eSIM TIPS
2025年6月29日

docomoでeSIMを使ってみよう!料金プランや海外での利用方法、開通方法や再発行方法を紹介!

eSIMとは、物理的なSIMカードを使わずに、スマートフォンへ通信情報を直接書き込むことができる新しい仕組みです。最近では、オンラインでの手続きが簡単なことから、多くのユーザーに注目されています。

特にdocomoでは、eSIMの導入が進んでおり、対応プランや機種も充実しています。本記事では、docomoでeSIMを利用する方法や料金プラン、対応機種、海外での利用方法、開通・再発行手続きまでを紹介します。

eSIMとは?

eSIMとは、スマホに内蔵された一体型のSIMのことで、「embedded SIM」の略称です。従来のSIMカードは物理的な交換が必要でしたが、eSIMは端末に内蔵され、遠隔で契約者情報や電話番号を書き込みます。

カードの差し替えが不要で、オンラインでの設定変更も簡単に行えるため、機種変更や海外利用時にも手軽で便利だと注目され、世界的に普及が進んでいます。

▼ 詳細はこちらから

【2024年最新】eSIM(イーシム)とは?基本的な特長と普及が進む背景、課題について解説!

eSIMの利用状況

MMD研究所の調査によると、eSIMの認知度は38.9%、利用経験は8.0%、現在の利用率は6.1%です。年代別では30代が最多で、認知度42.7%、利用経験10.3%、現在利用7.9%と最も普及が進んでいます。

出典:2023年2月通信契約サービスに関する調査 MMD研究所

また、海外では55ヵ国以上、100社以上の携帯電話事業者が対応しており、総務省もインバウンド対策や通信会社間の乗り換え促進を目的に国内での普及を推進しています。 

docomoでeSIMを使用する方法

NTTdocomoでは、eSIMを「eximo」「ahamo」「irumo」の各料金プランで利用できます。オンライン申込なら24時間365日いつでも手続き可能で、新規契約や機種変更の際にもeSIMを選択できます。

物理SIMからの切り替えにも対応しており、対象機種では「eSIMクイック転送(iPhone/iPad)」「Android eSIM転送機能」により、端末の設定から再発行が可能です。

料金は通常のSIMカードと同じで、docomoショップやコールセンターで手続きする場合には3,850円(税込)の手数料がかかります。

eSIMが利用可能な機種

docomo回線でeSIMが利用可能な機種は2025年6月現在、以下のとおりです。それ以外の機種では利用できない場合もあるため、事前に公式サイトやdocomo公式サイトなどで確認することをおすすめします。

 

カテゴリ モデル名
iPhone iPhone XS/XS Max、iPhone XR以降のモデル
Google Pixel Google Pixel 7a以降のモデル
Galaxy Galaxy Z Flip4 (SC-54C)以降のモデル
Xperia Xperia 1 IV (SO-51C)以降のモデル
AQUOS AQUOS R7 (SH-52C)以降のモデル
その他 arrows We2 (F-52E)
arrows We2 Plus (F-51E)
arrows N (F-51C)
motorola razr 50d (M-51E)
らくらくスマートフォン (F-53E)
らくらくスマートフォン Lite (MR01)

料金プランについて

docomoでeSIMを契約した場合でも、基本的に通常の料金プランと同じです。SIMの形状が物理的なカードから内蔵型のeSIMへ変わるだけで、特別な料金設定はありません。2025年6月時点で提供されている料金プランは以下のとおりです。

プラン名 料金(税込/月)
※最安料金は最大割引適用後の料金 
特典
Amazon prime DAZN 国際ローミング ポイ活還元
docomo MAX 1GB 5,698円~2,398円
1GB~3GB 6,798円~3,498円
3GB~無制限 8,448円~5,148円
×
docomo ポイ活 MAX 無制限 11,748円~8,448円
docomo ポイ活 20 ~20GB 7,898円~4,818円
20GB~無制限 9,570円~6,490円
× ×
docomo mini 4GB 2,750円~880円
10GB 3,850円~1,980円
× × ×

各プランには、それぞれ異なるデータ容量や特典内容が設定されており、利用スタイルに応じて選ぶことができます。動画視聴や海外利用が多い方は「docomo MAX」や「ポイ活 MAX」、データ量を抑えて使いたい方は「docomo mini」など、自分に最適なプランを選ぶことで、eSIMでもお得かつ快適に利用できます。

また、Amazon primeやDAZNなど普段利用しているサブスクリプションをつけると、場合によっては通常の契約よりお手頃で利用できることもあります。詳細は、公式サイトを確認してみてください。

再発行について

eSIM対応機種では、端末の設定メニューからeSIMの初期化が可能ですが、この操作を行っても回線契約自体は解約されません。ただし、誤って初期化してしまった場合には、SIM情報の再発行手続きが必要となり、手数料として3,850円(税込)がかかります。

