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2024年7月2日

iPhoneでデュアルSIMを使ってみよう|メリットやおすすめ業者も

旅行先でローカルSIMを使いたい、仕事用とプライベート用で番号を分けたい、あるいは最適なデータプランを選びたいと悩んでいませんか?
この記事では、デュアルSIM機能を備えたiPhoneを使用するメリットやおすすめ業者、利用方法について詳しく紹介します。
iPhoneでデュアルSIMを使用してみたい方の参考になりますと幸いです。

1.そもそもデュアルSIMとは?

デュアルSIMとは、1台のスマートフォンに2つのSIMを搭載することで、複数の回線を利用できる機能です。iPhoneは、物理的なSIMカードとデジタル形式のeSIMの組み合わせによって、異なる2つの電話番号やデータプランを同時に運用することが可能です。

デュアルSIM対応により、例えば海外出張時には現地のSIMを追加してローミング費用を削減したり、個人用とビジネス用の番号を分けて管理したりすることで、通信の柔軟性が大幅に向上します。

この機能をうまく活用することで、通信費の削減や利便性の向上を図ることができ、ビジネスからプライベートまで多くのシーンでその利便性が注目されています。

1.1 物理SIMカードとeSIMの違い

物理SIMカードとeSIMは、スマートフォンで使用するSIMの2つの主要な形式です。物理SIMカードは、携帯電話に差し込むことで通信機能を提供する小型のカードです。これに対して、eSIMはスマートフォンに内蔵されており、従来のSIMカードのように物理的に差し込む必要がなく、ソフトウェア上で設定を行います。

デュアルSIM対応のiPhoneでは、物理SIMカード(nanoSIM)とeSIMの両方を使用できるため、1台のスマートフォンで2つの電話番号やデータプランを同時に管理できます。物理SIMカードの利点は、簡単に差し替え可能であるため、複数の国や地域で異なるSIMカードを物理的に挿入して使い分けられることです。一方、eSIMはリモートでプロファイルの切り替えが可能で、手間をかけずに異なる通信キャリアのサービスを利用できます。

物理SIMカードとeSIMの組み合わせにより、デュアルSIMのメリットを最大限に活用できます。例えば、物理SIMを国内用のメイン番号に設定し、eSIMを海外旅行や出張時に現地のキャリアのプランに設定することで、通信費を節約しつつ、利便性を高めることができます。

2. デュアルSIMでのiPhoneは?

デュアルSIMのiPhoneを利用することで、仕事用とプライベート用の番号を使い分けたり、海外旅行時に現地SIMを追加して通信費を節約したりできます。日本国内で物理SIMカードのみを利用したデュアルSIMに対応しているiPhoneの機種は販売されていませんが、eSIMを活用することで物理SIMと合わせて利用可能となるため、非常に便利になります。

ここでは、デュアルSIM対応iPhoneの具体的な機種やメリット、通信業者などについて紹介します。

2.1 iPhoneをデュアルSIMにするメリットは?

デュアルSIMをiPhoneで利用することのおすすめポイントは以下3点です。

  • 番号の使い分けが可能
    例えば、仕事用とプライベート用の番号を1台のiPhoneで使い分けることで、日常生活がよりスムーズになります。これにより、仕事とプライベートの境界が明確になり、プライバシーが保たれるだけでなく、連絡の混乱を防ぐことができます。
  • 海外旅行での通信費を節約できる
    旅行先で現地のプリペイドSIMやeSIMプランを追加し、ローミング費用を抑えつつ快適にインターネットや通話を利用できます。特に、データ通信を多く使用する旅行者にとっては、現地の格安プランを利用することで、大幅なコスト削減が可能です。
  • 複数の通信プランを利用できる
    自宅や職場周辺ではAキャリアのプランを使い、出張や移動が多い場合はBキャリアのプランを併用することで、常に最適な通信環境を保てます。これにより、エリアによる通信不良を防ぐことができ、ストレスなく快適な通信を実現します。さらに、片方のSIMをデータ専用、もう片方を通話専用にするなど、自分の利用スタイルに合わせて柔軟に設定できるのもポイントです。

個々の生活や仕事のスタイルに合わせて使い分けることで、利便性とコストパフォーマンスを最大限に引き出せるようになるでしょう。

2.2 デュアルSIMが使えるiPhoneの機種は?

では、iPhoneでのデュアルSIM対応機種はどのようなものがあるのでしょうか。物理SIMとeSIMを組み合わせて使えるモデル、そして2つのeSIMに対応したモデルを世代別に整理しました。

世代対応機種対応SIM
第12世代iPhone XR, iPhone XS, iPhone XS Max物理SIM + eSIM
第13世代iPhone 11, iPhone 11 Pro, iPhone 11 Pro Max物理SIM + eSIM
第14世代iPhone 12, iPhone 12 mini, iPhone 12 Pro, iPhone 12 Pro Max物理SIM + eSIM
第15世代iPhone 13, iPhone 13 mini, iPhone 13 Pro, iPhone 13 Pro Max物理SIM + eSIM / eSIM + eSIM
第2世代 SEiPhone SE (第2世代)物理SIM + eSIM
第16世代iPhone 14, iPhone 14 Plus, iPhone 14 Pro, iPhone 14 Pro Max (米国外)物理SIM + eSIM / eSIM + eSIM
第17世代iPhone 15, iPhone 15 Plus, iPhone 15 Pro, iPhone 15 Pro Max物理SIM + eSIM / eSIM + eSIM
第3世代 SE以降iPhone SE (第3世代), iPhone SE (第4世代)物理SIM + eSIM / eSIM + eSIM

