eSIM TIPS
2025年7月28日

ワイモバイルのeSIM完全ガイド|再発行・切り替え・機種変更・設定のやり方を徹底解説

eSIMは物理的なSIMカードを使わず、スマホに内蔵されたチップに通信情報を直接書き込める次世代のSIM技術です。中でもワイモバイルは、安定した通信品質とシンプルな料金プランで人気の高い通信会社のひとつです。

この記事では、ワイモバイルにおけるeSIMの特徴や対応機種、申し込みの手順、再発行方法、設定時の注意点について紹介します。

eSIMとは

eSIMとは「embedded SIM」の略で、スマホ本体に内蔵された一体型のSIMを指します。従来のSIMカードのように物理的な挿入や交換が不要で、契約情報や電話番号などを遠隔で書き込むことで通信や通話が利用できます。

eSIMの設定はリモートで完了するため、SIMカードの抜き差しが不要になり、利便性や柔軟性が大きく向上します。スマートフォンの進化とともに、eSIMはより注目を集めている技術です。

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【2024年最新】eSIM(イーシム)とは?基本的な特長と普及が進む背景、課題について解説!

ワイモバイルとは?eSIMに対応している機種や特徴を紹介

出典:ワイモバイル

ワイモバイルは、ソフトバンク回線を利用した格安SIMサービスで、安定した通信品質とシンプルな料金プランが魅力です。料金は以下の表のように「シンプル2 S/M/L」の3種類が用意されており、すべてのプランで追加料金なしにテザリング機能が利用できます。

プラン名 S M L
データ量/月 4GB 30GB 35GB
月額基本使用料 税抜 2,150円(2,365円) 税抜 3,650円(4,015円) 税抜 4,650円(5,115円)
国内通話料金 22円/30秒 10分かけ放題が無料
10分経過後22円/30秒
24時間かけ放題は税抜 +1,000円/月(+1,100円/月)

※ 適用する割引プランを活用することで金額が異なる場合があります。

また、契約期間の縛りがなく、PayPayとの連携により割引特典が受けられる点も特徴です。また、使いきれなかったデータ容量は翌月に繰り越せるため、無駄なく活用できます。

ワイモバイルのeSIMに対応している対象機種について

ワイモバイルでは、以下でまとめているようにiPhoneやAndroidなど多くのeSIM対応端末が利用可能です。対象機種は以下のとおりです。

カテゴリ 機種名
iPhone iPhone XS/XS Max、iPhone XR以降のモデル
Google Pixel Google Pixel 7a以降のモデル
Galaxy Galaxy Z Flip4(SC-54C)以降のモデル
Xperia Xperia 1 IV(SO-51C)以降のモデル
AQUOS AQUOS R7(SH-52C)以降のモデル
その他 DuraForce EX(KY-51D)※ahamoから発売されているモデルは非対象arrows We2(F-52E)arrows We2 Plus(F-51E)arrows N(F-51C)motorola razr 50d(M-51E)らくらくスマートフォン(F-53E)らくらくスマートフォン Lite(MR01)

ただし、端末によっては対応していないものもあるため、一度公式サイトで確認してから購入することを推奨します。

ワイモバイルでeSIMを新規契約する方法

ここでは、ワイモバイルでeSIMを初めて契約したい方に向けて契約の手順と注意事項、準備物を紹介します。

eSIMを新規契約する際の流れ

ワイモバイルでeSIMを新規契約する場合、オンラインまたは店舗で手続きを行うことができます。ここでは、オンラインで自分自身で申し込む方法について紹介します。

1. 対応機種の確認

まず、お使いのスマートフォンがeSIMに対応しているかどうかを確認しましょう。非対応機種ではeSIMを利用できないため、最初にチェックすることが重要です。

2. プラン選択と申し込み

続いて、料金プランやオプションを選択し、申し込みフォームに契約者情報を入力します。

3. 本人確認手続き

本人確認は、本人確認書類の撮影と顔認証によって行われます。使用できる本人確認書類は以下の通りです。

  • ・運転免許証
  • ・マイナンバーカード
  • ・運転経歴証明書
  • ・在留カード
  • ・特別永住者証明書
  • ・旧型日本国パスポート

4. eSIMプロファイルの発行と設定

審査が完了すると、「eSIMプロファイル発行通知(QRコード)」がメールで届きます。スマートフォンの設定アプリからQRコードを読み取り、有効化を行ってください。なお、有効化にはWi-Fi環境が必要となる場合がありますので、事前に準備しておくことをおすすめします。

新規契約時の注意点と事前準備

ワイモバイルでeSIMを新規契約する際は、いくつかの注意点と事前準備が必要です。

まず、利用するスマートフォンがeSIMに対応しており、SIMロック解除済みまたはSIMフリーであることを確認しましょう。申し込みには、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の提出と、顔写真による認証が求められます。

