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2024年5月24日

1台のスマホで2回線使えるデュアルSIMとは>OPPO Reno9 A編

デュアルSIMとは、1台のスマホで2つのSIM(通信回線)を利用することです。SIMとは通信事業者との契約情報、すなわち電話番号などの加入者情報が記録されているICカードです。さらにオンラインで加入者情報を書き換え可能なeSIMも一般化してきました。eSIMの拡がりと共に、このデュアルSIM機能も認知が広まってきましたが、本稿ではAndroidスマホでも利用ユーザーが多いOPPO Reno9 AのデュアルSIM機能とその使い方について解説します。現在OPPOから販売されている主要なスマホもほぼ同様に利用できます。

Reno9 Aは2枚の物理SIMを挿入できる

Reno9 Aは本体上部左サイドにSIMトレイがあります。SIMトレイは、2枚の物理SIMカードか、または1枚の物理SIMカード+マイクロSDカードを乗せて本体に挿入できます。すなわち、外部メディアとしてマイクロSDカードを使用する場合は物理SIMカードが1枚しか利用できません。

 

本体上部左サイド部分にSIMトレイがある

 

SIMトレーのうちSIM2は排他利用スロットで、SIMかマイクロSDカードのどちらかしか利用することができない

 

マイクロSDカードを使用したい場合は物理SIMは1枚のみ利用可能

 

物理SIMを2枚利用したデュアルSIMで使用する場合はこのようにトレイに載せる

 

SIMトレーに物理SIMを2枚載せて挿入

デュアルSIMでReno9 Aを使う際に、マイクロSDカードも使用したいという場合は、1つの回線はeSIMで利用すればOKです。

 

デュアルSIMの状態になると、アンテナピクトが2つ並ぶ(画像左)。またロック画面ではネットワークの事業者も表示される(画像右)

Reno9 AのデュアルSIMの設定

Reno9 Aに新たなSIMを挿入すると、「SIMが変更されました」というメッセージが表示されます。このまま「設定の変更」をタップし、デュアルSIMの設定に入ることもできますし、トップ画面から「設定」から「モバイルネットワーク」を選択してデュアルSIMの設定をすることもできます。

 

SIM変更時のメッセージ表示または「設定」→「モバイルネットワーク」をタップしてデュアルSIMの設定へ

ここで挿入したSIMがNTTドコモやauなどの大手通信事業者のSIMであればもうこの状態で通信が可能です。一方でMVNOのSIMを使用してデータ通信を使用する場合にはアクセスポイントの設定が必要になります。

 

MVNOのSIMを使用する場合にはアクセスポイントの設定が必要。「モバイルネットワーク」の画面で設定するSIMを選択(画像左)→「アクセスポイント名」を選択(画像中央)→契約したMVNOの指定するアクセスポイントを選択(画像右)

Reno9 Aには主要なMVNOのアクセスポイントがあらかじめ用意されていますが、もし一覧にないMVNOを使用する際には、上記画像右の画面上ににある「+」をタップしてMVNO事業者が指定するアクセスポイントの情報を手動追加します。

Reno9 AにeSIMを追加する

もしReno9 AでeSIMを使いたい場合は、「設定」→「モバイルネットワーク」→「eSIM」の画面でeSIMをONにします。

 

eSIMを有効化するには、「設定」→「モバイルネットワーク」から「eSIM」をタップ(画像左)、「有効にする」をタップ(画像中央)

これでReno9 AでeSIMの利用が可能になりました。なおReno9 AでeSIMを使用する場合はSIM2(SIMトレイに入れている物理SIMの片方のスロット)が無効になるので注意しましょう。物理SIM+eSIMで使用する場合には、物理SIMをSIMトレイの「SIM1」に設置する必要があります。

続いて、利用したい通信事業者のeSIMプロファイルをダウンロードします。eSIMの契約手続きからプロファイルのダウンロードまでは通信事業者の方法に従ってください。今回は楽天モバイルのeSIMをダウンロードし、Reno9 Aに設定してみました。楽天モバイルのeSIM設定詳細は省きます。(こちらの記事を参考にしてください)

 

「設定」→「モバイルネットワーク」→「eSIM」でeSIMがONであることを確認(画像左)、続いてMy楽天モバイルアプリの設定に従ってeSIMプロファイルをダウンロードすると自動的にeSIMが設定完了となる(画像中央)。

楽天モバイルのeSIMの場合、Reno9 AではeSIMを「ON」に設定したうえで、あとは「My楽天モバイル」アプリ上でeSIMプロファイルをダウンロードするだけで自動的にReno9 Aで利用可能になります(上記画像右)。続いて「モバイルネットワーク」の設定画面から、通話やインターネットをどちらの回線で使用するかなどを設定します。

Reno9 Aで2つの回線の使い分け設定をする

Reno9 Aでは、デュアルSIMで使用する各SIMに名称を自由に設定することができます。

 

「設定」→「モバイルネットワーク」で、名称変更したい回線を選択し(画像左)、「SIMカード名」をタップし名称変更する

またデュアルSIMで音声通話やインターネット(データ通信)をどの回線で利用するかの設定は次の通りです。

 

優先する回線の設定と、音声通話におけるSIM選択画面

Reno9 Aでは「設定」→「モバイルネットワーク」と進み、この設定画面で「通話」「インターネット」にそれぞれ利用したい回線を設定します。「通話」に関しては「常に確認する」という設定も可能です(上記画像左)。これを選択した場合は、音声通話で発信するたびにSIMの選択が求められます(上記画像中央)。また音声発信の途中にも画面上の「その他」から「SIMを変更」のアイコンをタップすることで発信中の通話を一度切断し、もう一つの回線から自動的に再発信してくれます(上記画像右)。

デュアルSIMのメリット

当eSIM.loveの記事でもたびたびデュアルSIMを使うメリットをご紹介してきましたが、1台のスマホに2つ(あるいはそれ以上)の回線を追加することで、より便利な使い方が可能です。

①1台のスマホで2つの電話番号を持てる

まずデュアルSIMの最大のメリットは、2つの電話番号を使い分けられることでしょう。たとえば仕事用とプライベート用など、相手によって使い分けたり、料金請求を回線ごとに分けたりといった使い方ができます。

②通信障害の際には通信の迂回路を確保

2つの回線をセレクトする際に、異なる通信事業者のネットワークに対応したSIMを使用することで、万が一通信障害等が発生して通信ができない際に別のネットワークを迂回することで障害を回避できます。

③工夫次第で料金の節約も

どういった使い分けをするか次第ではありますが、たとえば通話専用に使いたいSIMと、データ通信専用のSIMを組み合わせることで、大手通信事業者で1つのSIMを契約するよりも安価に利用することも可能です。

スマホのデュアルSIM機能を早速活用してみよう

SIMの追加は、eSIMに対応した通信事業者を選べば、オンラインで簡単に申し込めてすぐにも利用可能です。ぜひ、お得そうで気になったeSIMを見つけたら試してみましょう。海外旅行へ行く際にも、旅行者用のプリペイドeSIMが多数ラインアップされています。大手通信事業者の国際ローミングサービスを利用するより安価に海外で通信ができますよ。

 

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