これらの機種は、物理SIMとeSIMを組み合わせて使えることが基本ですが、iPhone 13やiPhone SE(第3世代)以降では、2つのeSIMを利用することも可能です。これにより、SIMトレイに物理SIMを挿入しなくても、デジタルで柔軟に通信プランを設定できます。

注意点として、iPhoneのSIMトレイには1枚の物理SIMしか挿入できません。(中国本土、香港、マカオ向けのiPhoneモデルでは、2枚のnano-SIMカードを使ったデュアルSIMが可能なモデルもあります。)そのため、デュアルSIMを利用する際は注意する必要があります。

2.3 iPhoneでデュアルSIMが使える通信業者は?

 iPhoneでデュアルSIMが使える通信業者について紹介します。

まず、日本の主要キャリアであるドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルは、物理SIMとeSIMの両方に対応しており、店舗や公式サイトから契約が可能です。また、格安SIM業者(MVNO)でも物理SIMとeSIMの両方に対応しているところが増えています。詳細については公式サイトに記載されているので確認するとよいでしょう。

契約方法は、主要キャリアではオンラインで申し込みができる他、店舗での契約も可能です。格安SIM業者の場合、多くは公式サイトでの申し込みを推奨していますが、一部の家電量販店でも契約可能です。

2.4 デュアルSIMにおけるiPhoneのセキュリティ対策は?

これまでデュアルSIMについて様々紹介してきましたが、実際セキュリティ対策はどうなっているのでしょうか。

事実、iPhoneでデュアルSIMを使用する際のセキュリティ対策は、複数のレイヤーでしっかりと設計されています。これにより、データの安全性とプライバシーが確保され、安心してデュアルSIM機能を利用できます。では、実際どういったことをしているのでしょうか。

  •  ・SIM間のセキュリティ分離
    デュアルSIM機能を使用するとき、iPhoneは各SIMカード間のデータを分離して管理します。つまり、物理SIMとeSIM、あるいは2つのeSIMが混在している場合でも、それぞれのSIMのデータは別々に保護されます。
    これにより、異なるキャリアのSIMカードを使用している場合や、異なる利用目的(例:仕事用とプライベート用)で番号を使い分ける場合に非常に有効です。
  • 強固なデータ暗号化
    iPhoneは、iOSのセキュリティアーキテクチャにより、SIMカードからのデータ送信や受信時には、自動的に暗号化が施されています。これにより、不正なアクセスやデータの傍受から情報を守ることができ、セキュリティの高い環境でデュアルSIMを使用できます。
    特に、通信を行う際の暗号化は、フィッシングや中間者攻撃といったサイバー脅威からの防御に有効となっています。
  • セキュアなプロファイル管理
    eSIMを使用する場合、プロファイルの管理が重要になります。iPhoneは、eSIMプロファイルのインストールや削除に関して厳格なセキュリティプロトコルを適用しています。これによりプロファイルの不正なインストールを防ぐことができるようになっています。
    また、iOSの設定メニューからプロファイルを確認し、不要になった場合は簡単に削除できるため、セキュリティを高く保持しやすい設計になっています。

これらの多層的なセキュリティ対策により、安心してiPhoneでデュアルSIMを利用できるようになっています。

3. iPhoneでデュアルSIMを使ってみよう

ここまで、iPhoneでのデュアルSIMの特徴や利点について紹介しました。それでは、実際にiPhoneでデュアルSIMをどのように設定すればよいのでしょうか。ここでは、iPhoneでデュアルSIMを有効にするための設定方法を紹介します。

3.1 デュアルSIM化する前の事前準備

iPhoneでデュアルSIMを利用するためには、事前準備が必要です。以下のステップを踏んで、スムーズにデュアルSIMを設定しましょう。

  1. 1. 物理SIMカードの準備もしくはeSIMの契約
    まず、デュアルSIMとして使いたい物理SIMカードの準備もしくは、eSIMの契約を行います。すでに契約済みのSIMを使用する場合は、そのまま利用できますが、新たに購入する場合は、通信プランの選定と契約が必要です。
    eSIMの場合はキャリアもしくは格安SIM業者(MVNO)が提供しているプロファイルをダウンロードしてインストールしましょう。
  1. 2. データのバックアップ
    設定前には、必ずiPhoneのデータをiCloudやiTunesなどを使って、連絡先、メッセージ、アプリのデータなどをバックアップしておくことをおすすめします。
    これにより、設定中に何らかのトラブルが発生してもデータを保護できます。
  1. 3. SIMロックの解除
    異なるキャリアのSIMを使う場合は、iPhoneのSIMロック解除が必要です。
    SIMロックがかかっていると、特定のキャリアのSIMカードしか使用できません。通常、購入から一定期間(契約状況により異なります)が経過していれば、無料または少額の手数料で解除できます。詳しくはキャリアの店舗や公式サイトのヘルプページを参照してみてください。