設定にはWi-Fi環境が必要で、通信回線がない状態でも作業できるよう準備が必要です。eSIMの有効化はQRコードによる一度限りの操作となるため、別端末で再利用する際は再発行手続きが必要になります。審査や設定に時間がかかる場合もあるため、余裕を持った手続きをおすすめします。

なお、店頭申し込みには手数料が発生するため、ご自身で対応可能な場合は、オンラインでの契約もおすすめです。

eSIMの再発行・切替方法とトラブル対処法

ここでは、ワイモバイルでeSIMを再発行する際の方法とeSIMへの切り替え方法、トラブルが発生した際の対処方法を紹介します。

eSIMを再発行するケースとその方法

ワイモバイルのeSIMを再発行するケースとしては、eSIMプロファイルを誤って削除した場合や、機種変更、端末の紛失・故障などが挙げられます。再発行の手続きは、My Y!mobileまたはワイモバイルショップで行うことができ、店頭で申し込む場合は3,850円(税込)の事務手数料がかかります。

My Y!mobileでは9:00〜21:00の間に「契約確認・変更」メニューの「eSIM設定」から申し込みが可能で、新しいプロファイルが発行されます。その後、回線切替操作を行うことで処理が完了します。旧端末が使えないなどオンライン手続きができない場合は、ワイモバイルショップで相談するとよいでしょう。 

機種変更時の再設定手順

ワイモバイルでスマートフォンの機種変更をする場合は、現在使っているeSIMを新しい端末に移すための手続きが必要です。このとき、新しいeSIMプロファイルの発行が必要になるため、「機種変更」として申請する必要があります。この際、eSIMのみの機種変更はオンラインでは受け付けておらず、ワイモバイルショップでの対応となるため注意が必要です。

また、対応方法は機種によって異なり、オンライン限定や店頭のみの場合もあるため、事前に公式サイトで確認しておくとよいでしょう。。なお、iOS 17以降のiPhone同士なら「eSIMクイック転送」(eSIMを簡単に移行できる機能)に対応しており、手数料もかからず簡単に移行することができます。

切り替えできない・設定できないときの対処法

ワイモバイルのeSIMで「アクティベートできませんでした」や「プロファイルのダウンロードに失敗しました」といったエラーが表示された場合、まずWi-Fi接続が安定しているかどうかを確認し、スマートフォンの電源を切ってから再起動してください。次に、eSIMプロファイルの再読み込みを試みましょう。プロファイルを誤って削除すると再設定できなくなるおそれがあるため、削除せずに進めるようにしましょう。

QRコードの認証に失敗した際は、My Y!mobileから再発行を申請し、新しいQRコードで再設定してください。解決しない場合は、最寄りのワイモバイルショップに相談し、スタッフによるサポートを受けることもおすすめです。

海外利用や一時的な用途に便利なeSIM活用法

ワイモバイルは、海外や一時的な利用においても非常におすすめです。ここでは、推奨される活用方法をご紹介します。

ワイモバイルeSIMの海外利用

ワイモバイルのeSIMは、海外でもそのまま利用可能です。ソフトバンクが提供する「世界対応ケータイ」に加入することで、通話・ネット・SMSが利用できるようになります。対象機種はiPhoneやスマートフォン、iPad、タブレット、4Gケータイ、モバイル対応PCなどで、3Gケータイは非対応です。

プランとしては、「海外あんしん定額」と「海外パケットし放題」の2種類があり、それぞれ自身のデータ通信の使い方によって選択することがおすすめです。

利用にはMy Y!mobileにログインし、オプションサービス変更から「世界対応ケータイ」を申し込む必要があります。なお、新規契約でSIMのみ契約した人は最大4か月間、このサービスを利用できないため注意しましょう。

他社eSIMを併用してサブ回線化

ワイモバイルのeSIMは、他社のeSIMや物理SIMと組み合わせてデュアルSIMとして利用することも可能です。1台のスマートフォンで2つの電話番号を使い分けられるため、プライベートと仕事を分けたい方や、通信障害や災害時の備えとしてサブ回線を確保したい方にも便利です。

たとえば、ワイモバイルで通話を行い、他社の格安SIMでデータ通信を行うことで、コストを抑えながら安定した通信環境を維持できます。また、ワイモバイルの一部プランでは通話が無料となっており、「通話+通信」を両立したい方に最適です。

なお、端末によってSIMの待ち受け方式(DSDS/DSDV:2つのSIMを同時に使用する機能)が異なるため、購入前に対応状況を必ず確認しておきましょう。

ワイモバイルのeSIMに関するよくある質問

ここではワイモバイルのeSIMに関連する質問を紹介します。

eSIMの再発行に制限や料金はある?

