IIJmioデータプラン ゼロ(eSIM)を契約してみた
モバイル研究家の木暮祐一です。この連載では筆者が自らさまざまなeSIMを契約し、その顛末を綴っていこうと考えています。今回はIIJmioが提供するeSIMで利用可能なデータ通信専用プラン「データプラン ゼロ(eSIM)」を契約し、筆者のiPhoneに追加しアクティベートした奮闘記をお届け!
目次
①IIJmioデータプラン ゼロについて
IIJmioのデータプラン ゼロとは2021年3月19日に提供開始した、IIJmioの個人向けeSIMプランです。月額基本使用料はたったの165円(税込)で、これに使用したいときに1GBごとに追加のチャージをしていきます。チャージ料金は1GBが330円、2GB〜10GBが495円となっています。
データ容量 | 基本料金+データ容量料金 |
基本使用料 | 165円(税込) |
2GB | 990円(税込) |
3GB | 1,485円(税込) |
4GB | 1,980円(税込) |
5GB | 2,475円(税込) |
6GB | 2,970円(税込) |
7GB | 3,465円(税込) |
8GB | 3,960円(税込) |
9GB | 4,455円(税込) |
10GB | 4,950円(税込) |
その気になってデータ通信をするにはかなりお高めな料金設定なのですが、昨今は通信キャリアのネットワークがダウンして通信が使えなくなった、といった事故もも少なくなく、万が一に備えてメインの通信キャリアとは異なるネットワークを副回線として追加しておくのが安心です。この「IIJmioデータプラン ゼロ」は基本使用料のみなら安価ですので非常用の副回線として備えておくのによいかもしれません。
②ウェブから契約手続きを開始
では早速契約に臨んでみましょう。IIJmioのウェブサイトにアクセスし「データプラン ゼロ」の申込ページに進んでいきます。
当たり前ですが、eSIMの契約であればオンラインで完結し、即日利用可能です。
ひと通りページに記載されている内容を理解したら、ページ内にある「eSIMのお申し込みはこちら」のボタンをクリックします。次画面では契約申込にあたり事前に準備するものの説明となります。
そして次画面では申込内容について必要事項を選択していきます。ひと通り入力が進むと、続いて契約者の情報の入力画面へと進むはずなのですが、筆者の場合すでにIIJmioの回線契約を持っており、筆者のmioIDで認証したら住所や決済用のクレジットカード登録も無用であっけなく申込完了しました。
申込完了とともにIIJmioから「お申し込み承りのお知らせ」というメールが届きました。IIJmioによると、この後の手順としてIIJmio側で準備ができ次第、メールにてアクティベーションコードが送られてくるということです。
③端末への設定手順
土曜日の夕方の申込でしたが、申込完了からわずか3分で「ご利用開始のお知らせ」というメールが飛んできました。早っ!!
メールに記載のリンクから進むと、mioIDとパスワードの入力画面となり、認証が終わるとアクティベーションコードの確認画面へと進んでいきます。確認画面ではeSIMをスマホ本体に登録するために必要なコードやQRコードなどが表示されます。
続いて、このQRコードを使って端末にeSIMを追加します。筆者はソフトバンクで契約しているiPhoneの副回線としてこのIIJmioデータプラン ゼロを使用することにしました。iPhoneからの手順は以下のとおりです。
この後、iPhoneのカメラが起動しますので、PCの画面上に表示されているQRコードを読ませます。
続いてiPhoneの画面に従って進んでいきます。「eSIMをアクティベート」の画面を進めるとしばらく待たされたのちに「モバイル通信設定完了」の画面へ。この時点からアンテナピクトが2段、すなわち2回線が同時に待ち受けしている状態になりました。これでeSIMを使った副回線の設定が完了です。
まとめ
「IIJmioデータプラン ゼロ(eSIM)」の契約から端末への設定までをご紹介しました。契約申込から使用開始まで10分足らずです。回線契約を結びに通信キャリアや量販店に行く必要もなく、自宅で机に向かったままで済むなんて、ほんと便利な世の中になったものです。ぜひ皆さんもeSIMの導入に挑戦してみてください。
名桜大学人間健康学部健康情報学科教授。’90年代から携帯電話端末のレビューやサービスの解説を行ってきた。携帯電話情報サイトの編集長などを務めた後、2009年に大学教員に転身。以後スマートフォンの社会での活用などを研究テーマとして活躍。現在は医療・ヘルスケア分野へのデジタルデバイスの応用を中心に研究に従事。携帯電話コレクターとしても知られる。