eSIM TIPS
2025年1月27日

iPhone12でeSIMは対応してる?デュアルSIMやメリット、注意すべきポイントについて紹介

iPhone 12は、2020年に発売された5G対応のスマートフォンで、現在でも多くのユーザーに利用されています。特にeSIM対応やデュアルSIM対応により、通信プランの選択肢が広がり、利便性が向上しています。

この記事では、iPhone12の基本情報やeSIM利用のメリット、eSIMを使用する際の注意点を中心に紹介します。

1 iPhone12の基本情報

ここでは、iPhone12のスペックやeSIM対応状況について紹介します。

1.1 iPhone12のスペック

iPhone 12は2020年10月23日に発売された機種で、一部カラーを除いて同年にコンパクトタイプの「iPhone 12 mini」、上位モデルの「iPhone 12 Pro」、大型画面タイプの「iPhone 12 Pro Max」が発売されています。主なスペックは以下のとおりです。

  iPhone 12 iPhone 12 mini iPhone 12 Pro iPhone 12 Pro Max
ディスプレイ 6.1インチ 有機EL2,532×1,170ピクセル 5.4インチ 有機EL2,340×1,080ピクセル 6.1インチ 有機EL2,532×1,170ピクセル 6.7インチ 有機EL2,778×1,284ピクセル
プロセッサ A14 Bionic
ストレージ 64GB、128GB、256GB 128GB、256GB、512GB
RAM 4GB 6GB
カメラ ・アウトカメラ
超広角:1,200万画素 13mm(F2.4)
広角:1,200万画素 26mm(F1.6)
望遠:-

・インカメラ

1,200万画素(F2.2)
・アウトカメラ
超広角:1,200万画素 13mm(F2.4)
広角:1,200万画素 26mm(F1.6)
望遠:1,200万画素 52mm(F2.0)

・インカメラ
1,200万画素(F2.2)
・アウトカメラ
超広角:1,200万画素 13mm(F2.4)
広角:1,200万画素 26mm(F1.6)
望遠:1,200万画素 65mm(F2.2)

・インカメラ
1,200万画素(F2.2)
その他機能 Face ID、MagSafeなど

iPhone 12から5G(第5世代移動通信システム)に対応可能となり、段違いに高速大容量で低遅延の通信が可能になりました。また初めて「MagSafe」機能が導入され、ワイヤレス充電が一般に普及するきっかけになりました。

ちなみに、iPhone 12の正式なサポート終了日は2025年1月時点で発表されていません。Appleでは、製品発売から約5〜6年間サポートを提供していることから、販売終了は過去の事例を踏まえると2028年9月ごろが終了時期と予測されます。サポート終了後はセキュリティリスクが高まるため、十分注意が必要です。

1.2 iPhone12でeSIMは対応してる?

ずばり言うと、iPhone 12は、eSIMに対応しています。iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxも同様に対応しています。

そのため、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといったキャリアや格安SIM業者(MVNO)などの通信会社が提供しているeSIMであれば利用することができます。契約方法は、主要キャリアではオンラインで申し込みができる他、店舗での契約も可能です。格安SIM業者の場合、多くは公式サイトでの申し込みを推奨していますが、一部の家電量販店でも契約可能です。

▼ ほかのiPhoneシリーズのeSIM対応状況についてはこちらをチェック

iPhoneでデュアルSIMを使ってみよう|メリットやおすすめ業者も – esim.love

2 iPhone12でeSIMを利用するメリット

2.1 コストパフォーマンス抜群

iPhone 12は、2020年10月発売と4年前のモデルで、現在、手頃な価格で手に入れることができます。Face IDや三眼カメラ、MagSafeの搭載など、現在でも日常の使用に必要な機能は十分に備わっていることから、コストパフォーマンスの観点からみてもバランス優れていることからおすすめなモデルです。

それにより、中古品が数多く販売されており、1台あたりおよそ3万円程度から購入可能となっています。

ただし、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxについては、iPhone 12、iPhone 12 miniと比較してApple Store販売終了時期が1〜2年ほど早かったため、サポート終了予定時期が2026年ごろと早まっています。サポート終了後はセキュリティリスクが高まり、Apple Careに加入していても正規修理サポートを受けることができなくなるため、注意しましょう。

2.2 海外で利用しやすい

iPhone 12は、世界中で多くの利用者がいるため、海外でもeSIMが利用できる通信会社が豊富です。

ほとんどの国や地域の通信キャリアがiPhone 12のeSIMに対応しており、現地で急にSIM通信が必要になった場合でも、現地の通信会社と迅速に契約が可能で、ローミング費用を抑えることが可能です。また、物理的なSIMカードを購入して差し替える必要がないため、現地に到着したその瞬間からスムーズにインターネットや通話を利用できるのも魅力です。