ワイモバイルのeSIM再発行には、オンラインと店舗で手続き方法や費用が異なります。

My Y!mobileを利用したオンラインでの再発行は、何度でも申請でき、完全無料です。たとえeSIMプロファイルを誤って削除しても、新しいQRコードを即時発行し、再設定が可能です。一方、店舗(ワイモバイルショップ)での再発行には、税込3,300円〜3,850円の事務手数料がかかります。

さらに、店舗によっては来店予約が必要なケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。利便性やコストを考慮すると、オンラインでの再発行がもっともおすすめです。特に急いで使いたい場合にも、スムーズに対応できるメリットがあります。

物理SIMとeSIMは同時に使える?

ワイモバイルでは、デュアルSIMに対応したスマートフォンを使用することで、物理SIMとeSIMを同時に利用できます。1台の端末で2つの回線を併用できるため、仕事用とプライベート用に番号を分けたり、用途に応じて通話とデータ通信を分けるなど、柔軟な活用が可能です。

ただし、ワイモバイル公式では物理SIMとeSIMの同時利用に関する動作保証を行っていないため、利用は自己責任となります。また、2つの回線を同時待ち受けにするとバッテリーの消費が早くなる可能性があるため注意が必要です。あらかじめ端末の仕様や設定を確認したうえで、慎重に運用することをおすすめします。

一度削除したeSIMは復元できる?

ワイモバイルのeSIMプロファイルは、一度削除してしまうと復元することはできません。削除されたプロファイルは再利用ができず、必ず再発行の手続きが必要となります。万が一誤って削除してしまった場合でも、My Y!mobileを利用すればオンライン上で即時に新しいプロファイルを再発行でき、費用も完全無料で何度でも対応可能です。

ただし、ワイモバイルショップなど店舗で申請する場合には、税込3,300円〜3,850円の事務手数料が発生します。また、来店には事前予約が必要となる場合もあるため、前もって確認しておくと安心です。再発行後は、QRコードを使った再設定手続きも必要となるため、手順をよく理解してから進めるようにしましょう。

eSIMで通信できない場合の連絡先は?

ワイモバイルのeSIMで通信できない場合は、まずMy Y!mobileにログインし、「契約確認/eSIM設定」メニューからeSIMの再設定や再発行を試すことをおすすめします。再発行は無料でオンライン完結が可能なため、初期対応として非常に有用です。

それでも解決しない場合は、ワイモバイルショップでの相談、またはオンラインチャットや電話によるサポートの利用がおすすめです。特にチャットサポートはリアルタイム対応が可能で、急ぎの場合でも安心して利用できます。

なお、サポートを受ける際には契約者情報や端末情報の準備もしておくと、よりスムーズに対応が受けられます。トラブルの内容に応じて、最適な方法でサポートを受けましょう。

プリペイドeSIMはどこを選んだらいい?

ワイモバイルでeSIMを利用するための方法についていろいろ紹介してきましたが、他にどこのeSIMがおすすめなのでしょうか。おすすめは、ずばり「プリペイドeSIM」です。おすすめポイントは以下の3点です。

参考:プリペイドeSIMhttps://prepay-sim.com/c/esim

  •  ・豊富なプランと安心のドコモ回線
    「プリペイドeSIM」は、「135GB(91日間)プラン」や、「90GB(61日間)プラン」、「3GB(8日間)プラン」など日本国内向けにデータ通信量や利用期間が異なる様々なプランを揃えています。

    さらに、国内最大キャリアであるドコモの回線を利用しているため、山間部や沿岸部、地下といった電波が届きにくい場所でも繋がりやすかったり、混雑しやすい時間帯も速度が落ちずに快適に通信が繋がりやすかったりします。
  • ・チャージで繰り返し利用可能
    「プリペイドeSIM」で、利用期間およびデータ容量が残っており、かつモバイル・プランニングから購入されたSIMであれば、チャージにより繰り返し利用することが可能です。そのため、利用期間に余裕はあるものの、データ容量が残り少なく、利用できなくなると困る場合におすすめです。

    ただし、毎週火曜22時から翌水曜9時までのメンテナンス中に購入された場合は、メンテナンス終了後にチャージが反映されますので、注意が必要です。あわせて、本サービスは海外では利用できず、日本国内のみで利用可能である点にもご注意ください。
  • ・充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド
    「プリペイドeSIM」は、初めてプリペイドeSIMを使用するユーザーでも安心して利用できるよう、充実したサポート体制を整えています。

    また、電話相談可能なサポートセンターがあり、疑問や問題が発生した場合でも安心してサポートを受けられます。また、FAQセクションや設定ガイドも充実しており、簡単に設定方法を確認できます。

まとめ

本記事では、ワイモバイルにおけるeSIMの特徴や対応機種、申し込みの手順、再発行方法、設定時の注意点などを紹介しました。

ワイモバイルのeSIMは、料金の安さと使い勝手の良さを両立したサービスです。オンラインで手軽に申し込み・再発行できる点や、eSIMならではの柔軟な活用法は非常に魅力的です。

今回紹介した注意点やトラブル対処法、機種変更時の再設定方法を理解しておくことで、スムーズな導入と安心の運用が可能になります。eSIMの特性を活かして、より快適なモバイルライフを始めましょう。

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