eSIM TIPS
2024年11月25日

【2024年最新】eSIMとは?基本的な特長と普及が進む背景、課題について解説!

eSIMは、スマートフォンに内蔵された新しい形のSIMで、物理的なSIMカードを使用せずに、オンラインで簡単に通信プランを設定できる点で注目を集めています。本記事では、eSIMの基本的な特長、従来のSIMカードとの違い、そして普及が進む背景や課題について紹介します。

これからeSIMの利用を検討している方にとって、利便性とその一方での課題を理解する手助けとなると幸いです。

1 eSIMとは?

ここでは、eSIMについてやSIMカードとの違い、利用できる対応機種などについて紹介します。

1.1 eSIMについて

eSIM(イーシム)とは、スマートフォンに内蔵された一体型のSIMを指します。これは「embedded SIM(埋め込まれたSIM)」の略称で、物理的なSIMカードとは異なり、交換や挿入の手間が不要である点が大きな特徴です。

物理的なSIMカードは、通信や通話のために必要な契約者情報や電話番号を記録したICチップをスマートフォンのSIMトレイにセットして使用します。一方、eSIMはその機能をスマートフォン内部に組み込んでいます。

この技術により、携帯ショップに出向かずに遠隔で情報を書き込むことが可能になり、物理的なSIMカードを扱う必要がなくなります。また、新しいキャリアへの乗り換えやプラン変更もオンラインで簡単に行うことができるため、利便性が向上しました。さらに、一つの端末に複数のキャリア情報を登録できるため、異なるキャリアの回線を用途に応じて使い分けることができるようになりました。

eSIMの普及によって、これまで以上に柔軟でスムーズな通信環境が整いつつあります。

1.2 eSIMと従来のSIMカードの違い

eSIMと従来のSIMカードには以下のようにいくつかの大きな違いがあります。

 

・ SIMカードを紛失・破損する心配がない

eSIMはスマートフォンに内蔵されているため、物理的なSIMカードを紛失したり破損したりする心配がありません。

 

・ オンラインで手続きが完了するため、キャリアの乗り換えが容易

eSIMはオンラインで手続きがすべて完了するため、キャリアの乗り換えが非常にスムーズです。従来のSIMカードのように新しいカードの配送を待つ必要がないため、時間を大幅に節約できます。

 

・ 複数の通信会社のプランを手軽に試すことが可能

eSIMを利用することで、複数の通信会社のプランを手軽に試すことが可能です。例えば、ひとつのスマートフォンで仕事用とプライベート用に異なるキャリアを使い分けたり、海外旅行時に現地の通信会社のプランを利用したりと、用途に応じて柔軟に選択することができます。

このように、eSIMは利便性と柔軟性の面で従来のSIMカードに比べて多くの利点を提供しています。

1.3 eSIMの対応機種やサービスとは

2024年に発売された多くの機種でeSIMの仕組みが導入されており、総務省の試算では、国内向けeSIM対応スマートフォンについて少なくとも22種類は発売されているとされています。また、政府などの後押しによりeSIMの促進が促されていることから、普及の拡大が見込まれています。

eSIMの対応機種の代表例として、消しゴムマジックやGeminiなどのサービスで今話題の「Google Pixel 9」や、9月に発売されたiPhone新モデルの「iPhone 16」シリーズ、折りたたみスマートフォンで有名な「Galaxy」シリーズ、国内メーカー SHARPの「AQUOS」シリーズが挙げられます。

ただし、すべての機種がeSIMに対応しているわけではありません。特に、中古のスマートフォンだと、発売時期によっては、eSIM非対応の場合もあります。

そのため、利用を検討する際は、公式サイトで対応状況を確認することをおすすめします。

関連記事:iPhoneでデュアルSIMを使ってみよう|メリットやおすすめ業者も 

関連記事:Google Pixelが利用できるeSIMとは?対応機種や設定方法を紹介!

2 eSIMの普及が進む背景とは?

eSIMの普及拡大が見込まれている理由とはどのような背景があるのでしょうか。ここでは、3つのポイントを踏まえて承知します。

2.1 利便性の高さ

eSIMが普及している大きな理由の一つに、その利便性の高さがあります。eSIMを利用することで、複数の携帯電話会社のSIM情報をひとつのスマートフォンに登録することが可能です。このため、仕事用とプライベート用で異なるキャリアを使い分けたり、通話とデータ通信で別々のキャリアを利用するなど、柔軟な運用が実現できます。

また、従来の物理的なSIMカードと異なり、SIMカードの到着を待つ必要がなく、オンライン手続きのみですぐに利用を開始できるのも大きなメリットです。キャリアの乗り換えがスムーズに行えるため、ユーザーは手軽に最適なプランを選ぶことができ、利用者にとって非常に便利です。さらに、旅行先や出張先でも新たなSIMカードを購入することなく、現地の通信プランに簡単に切り替えることが可能であり、これもeSIMならではの利便性です。