さらに、デュアルSIMの機能を活用することで、日本と海外の通信会社を同時に利用することが可能となるため通信の可用性を心配する必要がなく、旅を楽しむことができます。

2.3 デュアルSIMが利用できる

iPhone 12では、1台で2つの回線を利用できる「デュアルSIM」に対応しており、使用することで、異なる電話番号やデータプランを1台で管理できます。例えば、仕事用とプライベート用の番号を分けたい場合や、海外旅行中に一時的な通信プランを利用したい場合、利用シーンに応じて最適なプランを選べるため、コストパフォーマンスを向上させることが可能です。

スマートフォンや通信に関する市場調査を行う「MMD研究所」がデュアルSIMについて調査したところ、認知率は全体で37.6%であることが明らかになりました。

出典:2023年2月通信契約サービスに関する調査 (mmdlabo.jp)

中でも、30代〜40代の約4割がデュアルSIMを認知しており、今後さらに利用者が増加すると想定されるため、利便性も一層向上する可能性があります。

ただし、iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxでは、物理SIM(nano-SIM)とeSIMの組み合わせ以外の方法でデュアルSIMを利用できないため、注意が必要です。

3 eSIM利用で注意すべきポイント

ここまで、eSIMのメリットについて紹介してきましたが、注意すべきポイントもあります。ここでは、2つのポイントに分けて紹介します。

4.1 SIMロックの解除

iPhone 12では、利用状況によってはSIMロックの解除が必要になる場合があります。SIMロックとは、スマートフォンが特定のキャリアのSIMカードしか使用できないように設定されている状態を指します。

総務省の指導により、2021年10月1日以降に新たに発売される携帯電話端末については、正当な理由がない限り、SIMロックを設定せずに販売することが義務付けられています。この規制により、携帯電話事業者を乗り換えやすくなり、価格競争が進むとともに、海外渡航時には現地のSIMカードを簡単に利用できるようになりました。

しかし、iPhone 12は2020年10月に発売された機種であるため、この規制の対象外です。そのため、SIMロックが解除されていない場合、他社のSIMカードを挿入しても通信が利用できないことがあります。

そのため、iPhone 12を利用する際は、事前に端末のSIMロック状況を確認することが重要です。必要に応じてSIMロック解除手続きを行うことで、スムーズに他通信事業者のSIMや海外のSIMを使用できるようになります。

4.2 機種変更時の手続きがやや複雑

eSIMは便利な技術ですが、機種変更時の手続きにいくつかの課題が残っています。

まず、eSIMでの機種変更はオンライン手続きが必要です。物理的なSIMカードのように簡単に差し替えることができず、専用の手順に従って新しい端末に情報を書き換える必要があります。このため、物理的なSIMカードのように「差し替えるだけで利用を再開できる」という手軽さには劣ります。

出典:「eSIMの促進」(検討の方向性(案)について)総務省

また、手続きには時間と労力がかかる場合があり、操作に不慣れなユーザーにとっては大きなハードルとなることも少なくありません。特に、設定や変更が基本的にオンラインでしか行えないため、安定したWi-Fi環境が必要です。もしインターネットに接続できない状況では、手続きを進められず、不便に感じることがあります。

さらに、機種変更時には説明書を確認しながら必要な準備を進める必要があり、サポートが受けられない場合には一層手間を感じることがあります。特に、ITに苦手意識を持つ方にとっては、手続きの煩雑さがeSIMの利便性を損ねる要因となる可能性があります。

4 iPhone12のeSIM設定方法

iPhone 12のeSIMを利用するためには、事前準備が必要です。以下のステップを踏んで、スムーズにiPhone 12のeSIMを設定しましょう。

1. eSIMの契約

まず、使いたいeSIMの契約を行うため、通信プランの選定と契約を行います。契約完了後は、キャリアもしくは格安SIM業者(MVNO)が提供しているeSIMのプロファイルをダウンロードしてインストールしましょう。

【参考】eSIM通販サイト:プリペイドSIMどっとこむ

2. データのバックアップ

設定前には、必ずiPhoneのデータをiCloudやiTunesなどを使って、連絡先、メッセージ、アプリのデータなどをバックアップしておくことをおすすめします。

これにより、設定中に何らかのトラブルが発生してもデータを保護できます。

3. SIMロックの解除

異なるキャリアのSIMを使う場合は、iPhoneのSIMロック解除が必要です。

先でも紹介したようにSIMロックがかかっていると、特定のキャリアのSIMカードしか使用できません。通常、購入から一定期間(契約状況により異なります)が経過していれば、無料または少額の手数料で解除できます。詳しくはキャリアの店舗や公式サイトのヘルプページを参照してみてください。

