iOS17の新機能、SIM別の着信音の鳴り分け設定
iPhoneのOSをiOS17へアップデートしてからすでに久しいのですが、このiOSから導入されている新機能のうち、デュアルSIMで便利に活用できる着信音の使い分けを設定してみましたのでレポートします。
目次
①SIMごとに着信音を変える設定
本連載ではiPhoneにeSIMを追加することで、デュアルSIM(1端末に2回線を入れて使用すること)でお使いいただくメリットなどを積極的にご紹介してきたところですが、本年9月にリリースされたiOS17からは、それぞれのSIMごとに着信音を変える機能が搭載されました。
OSのアップデートをしてからも、筆者はあまり音声通話は使わないためこの機能は使ってなかったのですが、今回思い付きで使ってみたら色々と発見もありました。着信音のバリエーションがかなる増えたようです。こちらは後述します。
何はともあれ、設定方法をご説明しましょう。
設定の画面から「サウンドと触覚」→「着信音」と進んでいきます。デュアルSIMで使われている方はこの「着信音」設定画面で2つの電話番号が表示されていると思います。着信音を変更する回線を選択し、あとは好みの着信音を設定するだけです。
ちなみにiOS17から新しい着信音が20種類以上追加されたようです。新しい着信音には、「アルペジオ」「アンフォード」「かたまり」「キャノピー」「クワッド」「ケトル」など。
また、以前の着信音や効果音は、着信音名一覧の一番下に「クラッシック」という項目の次の階層に残っていました。なおiPhoneお馴染みのオリジナル着信音である「反射」は引き続きデフォルトの着信音として第1階層目に設定されています。
②SIMごとの回線名称の変更方法
前述の設定で、筆者はメイン回線を「個人」、仕事用の回線を「仕事」として区別していましたが、この表示ももちろん自由に変更できます。たとえば「主回線」「副回線」で使われている方もいるでしょうし、「通話用」「データ用」といった組み合わせにしている方もいるでしょう。
設定方法は、設定から「モバイル通信」を選択し、「SIM」の項目から変更したい回線を選択、最上部の「モバイル通信プランの名称」をタップし、好みの名称を選択します。あらかじめ用意されている名称のほか、カスタム設定も可能です。
③リダイヤルの際の回線を選ぶ
このほか、着信した電話番号にリダイヤルする際に、回線を選択することができます。通常、リダイアルすると着信があった回線から発信されてしまいますが、着信履歴の詳細表示で電話番号上に表示されるアイコンをタップすると、リダイヤルに使うSIM回線を選択できます。
以上、デュアルSIMにされていて、両方の回線で音声通話を頻繁にされる方にはとても役立つTIPSでした。
名桜大学人間健康学部健康情報学科教授。’90年代から携帯電話端末のレビューやサービスの解説を行ってきた。携帯電話情報サイトの編集長などを務めた後、2009年に大学教員に転身。以後スマートフォンの社会での活用などを研究テーマとして活躍。現在は医療・ヘルスケア分野へのデジタルデバイスの応用を中心に研究に従事。携帯電話コレクターとしても知られる。