90円から購入可能!格安なドイツのプリペイドeSIMは速度も高速だった
ドイツは現地でのプリペイドSIMの入手が現実的には困難な国です。今回はグローバルeSIMを買ってみたところドイツ回線の製品で、しかも値段も格安。5Gにも接続可能とドイツで使うならお勧めできるeSIMでした。なおスマートフォンは日本販売のiPhone 12 miniを使ってテストしています。
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プリペイドSIMが買いにくいドイツ
ヨーロッパ各国は現地キャリアがプリペイドSIMカードを販売しており、プリペイドeSIMを提供するキャリアも多くあります。ドイツも3つのキャリア、ドイツテレコム、Vodafoneドイツ、O2という大手各社がプリペイドSIMを販売しています。繁華街には各社の店舗もあるためプリペイドSIMの購入は容易と思われます。
ところが実際にショップに行ってみると、ほとんどの店で「在庫が無い」「取り扱いが無い」と言われてしまい、販売してもらえないことが多々ありました。筆者の経験ではハノーバーの展示会中に市内のショップ10か所を回って、どこも「無い」との回答しか得られなかったことがあります。そのためドイツでスマートフォンを使う場合は「日本からのローミング」「グローバル対応SIM」「ヨーロッパ他国のSIMのローミング」のいずれかを使うのがベターだと感じます。
グローバルキャリア「Global Yo」のeSIMが安い
そのため今回のドイツ渡航ではイタリア・ミラノで買ったプリペイドSIMカードを使いつつ、予備用にグローバル対応のeSIMを購入してみました。グローバル対応eSIMはかなり多くの製品が販売されていますが、ドイツ滞在中にたままたネット広告に出てきた「Globa Yo」の料金を調べてみたところ、かなり安価に使えることが分かったのです。
まずGlobal Yoのドイツの料金は以下の通り。
500MB / 1日:0.59ドル(約90円)
1GB / 1日:0.89ドル(約140円)
1GB / 7日:1.44ドル(約220円)
2GB / 7日:2.52ドル(約390円)
3GB / 15日:3.42ドル(約530円)
5GB / 15日:4.95ドル(約760円)
10GB / 30日:8.82ドル(約1,360円)
最低価格は100円以下。たとえばフランクフルトでトランジットが長引き、市内にちょっと出ようというときにもこの金額なら気軽に購入できます。また10GBプランなら30日の長期利用が可能で、しかも価格は1000円台。ドイツのみ対応ですがかなり安い部類に入ると思います。なおGlobal Yoはヨーロッパ38か国対応の地域eSIMもありますが、500GB / 1日で0.69ドル(約110円)、最大の20GB / 180日で15.75ドル(2,400円)とこちらも安めです。今回はドイツだけの利用だったので、ドイツプランを選ぶことにしました。
Global YoのeSIMを購入
では実際に買ってみます。Global YoのWEBサイトからも購入できますが、eSIMの管理もあるのでアプリストアからGlobal Yoのアプリをダウンロードする方がいいでしょう。スマートフォンをWi-Fiに接続して作業を進めます。
アプリの「eSIM Shop」から「LOCAL」をタップして、Germanyが出るまでスクロールします。Germanyを選ぶとプランが多数出てきます。今回は3GBを選択。「Pay Now」をタップすると、まずはユーザー登録を求められます。Facebook、Apple ID(iPhoneの場合)、メールのいずれかで登録を行います。
登録後、改めてプランを選択します。「Pay with other credit card」をタップしてカード情報を入力、PayのタップでeSIMの購入が完了します。パスポート登録が不要なのは楽です。
アプリの「My eSIM」をタップすると購入したeSIM内容が表示されますが、まだ開通されていません。そこでメールを開くと、Global YoからeSIMのQRコードが届いているはずです。ここでiOS 17の新しい機能が使えます。eSIMのQRコードを指先で長押しします。するとサイドメニューが現れ「eSIMを追加」が選べるのです。もうQRコードのスクショを撮る必要もありません。
そのまま指示に従えばeSIMがインストールされるはずです。設定画面の「モバイル通信」を開くと、SIMの一覧に「個人」などの名前でインストールされているので、わかりやすいように名前を変えておきます(今回はConnectとした)。またここでSIM一覧からこのConnectを開いて、本来は「データローミング」をONにしなくてはなりません。しかし今回、この操作を忘れてしまいました。後述するようにデータローミングはOFFのままでもこのドイツプランは利用できました。
ドイツキャリアをそのまま利用、5Gで速度快適
それではWi-Fiを切って、アプリから再びMy eSIMを開くと現在の使用状況が表示されます。アンテナピクトを見ると5Gとなっており高速アクセスも可能。フランクフルト中央駅付近で測定したところ、冒頭の写真にもあるように101Mbpsとかなり高速でした。使用履歴はMy eSIM画面から一旦ホーム画面に戻り、再びMy eSIMを開くとリアルタイムに表示されます。あと何GB使えるかもグラフで見やすく表示されます。
さてこの手のグローバルeSIMは、どこかの国のSIMの国際ローミングや、あるいはローミング専用キャリアの回線を使うことが大半です。そのため本来は他国のSIMを使うことになるので、SIMの設定画面で「データローミング」をONにする必要があるわけです。ところが今回のGlobal YoのeSIMはデータローミングをONにせずともデータ通信がつながりました。つまりドイツのキャリアの回線をそのまま使っているということになります。
ドイツではキャリアからプリペイドeSIMを買うのが困難ですが、Global Yoなら名前は違うものの中身はドイツキャリア回線。ローミングでもなく5Gにもつながることから、ドイツ滞在中快適に使えるわけです。ただし将来、Global Yoの回線元が変わる可能性もあるので、このeSIMを買う場合はデータローミング設定はONにした方がいいでしょう。
市内繁華街は5G接続で快適。地下鉄はLTEに落ちるため速度はあまり出ませんでした。とはいえつながらないということはありません。
帰りの空港では5GとLTEを行ったりきたりでしたが、LTEでも60Mbps程度と十分な速度。Global Yoは低価格でありながらも速度は満足できるレベルで、使い勝手は高いと感じました。
日本からのローミングとの比較とまとめ
Global Yoの料金は日本のローミングよりもかなり安いと言えるでしょう。ahamoは20GBで2,970円ですし、ドコモの世界そのままギガは1時間でも200円です。Global Yoは容量上限があるものの、たとえば500MBプランで半日の滞在中に足りなければもう500MBを追加、という買い方もできます。この場合は1GBで180円です。
eSIMを活用しようにも、意外と海外向けの製品はあまり安くないものもあるのが実情です。ドイツに関してはGlobal Yoは料金だけではなく回線速度も快適で、次回のドイツ渡航時もぜひ使おうと思わせてくれました。次回は別の国でも使ってみようと思います。
香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。