperOS 3から対応

そして最も特徴的なのが背面のサブディスプレイ。iPhone 17 Pro Maxはカメラ部分全体が横に出っ張っているだけですが、Xiaomi 17 Pro Maxはカメラの横の部分に2.9インチのディスプレイを搭載しています。このディスプレイは普段は時計が表示されています。

カメラの横にディスプレイを搭載

ここには通知が表示できるほか、横にスワイプするとカメラを起動、背面の高性能なカメラで自撮りも可能です。なおカメラは5000万画素の広角、超広角、5倍望遠を搭載。どれも高画質。フロントカメラも5000万画素なので、カメラフォンとしてもすぐれています。

背面ディスプレイで自撮りができる

他にもウィジェットの起動が可能で、スケジュールやペット、さらにQRコードを出して決済もできるようです。QR決済はスマートフォンの表の画面をいちいちリーダーにかざさなくてもいいので意外と便利な機能かも。ただし使えるウィジェットの数はまだあまり多くなく、今後のアップデートに期待がかかります。

デモを見ると、ウィジェットも使える要だ

スマホとしての性能は最上級、ポケットゲーム機にも変身

Xiaomi 17 Pro Maxの主な性能は、チップセットにクアルコムが発表したばかりのSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載。世界初の同チップセット搭載モデルで、性能は登場時で世界最上位です。またバッテリーは7500mAhと、一般的なスマートフォンの1.5倍の容量を搭載。急速充電は100Wに対応、いわゆる神ジューデン対応モデルです。無線でも50W充電ができます。

スマートフォンとして最上位のモデル

本体サイズは162.9 x 77.6 x 8.0mm、重量は219g。背面を除けば本体はオーソドックスなデザインです。高性能なカメラを生かすシャッターボタンや、AIアシスタント呼び出しのボタンなどは搭載されていません。

外観は一般的なデザイン

さてXiaomi 17 Pro Maxを活用できる、楽しいアクセサリが用意されています。それがゲーミングパッドを内蔵した背面カバーです。

Xiaomi 17 Pro Maxがゲーム機になる

このカバーを取り付け、電源ボタンを押すと自動的にゲームがダウンロードされます。そして背面のディスプレイでコントローラーを使ってゲームを楽しめるのです。ゲームは複数がダウンロードできるので好みのものがプレイできます。背面ディスプレイの活用として面白い取り組みです。

カジュアルゲームだがかなり楽しめる

 

Ultraモデルも登場予定、日本にも上陸か

Xiaomi 17 Pro MaxはiPhone 17 Pro Maxの対抗モデルということで、一般メディアにも大きく取り上げられています。しかし多くのメディがが忘れているのは、これはシャオミの最上位機種ではないということ。シャオミは毎年2月に「Ultra」の名前を冠したフラッグシップモデルを投入しています。今年2月に登場した「Xiaomi 15 Ultra」はデジカメ風になるカバーを装着できるなど、性能にプラスアルファを加えたシャオミの自信作です。

2025年2月発表のXiaomi 15 Ultra

iPhoneとのデザインが似ていることで話題のXiaomi 17 Pro Maxも、4か月後の2026年2月にはさらに上の性能となる「Xiaomi 17 Ultra」と呼ばれる上位機種が登場する予定です。Xiaomi 17 Pro MaxはiPhoneに似たデザインで話題をふりまいていますが、Xiaomi 17 UltraはiPhoneの最上位機種をはるかに超えた性能で出てくるわけです。

Xiaomi 17 Pro Maxがシャオミの最上位モデルではない

さて日本ではXiaomi 15TとXiaomi 15T Proが2025年10月に発売になったばかり。Xiaomi 17シリーズの日本投入はおそらく2026年2月発表のXiaomi 17 Ultraが出てくるでしょう。

日本ではXiaomi 15Tシリーズが発売になったばかり

ちなみに2025年4月には「Xiaomi 15」が日本で発売になりました。となると、今回紹介したXiaomi 17 Pro Maxではなく、サイズが一回り小さい「Xiaomi 17 Pro」が日本に出てくる可能性はありますね。いずれにせよシャオミが次々と送り出してくる新製品は、スマートフォン市場で着実に存在感を高めつつあるわけです。

Xiaomi 17 Pro(左)

 

最新の投稿

連載特集

  • 木暮祐一のeSIM奮闘記
  • 山根康宏のワールドeSIMレポート

タグ