再発行には、使用中の端末と本人確認書類(運転免許証など)を持参の上、docomoショップへの来店が必要です。ただし、「eSIMクイック転送」に対応している機種であれば、端末の設定から再発行できる場合もあります。詳細が不明な場合は、事前にdocomoの問い合わせ窓口や店舗に確認しましょう。

docomoでeSIMを使用するメリット

ここでは、docomoでeSIMを利用する三つのメリットについて紹介します。

通信品質の安定、高品質

docomoのeSIMを利用する最大のメリットは、通信品質が非常に安定しており、高品質である点です。格安SIMと比べて、通信速度や安定性、通信エリアの広さが大きく優れています。

docomoでは、FOMAハイスピード(受信時最大14Mbps)、PREMIUM 4G(受信時最大1.7Gbps)、および最速の5G(受信時最大4.9Gbps)など、複数の高速通信規格を提供しており、混雑する時間帯や山間部、地下、沿岸部など、電波が届きにくい場所でも快適な通信環境を利用できます。

また、4G LTEは人口カバー率99%以上を達成しており、5Gも90%以上のカバー率が見込まれていることから、次世代通信規格への移行も容易です。

定期契約および解約金がない

docomoでは、2021年10月1日をもって2年契約などの定期プランおよび解約金制度を完全に廃止しました。これにより、契約更新月を気にする必要がなくなり、好きなタイミングで解約や他社への乗り換えが可能になっています。

同日には「解約金留保制度」も廃止され、旧プランから移行したユーザーでも解約金が発生しない仕組みに変更されました。さらに、2021年4月1日からはMNP転出手数料も無料化されており、電話番号を維持したまま他社に乗り換える際の費用負担がゼロになっています。

これによりdocomoでは、利用者がより自由にサービスを選べる環境になりました。

おとくな割引プラン

ドコモでは、月額料金をお得にする多彩な割引サービスが用意されています。詳細は以下の表のとおりです。

割引プラン 値引き額
みんなドコモ割 -1,210円(3回線以上)
-550円(2回線以上)
dカードお支払割 -500円 (dカードプラチナム、dカードゴールド、dカードゴールドU)
-200円 (dカード)
ドコモ光セット割/ home 5Gセット割 -1,210円
ドコモでんきセット割 -110円

たとえば「みんなドコモ割」では、同一グループ内で回線契約が2回線以上なら550円、3回線以上なら1,210円の割引が受けられます。「dカードお支払割」では、dカードプラチナムやゴールド利用で月額500円、通常のdカードでも200円割引になります。

また、「ドコモ光セット割」や「home 5Gセット割」ではスマホとのセット契約で1,210円、「ドコモでんきセット割」では110円の割引が適用されます。これらの割引を組み合わせることで、実質的な通信費を大幅に抑えることが可能です。

docomoでeSIMを海外で使うには?

docomoでは、国内で使用しているスマートフォンをそのまま海外でも使える「世界そのままギガ」という便利なプランを提供しています。これにより、現地でレンタルWi-FiやSIMカードを手配する必要がなく、空港カウンターでの手続きも不要です。

利用には専用アプリまたはWebサイトからの予約が必要で、1時間から最大30日まで契約可能です。利用時間が終了すると自動で通信が停止するため、使いすぎの心配もありません。料金は渡航先や利用時間によって異なるため、事前に公式サイトで対象国や対応プランを確認するとよいでしょう。

docomoでeSIMを開通する方法

ここではオンライン上でdocomoのeSIMの新規契約する際の手順について紹介します。

dアカウントの準備

まず、オンラインで申し込む際はdアカウントが必要になるため、持っていなければdアカウントを作成しましょう。

dアカウント作成の手順は以下のサイトを確認してください。

新規作成ガイド | dアカウント

必要書類の準備

続いて、開通に必要な以下の書類を準備します。

  • ・dアカウントとパスワード
  • ・使用するスマートフォンのEID番号
  • ・本人確認に必要な書類(運転免許証、マイナンバーカード、運転経歴証明書、在留カードのいずれか)
  • ・クレジットカードまたは銀行口座

EID番号は、OSによって確認方法が異なります。iPhoneの場合は、「設定」→「一般」→「情報」を開くことで確認できます。

Androidの場合は、「設定」→「その他」または「無線とネットワーク」を開くと確認できます。また、Android端末では、端末の包装箱側面に記載されたEIDラベルから確認することも可能です。

ドコモオンラインから申し込む

申し込みに必要な書類を準備できたら、申し込み手続きを進めましょう。申し込みは、ドコモショップまたはドコモオンラインショップで行うことができます。

ただし、ドコモショップでは3,850円(税込)の手数料がかかるため、ドコモオンラインショップでの申し込みをおすすめします。なお、他社からドコモへ乗り換える場合は、開通手続きが午前9時から午後9時の間に限られるため、注意が必要です。

