山根康宏のワールドeSIMレポート
2025年3月24日

有効期限無しのeSIMはやはり便利、BNESIMを台湾で使ってみた

有効期限が無くデータ残量はそのままずっと維持できるeSIMが増えています。今回はBNESIMのeSIMを台湾で使ってみました。なおテストに使ったスマートフォンは日本販売のiPhone 12 miniです。

国別プランで有効期限無しのBNESIM

有効期限の無いeSIMとして、以前「Roamless」を紹介しました。

有効期限無し、従量料金でグローバル対応の「Roamless」のeSIMを香港でテスト

Roamlessは入れた金額がそのままクレジットとして残り、各国の料金に合わせてその残り分を使うことができます。しかし従量料金のため大量のデータ利用には不向きです。そこでデータパッケージがあり有効期限の無いeSIMを検索したところ出てきたのが今回紹介するBNESIMです。

BNESIM

BNESIMは一般的なeSIM同様、国別、地域別のデータパッケージが提供されます。そしてそれぞれのパッケージで余ったデータ分が、そのまま無期限で使えるのです。複数の国のパッケージを買うとそれぞれ残高が残るものの、従量料金ではないため安心して使うことができます。

アプリから購入、自動更新に注意

BNESIMはアプリからeSIMが購入できます。スマートフォンをWi-Fi接続してアプリをインストール、初めにメールアドレスによるユーザー登録を行います。その後はアプリのホーム画面から国や地域を選択できます。今回は台湾で使うのでTaiwanで検索。料金が表示されますが、「Lifetime Data」が有効期限無し、「one-Time」が有効期限アリです。両者を比較すると、たとえば5GBプランで1ユーロ程度。これくらいなら無期限を買うのも良さそうです。ただし滞在が短く使い切る、なんてときは少しでも安く上げるため有効期限アリを買うのもいいでしょうアリを買うのもいいでしょう。

料金には有効期限無し、ありの2つがある

今回は3GBを購入しました。料金は7.8ユーロ(約1250円)です。プランを選んで次の画面に進むと「Smart Top-up」がONになっています。これは購入したデータを使い切ると、自動的に再購入するもの。課金が青天井になってしまうのでこれはOFFにしておきます。

Smart Top-upはOFFにする

その後はクレジットカードを登録、購入と手順はスムーズです。そしてアプリのホーム画面から「My eSIMs」をタップしましたが、購入直後にはここにすぐにプランは表示されません。

クレジットカードで購入

しかし1分もしないうちに無事台湾3GBプランが表示されました。データ残量は円グラフで表示されるのも見やすいでしょう。ただしこの状態ではまだプランを買っただけであり、eSIMはインストールされていません。メールで別途届いたQRコードを読み取ってインストールを進めます。

プランを購入してもeSIMはまだインストールされていない

QRコードからスマートフォンへeSIMを追加。いつものようにeSIMの名称はわかりやすいものにしておきます(今回はBNE)。データローミングはOFFのままでも通信されましたが、通信できない場合はONにしてください。

eSIMのインストールは他の製品と変わらない

Wi-Fiを切るとアンテナピクト部分には5Gと表示されます。スピードテストを行うと下り180Mbps、上り50Mpbs程度で4Gレベルの速度。とはいえ十分快適な速度が出ます。またアプリに戻って自分のeSIMを見るとほぼリアルタイムに残高が減っているので、データ量管理もしやすいと思いました。

速度は180Mbps程度。残量はほぼリアルタイムで表示される

 

同じ国のリピートにも便利

台湾であれば空港で現地の格安プリペイドeSIMが売っているので、それを買うのがお得です。しかし飛行機が空港に着陸してからイミグレーションを通過するまでのデータ通信手段がない時は、今回のBNESIMのように「前回の訪問時の残量が使える」eSIMがあると便利です。eSIMは切り替えが簡単ですから、複数のeSIMを切り替えて使う、という利用方法もいいでしょう。

現地eSIMとの使い分けがベスト

 

 

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