日本登場?200倍望遠撮影対応のカメラスマホ「OPPO Find X9」シリーズ

OPPOは2025年9月28日にスペインで新製品発表会を開催し、高性能なカメラスマートフォン「Find X9」と「Find X9 Pro」を発表しました。SNXのX上ではOPPOの日本公式アカウントが様々な情報を流しており、日本での発売が期待されます。発表会会場で両機種を触ってきたので紹介しましょう。
目次
ハイスペックなスマートフォン「Find X9 Pro」
Find X9とFind X9 ProはどちらもチップセットにメディアテックのDimensity 9500を搭載する高性能なスマートフォンです。画面サイズはFind X9 Proがやや大きく、そのため本体サイズも異なります。背面を見ると左上のカメラ部分の形状がほぼ同じに見えますが、Find X9 Proはフラッシュライトがカメラの台座の右に出ています。なお台座にみえる「H」のロゴは、カメラで協業してるハッセルブラッドのロゴです。

Find X9 Pro(左)とFind X9(右)
Find X9 Proの画面サイズは6.78インチ。フロントカメラは5000万画素です。画面輝度は最大3200nitsと明るく、屋外でも見やすい表示です。画面内には「OPPO AI」とありますが、画像処理やSNS投稿文の自動作成など様々なAI機能を搭載しています。

Find X9 Pro
カメラは広角が5000万画素、超広角が5000万画素、望遠が2億画素の3倍となります。高画質な望遠カメラは13.2倍までのロスレスズームにも対応。後で紹介しますがテレコンバーターレンズを取り付けると200倍望遠までの撮影が可能になります。

2億画素望遠を含む高性能なカメラ
左側の側面にはプログラム可能なスナップキーを搭載。情報やアイディアをまとめておく新しい機能「AI Mind Space」の他、カメラ、翻訳などの機能を割り当てできます。

左側にあるスナップキー
右側には電源とボリューム、そしてカメラボタンを備えます。カメラボタンは長押しでカメラの起動、表面を指先でタッチすることで望遠倍率を変えることができます。

右側にはカメラボタンもある
200倍望遠対応のハッセルブラッドカメラキット
Find X9 Proのカメラはハッセルブラッドと協業しています。そのためハッセルブラッドのカラーを意識したモードも搭載し、最近のAI処理とは異なる自然な仕上がりの撮影にも対応します。一方では暗所撮影機能も強化されているので、夜景やステージ撮影も楽にこなします。

ハッセルブラッドと協業したカメラ
側面のカメラボタンは反応も良く、倍率を変えたいときに指先で簡単に調整ができます。

カメラボタンは操作性も良い
ハッセルブラッドらしいモードとして、昔のフィルム時代にパノラマ風撮影を撮れるXPANモードも搭載。ややレトロ風な画面UIで横に広い画角の撮影は新鮮味があります。カラーモードも選ぶことが可能です。OPPOのカメラスマートフォンを買ったらぜひ使ってほしい撮影モードです。

独特の画角になるXPANモード
Find X9 Proから細長いレンズが飛び出すハッセルブラッドのカメラキットは光学3.2倍の性能を持ちます。なおレンズは専用ケースと共に販売され、取り付けはワンタッチ。

3.2倍のテレコンバーターレンズ
レンズを取り付け、カメラのモードも切り替えると、画面内には10倍、20倍、40倍と専用の倍率が表示されます。そして最大200倍までの撮影に対応するのです。最近のスマートフォンは100倍望遠でもAI処理によりシャープな画像が得られますが、Find X9 Proなら200倍でも同等の結果が得られます。使うシーンは限られるとはいえ、夢のあるアクセサリと言えます。

超望遠撮影が可能になる
日本投入はこちらか?「Find X9」
下位モデルとなるFind X9はディスプレイサイズが6.59インチと、若干小さくなります。フロントカメラも3200万画素と性能はやや低め。それでも他社のスマートフォンと比べれば十分高画質です。片手でもより持ちやすいサイズであり、コンパクトなモデルを求めるのであればこちらの機種を選ぶのがいいでしょう。

Find X9
カメラは広角と超広角がFind X9 Proと同じ5000万画素、望遠は5000万画素3倍となります。画質がFind X9 Proより低い分、ロスレスズームは6倍ですが、それでも十分高性能です。バッテリー容量は7025mAhとなります。

5000万画素トリプルカメラを搭載
左側面にはFind X9 Proと同じスナップキーを搭載。右側面にはカメラボタンはありません。とはいえ本体サイズがFind X9 Proより1周り小さいので、カメラ使用時も画面内のタッチ操作で十分対応できるでしょう。

カメラボタンは搭載せず
今回発表された2つのモデルは前述したようにXでの投稿を見る限り、どちらか、あるいは両方の機種が日本で販売される可能性は十分高いと言えます。1年前を振り返ると2024年12月12日に前モデルとなる「Find X8」が日本で発売されました。この際、上位モデルである「Find X8 Pro」は発売されませんでした。
Find X9シリーズの2機種も、それに倣えばFind X9が2025年12月に日本で出る可能性は十分高いでしょう。とはいえシャオミが日本で販売中の高性能・高価格なカメラスマートフォン「Xiaomi 15 Ultra」が好調です。もしかするとFind X9 Proも日本に投入され、望遠レンズ片手に観光地で撮影を楽しめる日が来るかもしれません。
香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。