さらに、オンラインでの手続きが完了することで、時間と手間を大幅に省くことができるため、特に忙しいビジネスパーソンにとって利便性が良くなります。eSIMを活用すれば、携帯ショップでの待ち時間や煩雑な手続きから解放されることができ、迅速かつ効率的な通信環境を確保できます。

2.2 セキュリティの向上

eSIMの普及が進む背景には、セキュリティ技術の向上もあります。

eSIMは高度な暗号化技術を活用し、ユーザーデータのセキュリティを強化しています。この暗号化により、通信内容や契約情報が外部からの不正アクセスから保護され、従来の物理的なSIMカードよりも高い安全性が確保されています。

さらに、eSIMは物理的なカードではないため、紛失や盗難のリスクを低減することができます。従来のSIMカードは物理的な形状で存在していたため、抜き取られたり紛失したりするリスクがありましたが、eSIMは端末内に内蔵されているため、簡単に取り外すことができません。このため、盗難や不正利用のリスクが大幅に減少します。また、eSIMは遠隔で情報を書き換えることが可能なため、スマートフォンを紛失した際にもリモートでeSIMを無効化でき、セキュリティを確保できます。

ただし、IT機器やソフトウェアのすべてに脆弱性があるように、eSIMにも脆弱性が存在します。定期的にメーカーから配布されるセキュリティアップデートを適用することで、スマートフォンをサイバー上の脅威から守ることができます。

このように、eSIMは高度な技術によってセキュリティが強化され、安心して利用できる環境を提供しています。

2.3 海外での利用のしやすさ

eSIMが普及している背景には、海外での利用のしやすさも大きな要因の一つです。eSIMは世界的に普及が進んでおり、国際的な通信環境においても非常に使いやすくなっています。従来の物理的なSIMカードでは、海外旅行や出張の際に現地のSIMカードを購入し、交換する手間が必要でした。しかし、eSIMを利用することで、このような煩雑な手続きが不要となり、オンライン上ですべて完結することが可能です。

例えば、旅行先で現地の通信プランを利用したい場合、現地に到着してからでも簡単にeSIMを有効化し、すぐに通信を開始することができます。これにより、空港でのSIMカード購入や設定の時間を省くことができ、よりスムーズな旅が実現します。また、複数の通信会社のプランを簡単に比較し、その場で最適なプランを選択できるため、費用を抑えつつ効率的に通信環境を整えることが可能です。

さらに、eSIMは国際的な通信キャリアとも提携している場合が多く、対応する国や地域が広いため、海外における利用の利便性が非常に高いです。このように、eSIMの導入によって海外でも手軽に通信環境を整えられる点が、多くのユーザーから支持されており、eSIM普及の一因となっています。

関連記事:海外旅行でおすすめなeSIMとは?eSIMのメリットや選び方、セキュリティについて紹介

3 eSIMの課題とは?

ここまで、eSIMの普及が進んでいる背景について紹介してきましたが、課題も存在します。ここではeSIMが抱える課題について3つのポイントで紹介します。

3.1 機種変更時における手続きの煩雑さ

まず、eSIMの利用には機種変更時の手続きに課題が残っています。

eSIMでの機種変更にはオンライン手続きが必須であり、物理的なSIMカードのように簡単に差し替えることができないため、手続きが煩雑になる場合があります。物理的なSIMカードであれば、新しい端末に差し替えるだけで利用を再開することができますが、eSIMでは専用の手順に従って新しい端末に情報を書き換える必要があります。

出典:「eSIMの促進」(検討の方向性(案)について)総務省

そのため、時間と労力がかかり、操作に慣れていないユーザーにはハードルが高く感じられることがあります。

さらに、eSIMの設定や変更は基本的にオンラインのみで行われるため、別途安定した無線LAN環境が必要です。インターネットにアクセスできない状況では手続きを進めることが難しく、手軽さを求めるユーザーにとって不便に感じられることもあります。

また、eSIMの機種変更時には説明書を読み、手順を確認しながら必要な環境を整える必要があります。サポートなしで対応することが多いため、特にITに苦手意識を持つユーザーにとってさらに手間がかかると感じることが多いです。

3.2 対応機種が限定的

eSIMの普及が進んでいるものの、まだ対応機種は限定的であることも課題の一つです。

先でも紹介したように、総務省の試算によると、国内向けeSIM対応スマートフォンは少なくとも22機種が発売されているとされていますが、物理的なSIMカードに比べて対応機種の数が少ないのが現状です。そのため、eSIMを利用する場合、対応する機種の選択肢が限られており、ユーザーは自身が使用しているスマートフォンや購入を検討している機種がeSIMに対応しているかどうかを事前に確認する必要があります。