3.2 eSIMの設定方法

iPhone 12でeSIMを設定する手順は、簡単に数ステップで完了します。ここでは、iPhone 12でeSIMを利用する設定方法を紹介します。

1.利用するiPhone 12にeSIMの設定

eSIMを設定するには「モバイル通信サービスを設定」をタップし、提供されたQRコードをカメラでスキャンするか、キャリアの公式アプリからプロファイルをダウンロードします。
その後、通知のタップから直接来た場合「eSIMを設定」を、もしくは、QRコード等でモバイル通信プランを追加した場合 eSIMをアクティベート画面より「続ける」をタップし、画面に従いモバイル通信プランを追加します。

2.モバイル通信プランの設定

各回線に個別の名前を設定します。回線をタップして「モバイル通信プランの名称」を入力します。名前は「仕事用」や「プライベート用」など、用途に応じて設定します。

3.モバイルデータ通信のデフォルト回線選択

モバイルデータ通信の切替を許可
参考:iPhoneでデュアルSIMを使ってみよう|メリットやおすすめ業者も – esim.love

これは、デュアルSIMを使う場合のみですが、メイン回線とサブ回線の通信切り替えを許可するための方法です。
まず、「モバイルデータ通信」をタップし、デフォルトで使用する回線を選択します。
たとえば、データ通信料の安い方の回線をデフォルトに設定すると、通信コストを抑えられます。また、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにしておくと、受信可能範囲や利用可能状況に応じて回線が自動で切り替えられます。

4.通話回線のデフォルト回線選択

デフォルトの音声回線
参考:iPhoneでデュアルSIMを使ってみよう|メリットやおすすめ業者も – esim.love

これも、デュアルSIMを使う場合のみですが、もし音声回線を利用する場合は、通話回線のデフォルト回線を選択することをおすすめします。
「デフォルトの音声回線」をタップし、通話用の回線を選択します。デフォルトの通話回線に設定した回線が、通常の通話やSMSの送受信に使用されます。

3.3 SIMの切り替え方法

iPhone 12でeSIMを利用する際に、デュアルSIMで利用することもあります。ここではデータ回線・通信回線を利用するための切り替え方法について解説します。

まず、データ回線の場合です。

「設定」>「モバイル通信」>「モバイルデータ通信」の順でタップします。そうすると、現在接続している回線が表示されるため、データ回線に使用したいSIMをタップして設定完了します。

つづいて、通話回線の場合について紹介します。

「設定」>「モバイル通信」>「デフォルトの音声回線」の順でタップします。

そうすると、現在接続している回線が表示されるため、通話回線に使用したいSIMをタップして設定完了します。

なお、通話時にダイヤル画面上部でSIMを切り替えることもできます。

5 eSIMはどこを選んだらいい?

iPhone 12におすすめであるeSIMについていろいろ紹介してきましたが、ではどこのeSIMはどこを選んだらいいのか悩みますよね。

おすすめは、ずばり「プリペイドSIMどっとこむ」です。おすすめポイントは以下の3点です。

参考:プリペイドSIMどっとこむhttps://prepay-sim.com/

 

  • ・豊富なプランと安心のドコモ回線
    「プリペイドSIMどっとこむ」は、「135GB(91日間)プラン」や、「90GB(61日間)プラン」、「3GB(8日間)プラン」など日本国内向けにデータ通信量や利用期間が異なる様々なプランを揃えています。
    さらに、国内最大キャリアであるドコモの回線を利用しているため、山間部や沿岸部、地下といった電波が届きにくい場所でも繋がりやすかったり、混雑しやすい時間帯も速度が落ちずに快適に通信が繋がりやすかったりします。
  • ・簡単な購入手順
    公式サイトから利用したい地域やデータ容量に応じたプランを選び、オンラインで注文を完了できます。お支払いは、クレジットカードやAmazon Pay、paypay、銀行振込、コンビニ決済など様々な方法を用意しています。
  • ・充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド
    「プリペイドSIMどっとこむ」は、初めてプリペイドeSIMを使用するユーザーでも安心して利用できるよう、充実したサポート体制を整えています。
    また、電話相談可能なサポートセンターがあり、疑問や問題が発生した場合でも安心してサポートを受けられます。また、FAQセクションや設定ガイドも充実しており、簡単に設定方法を確認できます。

まとめ

この記事では、iPhone12の基本情報やeSIM利用のメリット、eSIMを使用する際の注意点を中心に紹介しました。

iPhone12は5G対応やMagSafe機能を備え、現在も十分な性能を持つスマートフォンです。eSIMを活用することで、デュアルSIMの利便性や海外での柔軟な通信契約が可能になります。ただし、SIMロックの解除や機種変更時の手続きの煩雑さには注意が必要です。

本記事がiPhone12でeSIMを利用する際の参考にしていただけますと幸いです。

 

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