山根康宏のワールドeSIMレポート
2025年5月26日

簡単登録、アプリでデータ残量も見れるOHAYUのeSIMを韓国でテスト

海外の空港到着後、すぐにeSIMを使いたい場合、ユーザー登録不要で簡単に購入できるeSIMも数多くあります。しかしそれらのeSIMはアプリによるデータ残量の確認できないものが大半です。一方、アプリの使えるeSIMは購入時のユーザー登録操作に手間がかかるものも見かけられます。今回使ったOHAYUのeSIMはアプリから簡単にユーザー登録が可能、使い勝手のいい製品でした。なおテストに使ったスマートフォンは日本販売のiPhone 12 miniです。

グーグルやアップルIDから簡単登録できるOHAYU

OHAYUは他のeSIM同様、世界各国や地域、さらにグローバル均一といった多数の料金プランを提供しています。WEBサイトやアプリの作りもシンプルであり、目的地のeSIMを選びやすいという印象を受けました。eSIMの購入はPCなどのWEBブラウザから、またはスマートフォンのアプリから行えます。今回は購入してそのままeSIMのインストールまで進むことのできる、アプリ経由で購入しました。なおOHAYUのWEBページはこちらです。

OHAYU:https://ohayu.com/

 

シンプルな画面構成のOHAYU

今回は韓国・ソウルで利用してみました。スマートフォンをWi-Fiに接続し、OHAYUのアプリをインストール後、検索窓からKOREAと入力すれば韓国のデータプランが表示されます。プランもシンプルで「容量+日数」のみ。今回は数日の滞在でしたが、10GBプランがお得だということなのでそれを選択してみました。なお「Details」からプラン詳細もわかります。OHAYUのeSIMは韓国では5G回線も利用可能とのこと。英語表記ですが特に難しいことは無いでしょう。

アプリから目的の国を選ぶ

プラン選択後、すぐに購入画面になりますが、その前にユーザー登録が求められます。メール、あるいはグーグル化アップルのIDを使えばOK。今回はグーグルIDで登録しました。登録ステップはわずかであり、登録が済むとそのままアップルペイまたはクレジットカードの支払い画面になりました(Android端末の場合はグーグルペイが表示されると思われます)。今回はクレジットカードで購入、「Pay by card」をタップして、カードの認証を経て購入が完了します。

ユーザー登録も簡単、購入もすぐに行える

 

アプリで購入eSIMの管理が可能

eSIM購入後はすぐに発行され、アプリ内の下部にある「My eSIMs」をタップすると自分が購入したeSIM情報が表示されます。まずは購入しただけなのでeSIMのプラン情報しか表示されていません。今回は日本で購入したのでこのままの画面で止めておき、韓国に着いてからeSIMのインストールを行います。なおアプリだけではなく、メールにもeSIMのQRコードやインストール情報が通知されます。

韓国到着後、空港でWi-Fiに接続、改めてアプリを起動してMy eSIMsを開き、「Install eSIM」をタップ。するとeSIMのQRコード画面が表示されますが、その下にある「Install Now」をタップすればそのままインストール作業へと進みます。

アプリからそのままインストールできる

eSIMインストール手順は他のeSIMと変わりません。インストール完了時に「Hutchsion HKのeSIM」と表示されており、OHAYUの韓国eSIMは香港の3HKが提供するeSIM回線を使っていることがわかります。香港プロバイダのeSIMですので、モバイル通信を開いてWi-FiをOFFにして、データローミングをONにすれば無事データ通信が始まります。

香港プロバイダのeSIM回線なので、データローミングをONにする

インストール後、アプリのMy eSIMsを見るとデータ残量、有効期限などが表示されています。ここをタップするとより詳細な画面になります。またプラン詳細の確認も可能です。設定画面からの概算値ではなく、アプリでデータ残量を把握できるのは便利です。

インストール後はアプリで確認が可能

 

実質4G接続だが速度は安定で快適

さっそく仁川国際空港で速度テストを行ってみました。アンテナピクト横を見ると5Gにつながっていることがわかります。下り速度は約260Mpbs、上りは約7Mpbsと速度に不満はありません。ただ5Gとしては下りはやや遅く、上りはかなり低速です。そこで接続を4G(LTE)に切り替えたところ、速度は大きく変わりませんでした。5Gに接続してはいるものの、実質は4G速度ということになります。

通信速度は5Gから4Gに切り替えても変わらない

アプリでのデータ通信管理はすぐに反映される場合と、ときたま数分待たなくては反映されない場合がありました。今回のように10GBと余裕を持ったプランに加入している場合はいいのですが、1GBなどデータプランの少ない場合や、数日使って残量が少ない時は設定画面のモバイル通信のデータ合計量も確認しながら使うのがいいでしょう。

ただし今回、設定画面側では3.36GB相当が使われているのに対し、アプリのほうでは残量が8.46GB、すなわち1.54GBしか使われていない、というずれも生じました。実は5分程度の動画配信を見る前後でアプリでデータ残量を確認したところ、データ量が変わっていない、ということもあったのです。カウントされなかったのか、あるいは後からその分がまとめてカウントされるかは不明です。やはり設定画面のデータ量もたまには確認したほうが良さそうです。

アプリでデータ残量が確認できるが、設定画面のデータ量との乖離も見られた

さてソウル市内数か所で速度テストを行いましたが、下り速度は冒頭の写真も含め、250Mbps前後とどこでも安定していました。韓国は世界でも通信速度の速い国だけにもっと速度が欲しいと思う反面、この速度であれば動画視聴やPCからのテザリング利用も不満が出ることはありません。また仁川国際空港、弘大、江南など各地で安定した速度で利用できる安心感もありました。一方上りは10Mbps程度から80Mpbs前後と場所によって大きな差が見られました。

下りは200Mbps台で安定していた

ユーザー登録が簡単、アプリで管理可能、ソウルでは安定した速度と、OHAYUのeSIMは使い勝手の高いものでした。できれば真の5G回線に接続して最大どれくらいの速度が出るか試したかったところです。韓国へ行く際のeSIM購入の参考にしてください。

 

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