3.2 iPhoneでの設定手順

iPhoneでデュアルSIMを設定する手順は、簡単に数ステップで完了します。ここでは、物理SIMとeSIM、または2つのeSIMを利用する設定方法を詳しく紹介します。

1. 設定アプリを開く

eSIM設定

「設定」>「モバイル通信」の順にタップします。

2. 物理SIMカードの確認

eSIM確認

すでに物理SIMを挿入している場合は、画像のように情報が表示されます。

3. eSIMの設定
eSIMを設定するには「モバイル通信サービスを設定」をタップし、提供されたQRコードをカメラでスキャンするか、キャリアの公式アプリからプロファイルをダウンロードします。
その後、通知のタップから直接来た場合「eSIMを設定」を、もしくは、QRコード等でモバイル通信プランを追加した場合 eSIMをアクティベート画面より「続ける」をタップし、画面に従いモバイル通信プランを追加します。

 4. モバイル通信プランの設定
各回線に個別の名前を設定します。回線をタップして「モバイル通信プランの名称」を入力します。名前は「仕事用」や「プライベート用」など、用途に応じて設定します。eSIMの場合は、設定時に名前をつけることもできます。

5. モバイルデータ通信のデフォルト回線選択

モバイルデータ通信の切替を許可

データ回線の設定を行います。
「モバイルデータ通信」をタップし、デフォルトで使用する回線を選択します。
たとえば、データ通信料の安い方の回線をデフォルトに設定すると、通信コストを抑えられます。「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにしておくと、受信可能範囲や利用可能状況に応じて回線が自動で切り替えられます。

 6. 通話回線のデフォルト回線選択

デフォルトの音声回線

つづいて、通話回線の設定を行います。「デフォルトの音声回線」をタップし、通話用の回線を選択します。デフォルトの通話回線に設定した回線が、通常の通話やSMSの送受信に使用されます。

3.3 SIMの切り替え方法

iPhoneでのデュアルSIMの切り替え方法を詳しく説明します。

まず、データ回線の場合です。

「設定」>「モバイル通信」>「モバイルデータ通信」の順でタップします。そうすると、現在接続している回線が表示されるため、データ回線に使用したいSIMをタップして設定完了します。

つづいて、通話回線の場合について紹介します。

「設定」>「モバイル通信」>「デフォルトの音声回線」の順でタップします。

そうすると、現在接続している回線が表示されるため、通話回線に使用したいSIMをタップして設定完了します。

なお、通話時にダイヤル画面上部でSIMを切り替えることもできます。

4.プリペイドSIMはどこを選んだらいい?

さてここまで、デュアルSIMについていろいろ紹介してきましたが、プリペイドSIMはどこを選んだらいいのか悩みますよね。

おすすめは、ずばり「プリペイドSIMどっとこむ」です。おすすめポイントは以下の3点です。

1. 豊富なプランと多様な国への対応
プリペイドSIMどっとこむ」は、国内外で利用できる多彩なプリペイドSIMプランを提供しています。特に、日本国内での利用に加え、海外旅行や出張に対応したSIMカードを数多く取り扱っています。
例えば、データ通信量が異なるプランや、利用期間に応じた「135GB(91日間)プラン」や、「20GB(365日間)プラン」、「1GB(12か月)プラン」など、ユーザーの多様なニーズに応じて選択できる点が魅力です。

2. 簡単な購入手順と迅速な配送
公式サイトから利用したい地域やデータ容量に応じたプランを選び、オンラインで注文を完了できます。お支払いは、クレジットカードやAmazon Pay、paypay、銀行振込、コンビニ決済など様々な方法を用意しています。
注文後は、指定の住所に送料無料で配送されます。到着したSIMカードは、同封の設定ガイドに従ってデバイスに挿入し、設定を行うだけで、すぐに使用開始できます。

 3. 充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド
プリペイドSIMどっとこむ」は、初めてプリペイドSIMを使用するユーザーでも安心して利用できるよう、充実したサポート体制を整えています。
また、電話相談可能なサポートセンターがあり、疑問や問題が発生した場合でも安心してサポートを受けられます。また、FAQセクションや設定ガイドも充実しており、簡単に設定方法を確認できます。

プリペイドSIMカードだけでなくeSIMも提供しているため、急いで利用したい場合は公式サイトから購入することですぐ利用することができます。

まとめ

この記事では、iPhoneでのデュアルSIMのメリットと設定方法を詳しく解説しました。デュアルSIM対応のiPhoneを利用すると、仕事用とプライベート用の番号を使い分けたり、海外旅行時に現地SIMを追加して通信費を節約できるなど、柔軟な運用が可能です。

本記事がiPhoneでデュアルSIMを利用する際の参考にしていただけますと幸いです。

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