ドコモオンラインショップでの申し込みが完了すると、約1時間後に「eSIM利用開始手続きの案内」がメールで届きます。

開通の手続き

eSIMの申し込みが終わったら、開通手続きを行います。iPhone・Androidいずれも、Wi-Fiに接続してから行います。それぞれ手続き方法が異なるため、詳細は以下サイトを参考にしてください。

iPhone:eSIM設定の設定方法 | iPhone iPad

Android:eSIM設定の設定方法 | Android

ドコモメールの設定

最後にドコモメールの設定を行います。Androidは特別な設定は不要でドコモメールアプリからdアカウントでログインするだけで利用することができます。iPhoneは詳細設定が必要なため、詳細は以下サイトを参考に設定してください。

iPhone:iPhone・iPadでドコモメールを使う

docomoのeSIMに関するよくある質問

ここではdocomoのeSIMについてよくある質問についてまとめてみました。参考にしてもらえると幸いです。

eSIMは即日開通できますか?

docomoのeSIMは、オンラインで申し込めば基本的に即日開通が可能です。最短で申し込んだ当日中から利用を始められるのが大きな利点です。

ただし、eSIM開通には「プロファイル設定」という作業が必要で、この設定に時間がかかる場合があります。また、申し込み時間が遅いと開通が翌日以降になる可能性もあるため、注意が必要です。

UIMカードとeSIMの違いはなんですか?

UIMカードとは、docomoで利用されている物理タイプのSIMカードのことで、対応機種に直接挿入して使います。一方、eSIMはスマートフォン本体に内蔵された一体型のSIMで、物理的なカードは不要です。

eSIMでは専用のプロファイルをオンライン上でダウンロードして情報を書き込むため、店舗に行かなくても契約後すぐに利用開始できます。また、eSIMはカードの抜き差しがないため、紛失や破損といったリスクもなく、安全性と利便性の両面で優れています。

eSIMを入れたままSIMカードは使える?

多くのデュアルSIM対応スマートフォンでは、eSIMと物理SIMカードを同時に利用することが可能です。そのため、個人用と仕事用で番号を分けたい方にも便利です。

ただし、機種によっては物理SIMカードが使えなかったり、片方しか利用できない場合もあるため、事前に対応機種を確認しておくことが重要です。

eSIMだと電池の減りが早い?

eSIMを使ってもバッテリーの減りが早くなることは基本的にありません。eSIMは物理SIMと同様に動作し、特別な電力を消費するわけではないからです。

もし電池の減りが気になる場合は、バックグラウンドアプリや位置情報の設定など、他の原因がないか確認してみるとよいでしょう。

プリペイドeSIMはどこを選んだらいい?

docomoでeSIMを利用するための方法についていろいろ紹介してきましたが、他にどこのeSIMがおすすめなのでしょうか。おすすめは、ずばり「プリペイドeSIM」です。おすすめポイントは以下の3点です。

参考:プリペイドeSIMhttps://prepay-sim.com/c/esim

  •  ・豊富なプランと安心のドコモ回線
    「プリペイドeSIM」は、「135GB(91日間)プラン」や、「90GB(61日間)プラン」、「3GB(8日間)プラン」など日本国内向けにデータ通信量や利用期間が異なる様々なプランを揃えています。
    さらに、国内最大キャリアであるドコモの回線を利用しているため、山間部や沿岸部、地下といった電波が届きにくい場所でも繋がりやすかったり、混雑しやすい時間帯も速度が落ちずに快適に通信が繋がりやすかったりします。
  • ・チャージで繰り返し利用可能
    「プリペイドeSIM」で、利用期間およびデータ容量が残っており、かつモバイル・プランニングから購入されたSIMであれば、チャージにより繰り返し利用することが可能です。そのため、利用期間に余裕はあるものの、データ容量が残り少なく、利用できなくなると困る場合におすすめです。
    ただし、毎週火曜22時から翌水曜9時までのメンテナンス中に購入された場合は、メンテナンス終了後にチャージが反映されますので、注意が必要です。あわせて、本サービスは海外では利用できず、日本国内のみで利用可能である点にもご注意ください。
  • ・充実したサポート体制とわかりやすい設定ガイド
    「プリペイドeSIM」は、初めてプリペイドeSIMを使用するユーザーでも安心して利用できるよう、充実したサポート体制を整えています。
    また、電話相談可能なサポートセンターがあり、疑問や問題が発生した場合でも安心してサポートを受けられます。また、FAQセクションや設定ガイドも充実しており、簡単に設定方法を確認できます。

まとめ

docomoのeSIMは、設定や再発行がオンラインで完結できるほか、安定した通信品質や柔軟な料金プランも魅力です。特典付きのプランや割引サービスも豊富に用意されており、自分に合った使い方がしやすい点もメリットといえるでしょう。さらに、海外でもそのまま利用できる「世界そのままギガ」など、便利なサービスも充実しています。

eSIMの利用が初めての方でも、手順を確認しながら進めることで、安心して導入できます。用途やライフスタイルに応じて、最適なプランや活用方法を見つけ、快適なモバイル環境を整えてみてはいかがでしょうか。

最新の投稿

連載特集

  • 木暮祐一のeSIM奮闘記
  • 山根康宏のワールドeSIMレポート

タグ