激薄スマホ時代到来!5.8mm厚のGalaxy S25 Edgeが登場
最近のスマートフォンは大型化が進みますが、サムスンから激薄サイズのスマートフォン「Galaxy S25 Edge」が海外で登場しました。日本投入の期待もかかるこのモデルを韓国で見てきましたが、今までのスマートフォンには戻れないくらいの薄さと軽さに感動してしまいました。
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ケースを付けるのももったいない!薄くて軽いGalaxy S25 Edge
Galaxy S25 Edgeは6.7インチと比較的大型のディスプレイを搭載するスマートフォンです。チップセットにはクアルコムのSnapdragon 8 Elite for Galaxyを搭載、スマートフォンのスペックとしても最上位クラスの製品です。
大画面・高性能なスマホだ
本体の大きさは158.2 x 75.6 x 5.8mm。縦横のサイズは一般的なスマートフォンと変わりません。しかし5.8mmという厚さはスマートフォンの中でも最薄クラス。特にiPhone 16と同じ6.1インチ以上の画面サイズのスマートフォンの中では世界最薄です。また重量は163gとこちらも軽量。実際に手に持ってみると、市販されている多くのスマートフォンが厚くて重いと感じてしまうほどです。
軽さと薄さに驚く
写真では隠れてしまっていますがUSB Type-C端子の厚さは2.6mmなので、実はこの薄さでも本体下部中央にしっかりと搭載されています。一方でSIMカードトレイはかなりギリギリの大きさであり、これ以上の薄型化はなかなか難しそうです。噂されているアップルのiPhoneの薄型モデルは2025年9月に発表されるかもしれませんが、アメリカ販売のiPhoneに合わせて物理SIMカードスロットを完全に廃止するかもしれません。
本体の厚さはこれ以上は難しそう
本体のカラバリは3色。Titanium Silver、Titanium Jetblack、Titanium Icyblue。なお価格は国ごとに変わりますが、最初に発売された韓国では149万6000ウォン(約15.5万円)からと、それほど高価ではありません。性能を考えるとハイエンドモデルとしては妥当なレベルです。
3色のカラバリ
少ないバッテリー容量、カメラは2眼
薄さが魅力のGalaxy S25 Edgeですが、薄さの代償ともいえるスペックがいくつか見られます。まずはバッテリー容量。最近のスマートフォンは5000mAhバッテリー搭載が一般的ですが、Galaxy S25 Edgeは3900mAhと約2割も少なくなっています。このため1日使っていると夜にはバッテリー残量がやや心配になるかもしれません。なお少ないバッテリー容量が幸いしてか、充電速度は25Wですが30分で55%まで充電できます。
韓国のサムスンストアでは軽量なこともアピール、だがバッテリー容量は少ない
またカメラは2眼で広角と超広角のみとなっています。同じGalaxy S25シリーズの他のモデルは望遠もありますし、他社製品を見てもSnapdragon 8 Elite搭載のハイエンドモデルはほとんどが3眼か4眼カメラを搭載しています。スマートフォンの性能と価格を考えるとカメラが2つなのはやや物足りないところでしょう。
カメラは2億画素広角と1200万画素広角の2つ
また全体が薄いにも関わらず、カメラ部分は2段階に出っ張っています。ケースを付ければツライチになりそうですが、そうなると薄さがスポイルされてしまいます。この辺りはまだまだ改良が必要な部分ですが、来年のモデルではより薄くなることでしょう。
カメラ部分はバンプ+レンズと2段階に出っ張っている
AI時代のスマホの姿
Galaxy S25 Edgeは2つのSIMを利用できます。韓国など多くの国ではnano SIMカード+eSIM仕様ですが、香港や台湾ではnano SIMカード2枚と、販売国によって仕様は異なっています。
2枚のSIMに対応、eSIMモデルもある
サムスンが開発したGalaxy AIやグーグルのGeminiなど、AI機能も充実しています。今後AI機能がスマートフォンの主力機能になると、スマートフォンは今より三時七存在になり、何かあれば常にスマートフォンに話しかけたり、文字を打って検索することが当たり前になるでしょう。そうなるとポケットから出すのが面倒になってしまうサイズのスマートフォンは敬遠され、いつでも取り出してすぐに使える薄型・軽量モデルが好まれるようになるかもしれません。Galaxy S25 EdgeはそんなAI時代を先取りしたスマートフォンであるとも感じられました。
AI時代の薄型軽量スマホといえる製品
香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。