また、特に中古のスマートフォンや一部のエントリーモデルにおいては、eSIMに対応していない場合が多く、選択の幅が狭まることがあります。このように、対応機種の限定性は、eSIMの利便性を最大限に活用したいと考えるユーザーにとって、大きなハードルとなるでしょう。

eSIMの利用を検討する際は、必ずメーカーの公式サイトで対応機種を確認し、自分の利用シーンに適した端末であるかどうかをチェックすることが重要です。

今後、対応機種が増えると推測されていることから、eSIMの普及がさらに加速し、より多くのユーザーがその利便性を享受できるようになることが望まれます。

3.3 インターネット回線が別途必要

eSIMの利用においては、インターネット回線が別途必要であることも大きな課題の一つです。

eSIM登録に必要なQRコードを取得するには、別の端末でQRコードを表示させたり、紙に印刷する方法などが必要です。そのため、複数のデバイスや作業環境が整っていない場合、設定が難しくなることがあります。

さらに、新しい機種にeSIMを設定する際にはWi-Fiなどのインターネット接続が必須です。このため、Wi-Fi環境が整っていない場所や状況では、eSIMの設定に時間がかかり、手間が増える可能性があります。特に急いで通信環境を整えたいユーザーにとっては、この点が大きな障害となることがあります。例えば、出先や旅行中に新しい機種に設定を試みた場合、安定したインターネット環境がなければ、設定がスムーズに進まない可能性が高まります。

また、通信会社によってeSIMの設定手順が異なる場合があるため、事前に公式ホームページなどで手順を確認することが必要です。設定プロセスでは、通信会社ごとに専用アプリやウェブサイトを使用するケースも多く、各社の手順に従う必要があるため、ユーザーが混乱することもあります。このような手順の多様性により、デバイスや環境に依存する要素が多く、利用環境を十分に検討しなければならない点も課題と言えるでしょう。

こうした課題を軽減するためには、利用前に十分な準備を行い、必要なインターネット接続やデバイスを確保することが重要です。また、通信会社が提供するサポートサービスを活用し、設定手順に不安がある場合はサポートを受けることも有効な対策です。

4 eSIMはどこを選んだらいい?

ここまでeSIMについて紹介してきましたが、急な通信容量不足に陥ってしまった場合やデュアルSIMが必要になった場合、どこのeSIMを選んだらいいのか悩みますよね。

おすすめは、ずばり「プリペイドSIMどっとこむ」です。おすすめのポイントは以下の3点です。

出典:https://prepay-sim.com/

 

・豊富なプランと安心のドコモ回線

「プリペイドSIMどっとこむ」では、日本国内向けに、データ通信量や利用期間が異なる幅広いプランが用意されています。例えば、「135GB(91日間)プラン」、「90GB(61日間)プラン」、「3GB(8日間)プラン」などがあり、利用者のニーズに合わせた選択が可能です。また、会員登録したうえSIMを購入することで販売価格より10%割引した価格で購入できます。会員登録は無料で行えるため、非常にコストパフォーマンスよく利用することができます。

さらに、国内最大手キャリアであるドコモの回線を使用しているため、山間部や沿岸部、地下など電波が届きにくい場所でも接続が安定しています。また、混雑しやすい時間帯でも速度が低下しにくく、快適に通信が利用できる点が特徴です。

 

・簡単な購入手順

公式サイトでは、利用したい地域や必要なデータ容量に応じたプランを選択し、オンラインで簡単に注文を完了することができます。支払い方法も多彩で、クレジットカード、Amazon Pay、PayPay、銀行振込、コンビニ決済など、さまざまな支払い手段が用意されており、利用者の利便性を考慮した柔軟な対応が可能です。

 

・充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド

「プリペイドSIMどっとこむ」では、初めてプリペイドeSIMを利用するユーザーでも安心して使えるよう、充実したサポート体制が整っています。電話での相談が可能なサポートセンターが用意されているため、疑問やトラブルが発生しても、迅速に対応を受けることができます。また、FAQセクションや設定ガイドも豊富に揃っており、簡単に設定方法を確認できるため、スムーズに利用を開始できるのが魅力です。

まとめ

本記事では、eSIMの基本的な特長、従来のSIMカードとの違い、そして普及が進む背景や課題について紹介しました。

eSIMは、従来のSIMカードに比べて、手軽で柔軟な通信環境を提供する新しい技術です。キャリアの乗り換えやプラン変更がオンラインでスムーズに行えるほか、海外でも簡単に利用できる点が大きな利点です。しかし、機種変更時の手続きの煩雑さや対応機種の限定性、インターネット接続の必須性など、課題も存在します。

今後、eSIM対応機種の増加とサポート体制の充実により、より多くのユーザーがその利便性を享受できることが期待されます。本記事がeSIMを利用する際の参考にしていただけますと幸いです。

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